1 ニュースの取材からニュースの製造へ

1 ニュースの取材からニュース
の製造へ
疑似イベントの氾濫
pseudo-events
疑似イベント
誰もが世界が与えてくれる以上
のものを期待している。
合成的な新奇な出来事がわれ
われの経験には充満しているが、
私はそれを「疑似イベント」と呼
ぶことにする。
疑似イベントの特徴
1 誰かが計画し扇動
2 報道、再現メディアの都合の
ようように
3 現実の関係はあいまい
4 自己実現の予言
「予言の自己成就」
背景:グラフィック革命
複製技術革命
写真
電話
蓄音機
フィルム
ラジオ
テレビ
インタビュー
ニュースの取材→ニュースの製
造
「インタビュー」という形式
=ニュースを製造する新しい方法
▼
テレビの実況中継の開始→
→記者会見に、劇的演技が加わる
ニュースバリューある出来事
劇的演技
現場とは異なる独自の方法
成功した政治家
疑似イベントを作り出す新聞その他の
手段を最も巧みに利用する人
テレビ
テレビ・・・より精巧な疑似イベント
例:マッカーサーの行進
見物人=退屈・無感動
VS
テレビ視聴者=群衆と元帥の交歓
カメラは「重要な」出来事--祝典の劇
的性格を強調する
われわれの中の役者的性格
現場にいた見物人の多くにとっ
て、その日の最も大きな興奮の
一つは、テレビに自分の姿がう
つされたということである。37
われわれは誰も、本来、役者的
性格をもっているが、テレビ放送
がその可能性を実現している。
疑似イベントの結論
われわれは自ら進んで現代の
大詐欺師の共犯者になった
自然発生的な出来事よりも魅力に富
む
現実が疑似イベントに従う