理論研究:言語文化研究 担当:細川英雄 講義スケジュール 1. 2. 3. 4. 5. 6. ことばとは何か-思考・表現・コミュニケーション 文化とは何か-社会・文化・場面 ことばと文化の関係-文化リテラシーとしての言 語習得 総合活動型日本語教育のめざすもの ことばと文化はなぜ統合されなければならないの か 言語教育のめざすもの 1. ことばとは何か 思考 ・ 表現 ・ コミュニケーション ことばは何のためにあるか コミュニケーションと思考の関係 内言と外言 その往還関係 人はなぜコミュニケーション活動 を行うのか コミュニケーションと自己実現(自己表現) 社会 ・ 場面 ・ 私 ・ 他者 社 会 社 場 思 考 会 面 私心 〈内言〉 ( / 身 考えていること 場 体 暗黙知 面 ) 感覚・感情 〈感じる〉 見る・聞く・嗅ぐ・ 味わう・触る 言 語 こ と ば 〈外 言〉 表現 された もの 他 者 Black Box 現象 ・私 ・言語 私 推論・検証 〈考える〉 現 象 理解 認識 〈思う〉 情緒 〈感じる〉 言 表現 語 言語研究と言語習得 「文法」とは何か 「文法」認識 ・ 「文法」 事実 ・ 「文法」記述 内在コードとしての 「文法」の発見とその 認識 誰のためのどのよう な発見か はしけはひどく搖れた。踊り子は やはり唇をきっと閉じたまま一方 を見つめていた。私が縄梯子につ かまろうとして振り返った時、さ よならを言おうとしたが、それも よして、もう一ぺんただうなずい て見せた。はしけが帰って行った。 栄吉はさっき私がやったばかりの 鳥打ち帽をしきりに振っていた。 ずっと遠ざかってから踊り子が白 いものを振り始めた。(川端康成 『伊豆の踊り子』岩波文庫版による。 下線は細川) 関連文献 ヴィゴツキー, L. S. (柴田義松訳) 『思考と言語』 明治図書 1962 丸山圭三郎 『ソシュールの思想』 岩波書店 1981 レヴィ=ストロース, C. 『構造人類学』 みすず書房 1972 時枝誠記 『国語学原論』 岩波書店 1955 ポラニー,M.(佐藤敬三訳) 『暗黙知の次元-言語 から非言語へ』 紀伊国屋書店 1980
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