第18回応用言語学講座公開講演会 書き言葉コーパスにみる「NのことをV」 講師:北野浩章氏 (愛知教育大学・准教授) 後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費 (「若手研究者育成のための応用言語学第一線研究者オーサービジットプログラム」) 日本語には、 ◆参考文献 (1) はじめて会ったのに、わたし {のこと/φ}を知っているなんて… 笹栗淳子.1996「現代日本語 における「Nのコト」の分析— 2つの用法と「コト」の統語的位 置」『九大言語学研究室報告』 17. のように、「のこと」がほぼ随意的に見え る例、 (2) 進学{のこと/*φ}を相談出来ますか。 のように「のこと」がないと非文法的にな る例など、「Nのこと」という形式は興味深 いふるまいをする(笹栗1996,1999,笹栗・ 金城1998)。また、東北諸方言では格助詞 相当形式として「こと」「とこ」を用いる こともある(日高2006)。本発表では「Nの ことをV」という構文において名詞的要素N と動詞Vに見られる特徴を観察し、先行研究 の知見を踏まえつつより詳細な一般化を提 示する。 笹栗淳子.1999「名詞句のモ ダリティとしてのコト「Nのコト」と 述語の相関から」アラム佐々木 幸子編『言語学と日本語教育 実用的言語理論の構築を目指 して—』東京:くろしお出版. 笹栗淳子・金城由美子.1998「 現代日本語「Nのコト」を選択す る述語の種類:コーパスに基づ く分析」『言語処理学会第4回年 次大会発表論文集』 日高水穂.2006「文法化の地 域差「のこと」からコト・トコ類へ の文法化と地理的分布」『日本 語学』8月号. 日時:11月25日(月)午前10時半~12時 場所:文系総合館6F ファカルティラウンジ 交通案内:地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分 入場無料・事前申し込み不要 問い合わせ:堀江薫 <[email protected]>
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