図1 症例対照研究 曝露なし 曝露あり 症例群(疾病あり) N1-X1 曝露なし X1 曝露あり N1 対照群(疾病なし) N0-X0 X0 N0 1 表1 症例対照研究の概要 1.症例群と対照群について、過去に振り返って容疑要因への曝露の 有無を観察 2.両群についてオッズOdds(曝露を受ける確率と受けない確率の比) を計算 3.両群のオッズ比Odds ratio(ORと略)を求める (両群の罹患率比 の推定) X1 X0 症例群 P1= 対照群 P0= N1-X1 N0-X0 P1 相対危険の推定値 オッズ比 OR= P0 2 図2 硬膜移植年とCJD発病年 30 移植から発病までの 間隔は、8-15年が多い 25 移植年 人 20 15 発病年 10 5 0 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 年次 (資料:Nakamura Yほか. J Epidemiolog 2000;10:399-402) 図3 3歳児健診受診者のう歯の有無別歯磨き,菓子・ジュース類の摂取接種 % 0 歯磨き(なし) (1歳6か月健診時) 10 20 30 40 50 う歯あり う歯なし ジュース(毎日) 炭酸飲料(毎日) 乳酸菌飲料(毎日) チョコレート(毎日) 菓子パン(毎日) ケーキ(毎日) (資料:秋澤より子ほか.日本公衛誌1986;33:625-635) 4 図4 コホート研究 曝露群 N1 疾病なし N1-D1 非曝露群 N0 疾病なし N0-D0 疾病あり D1 疾病あり D0 5 表2 コホート研究の概要 1.曝露群と非曝露群について、観察期間中の罹患の有無を観察 2.両群からの罹患状況を罹患率の比(相対危険)および罹患率の差 (寄与危険)で比較する 罹患率 D1 曝露群 P1= D0 対照群 P0= N1 N0 P1 相対危険(Relative risk) RR= P0 寄与危険(Attributable risk) AR= P1-P0 6 図5 血圧5分位別に見た脳卒中罹患のハザード比 JMSコホート研究11,097人の成績 (比例ハザード比と95%信頼限界を示す) 8 8 女 7 7 6 6 5 5 ハザード比 ハザード比 男 4 4 3 3 2 2 1 1 0 0 -113 114-123 124-134 135-147 収縮期血圧(mmHg) 148+ -109 110-119 120-131 132-144 収縮期血圧(mmHg) 145+ (資料: Ishikawa Sほか.J Clin Hypert 2007;9:677-683) 図6 喫煙の有無別に見た脳卒中死亡,心疾患死亡のハザード比 NIPPON DATA80コホート研究8,929人の成績より男のみ (比例ハザード比と95%信頼限界を示す) 5 5 心疾患 4 4 3 3 ハザード比 ハザード比 脳卒中 2 1 2 1 0 非喫煙 前喫煙 喫煙1-20本 喫煙21本以上 0 非喫煙 前喫煙 喫煙1-20本 喫煙21本以上 (資料: Ueshima Hほか. Stroke 2004;35:1836-1841) 表3 症例対照研究・コホート研究の比較 項 目 対象数 調査期間 費用、労力 稀少疾患の研究 人口移動の大きい集団 曝露情報の信頼性 疾病発生情報の信頼性 症例対照研究 ○小さくてよい ○短い ○少ない ○適当 ○実施可能 よくない ○高い 曝露と疾病発生の時間関係 明確でないことあり 罹患率・死亡率の計算 できない 対象の偏り 致命率が高く,医療 機関受診の少ない 疾患で偏りあり 他疾患の評価 不可 他要因の評価 ○可 コホート研究 多人数必要 長い 多い 不適当 実施困難 ○よい 情報収集の方法によっ ては低い ○明確 ○できる 曝露の有無が別の 要因の影響を受け ることあり ○可 不可 9
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