第6分科会 「 産業保健との連携」 全体会用まとめ

第6分科会
「産業保健との連携」
全体会用まとめ
事例提供者 (前)三重県四日市保健福祉事務所
清水 惠子
司 会、全体会報告者 (中)保健計画総合研究所
福永 一郎
平成16年3月、四日市市が健
康づくり計画を作成、その中で
「職域保健との連携」を掲げ、
事業協同組合との連携事業を
取り組み始めた。
市町
保健所
市が計画づくりをする中で事業
所の健康づくりに介入していた
が、市行政だけで支援するには
限界があること、非効率的であ
ることから、保健所が関係機関
との調整機能を果たして欲しい
という要請があった。
平成16年から 中小企業の実態
をグループインタビュー
<事業主の考え>
・個人任せ
・検診事後に会社がどこまでかか
わるのかがわからない
・社会資源を知らない
・ひどいところになると、労安法も
知らない、知っていてもやらない。
・もう少しましなところでは、健診
はしたいが健診機関の敷居が高
い、受けづらい
平成17年度から「地域職域連携
協議会」を立ち上げることになっ
た。今後どのように進めてゆくべ
きか、何をするか、議題は?
事例の論点
地域職域連携(協議会)の進め方、課題
1)はじめに誰がどこに声をかけるのか
2)お互いの意識の確認
3)お互いにメリットがある
4)労働者も地域住民も同じ住民としての水準
を維持
管内事業所数
産業保健推進
センター
市町村国保
地域産業保健
センター
県
16,709カ所
四日市市商工会議所
保健所
4700社(うち法人3100社)
朝明商工会
590社うち半分が国保
健診
事業者
政管健保4000社
溶接組合
事業所
菰野商工会
家庭
750社うち殆どが国保
社会保険
健康事業財団
ライオンズクラブ
労働基準
監督署
事業協同組合
楠商工会
300社うち半分が国保
栄養士会
電気工事組合
左官業組合
機械工業組合
企業家同友会
ボランティア
NPO
市町
協働で進める・・・「働く人の健康を守る」取り組み
三泗地区 地域・職域保健連携推進協議会
協議会構成員(各関係機関代表者29名)
職域保健関係:産業保健推進センター
地域産業保健センター、労働基準監督署
社会保険健康事業財団、労働基準協会
企業(事業協同組合)
商工会議所(商工会)
地域保健関係:市町保健センター、地区組織、保健所
その他関係機関:医師会、健診事業者
学識経験者(産業医)
「働く人の健康を守る」ための取り組みテーマ
1.事業主への意識づけ
・法的根拠を示す
・健康づくりの効果を見せる
・商工会や事業協同組合、
行政の研修・会議を活用・・・
2.健診の事後指導の徹底
・継続的な健診事後相談の場の
設定
・地域産業保健センター等支援
機関を有効利用
3.行動変容に結びつく生活習慣病
予防教育の検討・保健スタッフ
の人材育成
・効果の上がる保健指導の実施
・ツール、コンテンツの蓄積
・スタッフの人材育成
4.労働者に対する予防教育の実施
・異常なしでも生活習慣の見直し
が大事という意識の醸成
・身近なところで可視媒体による
PR、教育実施
5.受けやすい健診・健康相
談への配慮
・受診者の立場に立った受
けやすい健診・健康相談
の実施
・健康相談の機会の拡充
6.広報の改善=事業主・労
働者へのPRの見直し
・ホームページの活用
・イベントでのPR
・パンフレットでのPR
・組合を通じて周知など
・利用できるサービスの一
覧表を作成、配付
7.資源の相互利用
・関係者の連携の明確化
・各機関の役割の明確化
し、足りないところを
協力し合う
・事業の共同実施、合う
ものは1本化する
・支援活動の活発化
事例から学んだこと
みる
• 地域の中で、どういう対象を考え、支援者(資
源)を考える。それで連携の相手先を考える。
今回の協議会の構成は、その理にかなって
いる。
つなぐ
うご
かす
• お互いを知り、問題を共有し、目標を共有し、
評価を共有する。それを素朴に、話し合うとこ
ろから始めている。そのプロセスが大切であ
り学びとなる。発展型として、その場へ持ち込
めば何とかしてくれるという安心感が得られる。