内湾地区復興まちづくりニュース第7号(1838KB)(PDF文書) - 気仙沼市

内湾地区復興まちづくりニュース
8 月 12 日発行
vol.07
気仙沼市の“顔”である内湾地区のまちづくりについて、内湾地区復興まちづくり協議会(以下、
協議会)において活発な話し合いが行われています。
この「内湾地区復興まちづくりニュース」では、それらの協議内容を中心に、内湾地区のまちづく
りに関する情報をお届けします。
前回協議会・
ワーキング以降の
検討状況について
1
前回の協議会・ワーキング(5月 16 日開催)以降、
協議会では3つの分科会(住宅再建部会、商業部会、
公共施設・観光施設検討部会)と運営会議および地
区会を中心として話し合いを進めています。
特に、分科会での検討内容に関しては、今年度よ
り新たに作成されることとなった『分科会便り』を
あわせてご覧ください。
図
地区会単位での再建意向確認
および共同建替えの事業化に
向けた地区会・勉強会の開催について
2
分科会便り
平成 25 年3月から5月にかけて、各地区会が主体的に土地建物に関する意向調査を実施
しましたが、「まだ決められない」「分からない」と回答された方々がいらっしゃいます。
協議会では、住宅等の再建方法に悩んでいる方々を支援するため、勉強会および希望者へ
のヒアリング・相談会等を開催していくことにしました。
具体的な勉強会・相談会の内容としては、
・住宅等の再建に関する選択肢と各種
支援制度
・土地区画整理事業
・店舗併用住宅や専用住宅の再建方法
・災害公営住宅の入居
・共同建て替えの方法
等が挙げられます。
勉強会は、すでにいくつかの地区で行わ
れていますが、今後の予定については各地
区自治会長、もしくは事務局までお問い合
わせください。
写真 魚町 1 区で行われた勉強会の様子
■発行・制作
■事務局
内湾地区復興まちづくり協議会
気仙沼市建設部都市計画課
問合せ先:TEL:0226-22-6600(代表)内線 559
FAX:0226-23-7756
3
防潮堤について
7月 16 日開催の協議会・ワーキングでは、宮城県気仙沼地方振興事務所水産漁港部(以
下、県)より、内湾地区の防潮堤整備に関する提案についてご説明いただきました。また、
その整備案に対する市の考えが説明されました。
協議会ではそれらの議論を受けて、県・市とともに話し合いを行いました。
図1
魚町付近における県提示防潮堤整備案(県作成資料から抜粋)
図2
●県提示の防潮提案の主な特徴
・魚町から港町にかけて、防潮堤上部に遊歩道が設けられています(図 1~3)。
・魚町・港町においては、海際に防潮堤を設けることを計画しています(図1、2)。
・南町においては、南町海岸から傾斜盛土を伝って防潮堤天端まで登ることが可能です(図3)。
港町:お魚市場付近における県提示防潮堤整備案(県作成資料から抜粋)
①漁港区域側は震災前の高さ、土地区画整理事業側は T.P.+1.8m の高さまで盛土が完了
した姿で図面を作成しています。
①漁港区域側は震災前の高さ、背後を走る臨港道路等は、概ね T.P.+1.3~1.8.m の高さまで盛土が完了した姿で図面を作成してい
ます。
②防潮堤背後の県道の計画は、土地区画整理事業の中で決定されるため、本図では現況
幅員を確保するよう作図しました。
②背後の臨港道路の計画は、防潮堤整備後も現況幅員を確保できる作図しました。
③階段部分や道路横断部の構造、設置位置等は未定です。
③階段部分や道路横断部の構造、設置位置等は未定です。
図3
南町:旧エースポート付近における県提示防潮堤整備案(県作成資料から抜粋)
①漁港区域側は震災前の高さ、土地区画整理事業側は T.P.+1.3m
の高さまで盛土が完了した姿で図面を作成しています。
②背後を走る市道の位置は震災前と同じ位置と仮定し、従来の漁
港区域内に、防潮堤や緩傾斜盛土、背後の建築物等を配置しま
した。
(漁港区域の幅≒50m)
③防潮堤背後の建築物(エースポートや民間商業施設)は仮想の
施設をイメージしたもので、具体の建築計画ではありません。
