自治制度研究会 第4回目(7.9)までの到達点 資料1 【1回目、2回目】~なぜ、大都市制度が必要か~ ■大阪の現状と課題 大阪はマイナススパイラルに陥っている 経済力の低下⇒集積力ダウン⇒財政悪化⇒インフラ整備等の投資減少 住民サービスへの影響 マイナススパイラルから脱却するには、以下が必要 ・統一した成長戦略 ・暮らしの充実 ・行政サービスの最適化 論 点 ○府市の政策がうまく機能してこなかったのは 単に連携協調が不十分だったのか、 政令市制度に起因するのか。 ○人々の暮らしを支える基礎自治体の在り方 の議論も必要。 しかし、これまで府市の政策はうまく機能してこなかった 《主な委員意見》 (マイナススパイラル) ■大阪経済は地盤沈下している。 ■経済的に見て、関西にはポテンシャルがあるが、それを発揮できていない。関西における大阪の存在は依然大きい。 (成長戦略) ■インフラ整備で、府と市の関係やいろいろな制度上の問題があって、うまくいかない部分がある。 ■企業誘致の面で自治体の役割は大きい。地域活性化の成功例で見ると自治体がパートナーとして関わっているのが共通。 しかし、府市ではそれぞれで独自に支援が行われ、企業に違和感を持たれている。 (暮らしの充実) ■経済の成長と同時に、人々の暮らしを支える公共サービスをどう出していくべきかをもうひとつの柱にすべき (行政サービスの最適化) ■二重行政で無駄なものがあれば、それをなくすことがひとつ効率化のポイント。 ■ハコ物関係は二重行政がおきやすい。 (協議連携) ■最終的には、府市双方が財政豊かであれば問題なかったのではないか。 ■府市で連携できないのか。協議ですむのではないか。 自治制度研究会 第4回目(7.9)までの到達点 【3回目、4回目】 ■政令市制度がうまく機能しない理由 府市の間には、歴史的、地理的、 周辺市との関係などから固定化した 構造 ・府は市域外、市は市域 ⇒特別市的な役割分担 ※府市の歴史分析と愛知等との比較 《主な委員意見》 ■歴史、制度の積み重なった問題が残っている。制度改革でしこりが解決できるかも しれないし、他の方法があるかもしれない。 ■本来、広域で考えないといけないのが、市域内、市域外の役割分担の話になって 進まないことがある。 ■特別市的な役割分担になっている。 ■府市の間で政策の優先順位が違っているだけでなく、お互いに依存しあって、もた れあい構造。 ■府市のコミュニケーションがとれていないということ。 ■周辺市との信頼関係も構築されていないということ。 ■府市の関係だけでなく、周辺市町村の代弁者が府であり、周辺市からも信頼されて いない大阪市の姿がある。このトライアングルの関係を念頭におかなければならない。 ■当事者同士の連携は難しい。協議の枠組みもまとまらない。制度を考える必要。 ■基礎自治体の在り方 行政区と基礎自治体 ■大きすぎる大阪市と小さすぎる大阪府。地域の密着した意思形成ができるのか。 基礎自治体として住民に身近な自治を ■統治の仕組みに問題がある。 ・行政区は市役所の行政機関の一部。 ・大規模な市ではリコールなどで民意の反映が困難。区長は直接公選とすべき。 ・住民に身近な行政の観点からは政令市の分割が必要ではないか。 ・東京と同じでなくてもよい。 ■政令市の行政区は、執行上の意思決定はできないが、議員は行政区選出。政治と どう実現するかの観点から検討が必要 ・財制調整の仕組み ・規模 ・選挙制度 など深堀 行政の不一致の仕組み。市会議員は区の代表者の側面ももちながら、市全体のこ とも決めている。各区のことは決められることと決められないことがある。特別区は 区のことは全て決めれる。 ■分権改革の原則として、行政責任の明確化を図るべき。市のサービスをよくするた めに首長と議会を選ぶことが大切。 自治制度研究会 第4回目(7.9)までの到達点 【次回5回目7.29】 《主な委員意見(第4回)》 ○以下を前提に制度論を本格化 ・制度の基本原則の明確化 (府市合併でなく、広域と基礎の機能分離等) ・制度導入までの工程の明確化 ○各種制度(海外含む)の比較 ・都制、政令市、大阪新都、スーパー指定都市 特別自治市、ロンドン など ○広域と基礎の役割分担のイメージ ■新しい制度を議論するためには、具体的なものが必要。 ■新しい制度を提案するなら、どうやって作るのか、どういう制度を作るのか、国の 意向で勝手に変えられないきちっとしたものが必要。 ■戦略が必要であり、工程表を考えないといけない。 ■新しい制度を作るプロセスとして、どういう府市連携、周辺市連携をして、信頼 関係の不足を乗り越えるかの理論構築が必要。 ■自治法改正には地元意向の確認。制度的に連携を担保する仕組みの法制化は 必須ではないか。 ■新しい制度を提案するなら、提案に至る原則を提示すべき。 ■府市合併するのか、機能分担するのかは重要な原則。特別市は疑問。 ※府市再編による事業イメージ(ゴミ、地下鉄) 大阪の現状・課題、歴史的経緯等を踏まえて あるべき姿を検討 1 自主協調 2 協議の法定化 3 新たな制度 8.30 第6回研究会 ↓ 9.13 第7回研究会 素案のとりまとめ
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