Voice of the Customer III

目次
1、はじめに
2、研究の目的
3、各章の概要
4、まとめ
5、さいごに
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1、はじめに
なぜ、「格差社会」をテーマにし、論文を書こうと思ったのか?
→ある日から突然、「格差社会」「ワーキングプア」といった言葉
を多く耳にするようになった。
「本当に、日本は格差社会になっているのか?」
(犯罪に対する意識が、体感治安の影響を受けている
のと同様に、メディアの影響を受け、錯覚しているだけでは
ないのか?)
いつから「格差」という言葉が広まったのだろうか、また、メ
ディアは格差の現場をどのように報じているのか、関心を
持ったから。
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「格差社会」の形成
-メディアが作り上げた
格差と貧困-
東洋大学社会学部
メディアコミュニケーション学科
横山史帆
2.研究の目的
仮定:「格差社会やワーキングプアといった概 念は、メディアの手によっ
て作り上げられたものであり、メディアの報道によって、人々の意識に強
く根付いた」
→この仮定が事実なのかどうかを明らかにするため、様々な媒
体を分析し、いつから日本国内は格差社会になったのか、
「格差社会」「ワーキングプア」という言葉が広まっていったの
か、そして、格差に関する様々な事象を調べ、解決策を考え
ていく。
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3.各章の概要
本論の構成
序論
1章 はじめに(格差社会、ワーキングプアのはじまり)
2章 格差社会の現場と実態
3章 広がる格差と非正規雇用
4章 メディアに晒される貧困者たち
結論
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第一章 はじめに
1.1 日本の貧困
1.2 なぜ貧困、格差社会が発生したのか
1.3 ワーキングプアのはじまりとこれまで
1.4 貧困層の規模・実態
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第二章 格差社会の現場と実態
2.1 「格差社会」の現場と実態
2.2 格差の中の「難民」
2.3 海外の貧困事例
2.4 ニート、フリーターとワーキングプア
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ネットカフェ難民の実態とは?
厚生労働省による調査(2007年)
(住居喪失不安定就労の実態に関する調査)
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海外にも、「ネットカフェ難民」がいた!
・韓国の「考試院(コシウォン)」。
広さ3畳ほどの、レンタル勉強
スペースだが、近年はここを
住まいにする貧困者層が増加。
→学歴社会が原因か?
(韓国の大卒の就職率は
66.7%)非正規雇用労働者は、
労働者全体の55%以上)
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第三章 広がる格差と非正規雇用
3.1 貧困と富裕
3.2 非正規雇用
3.3 派遣労働の実態
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派遣労働について
派遣労働のしくみ
派遣の種類
1、「特定労働者派遣」
2、「一般労働者派遣」
3、「紹介予定派遣」
※2008年は、労災隠しや禁止業種への派遣などの事実が明
るみになり、大手派遣会社が相次いで廃業し、日雇い派遣
労働も原則禁止と決められた。
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第4章 メディアに晒される貧困者達
4.1 NHKスペシャル「ワーキングプア」
4.2 増えるメディアへの露出
4.3 メディアでの取り上げられ方の変化
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メディアで取り上げられた「格差社会」
・NHKスペシャル「ワーキングプア」
→この番組をきっかけに、「格差」のメディア露出がUP
・バラエティ番組内での「貧乏ネタ」
(テレビ朝日「銭形金太郎より)
・「ハケンの品格」
・年越し派遣村
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4、まとめ
仮定≒結論:「メディアの手によって、『格差社
会』『ワーキングプア』といった言葉が世に広
まり、人々の意識に強く根付いた」
今後の課題:「格差問題解決のためには、貧困
者層に対する、支援の姿をメディアがもっと映
し出し、人々に現状を知ってもらう事が重要で
はないか」
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5、さいごに
マスメディアの報道…何らかのイデオロギー
を持って報道され、人々に伝えられる。
貧困報道も、多かれ少なかれ、何らかの意
味合いを込められ、作り上げられている部分
が存在している。
メディアはどのような意図で、「貧困」を伝え
ようとしているのか、それを我々はもっと考え
る必要がある。
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