県提示の防潮堤整備案に関しての注釈
(県作成資料から抜粋)
このイメージ図は、平成 25 年1月の「内湾地区復興まちづく
り協議会・ワーキング、全体会」で、県が防潮堤計画案について
ご説明した際、様々なご意見・ご要望を頂いたことから、再度、
修正案(現段階で実現可能と考えられるもの)を作成すると共に、
それを基にした内湾の将来をイメージ(図化)してみたものです。
防潮堤の高さや整備範囲については、未だ地域との合意形成に
いたっておりませんが、防潮堤とまちづくりに関する議論を深め
ていただくために、公表することとしました。
現地の測量や地質調査が未実施のため、図の中の防潮堤の形式
や断面の形状、鋼管杭の長さ等は大きく変わる場合があります。
平成 25 年7月
2
3
宮城県気仙沼地方振興事務所水産漁港部
●県提示の防潮堤案に対する市の考え
・以下3点の検討を宮城県に要請しています。
1. 県が提示している堤防高さ T.P.+5.2mから、余裕高 1.0mを取り除き、高さ T.P.+4.2m
の特殊計画堤防高を適用すること。その上で、魚町については、県提示案のような形
で遊歩道を設置すること。
2. 南町海岸のウォーターフロント(防潮堤より海側の広場・漁港区域)を拡大すること。
3. 港町は避難訓練を実施、避難道路・施設を整備することで無堤化すること。
●協議会での主な話し合い内容
協議会:県は、市からの提案を受け付けないのだろうか。
県
:一切受け付けないという訳ではないが、県としては特殊計画堤防高を気仙沼市に適
用することはできないとお話させていただいている。南町海岸の漁港区域を広げる
ということに関しては、県としては背後の土地利用・道路計画の検討に携わってい
ないため、現状の漁港区域の中で検討したという事である。
協議会:防潮堤の海側に不特定多数の人々が来訪する施設は立地できないとのことだが、朝
市を防潮堤の海側で実施することは可能か。
県
:朝市のような一時的な施設であれば防潮堤の海側であっても立地を認めている。
協議会:防潮堤について決定しなければ、土地区画整理事業も進まないと聞いている。県に
はそのことも踏まえて防潮堤の検討を進めていただきたい。
県
:県の防潮堤が決まらないから基盤整備(土地区画整理事業)が進まないというご発
言があったが、県としてはすでに防潮堤整備の考え方を提示させていただいている。
協議会:防潮堤検討および着工までの手続きについて、具体的な工程を教えていただきたい。
県
:こちらの防潮提案を皆様に認めていただければ、今後詳細設計を行う。その後、事
業の説明会、工事の説明会など、段階を踏んで皆様に説明する場を設けることにな
る。それらの説明を皆様に認めていただければ、着工となる。
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会長の交代
について
7月 16 日開催の協議会・ワーキング
において、勝倉敏夫会長が辞意を表明
しました。協議会委員は慰留したもの
の、勝倉会長の意思が堅いため、承認
しました。
これに伴い後任の会長には菅原昭彦
委員が就任することになりました。
勝倉さんに対しては、私としても慰留をしてきたが、意志
が堅いようである。勝倉さんの後任とは荷が重いが、ひと
まず議論を前に進めるために、私としても協力させていた
だきたい。これからコーディネーターの皆さん、各地区の
皆さん、部会の皆さん、他関係する方々と相談をしながら
進めさせていただきたい。どうぞよろしくお願いします。
菅原昭彦会長
挨拶
事務局よりお知らせ(街区及び一筆地測量を行います)
街区及び一筆地測量とは、魚町・南町地区土地区画整理事業の事業計画策定のために必要な街区
面積等を確認し、また、一部公図と現地が一致しない街区については一筆地測量を行うものです。
一筆地測量については該当街区の権利者の方々との話し合いが必要となりますので、別途お知ら
せいたしますので、ご協力お願いします。
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