食料自給率低下によって 日本が抱える危機とその対策

食糧自給率低下によって
日本が抱える危機とその対策
2311206
小澤 裕太
そもそも食糧自給率とは
食料自給率とは、国内の食料消費が、国
内の農業生産でどの程度まかなえている
かを示す指標のこと。
食料を省略して自給率と言われる場合も
ある。
品目別自給率
小麦や米など、個別の品目別の自給率の
こと。算出にあたっては、品目の重量を
使用する。
国内の生産量(重量ベース)÷国内の消
費量(重量ベース)
総合食糧自給率
・カロリーベース総合食料自給率
国民1人1日当たりの国内生産カロリー÷
国民1人1日当たりの供給カロリー なお、
国民1人1日当たりの供給カロリーとは国産
供給カロリー+輸入供給カロリー+ロス廃棄
カロリーの合計である。
・生産額ベース総合食料自給率
生産額=価格×生産量で個別の品目の生
産額を算出し、足し上げて一国の食料生産
額を求める。 国内の食料総生産額÷国内で
消費する食料の総生産額
日本の食料自給率
日本の食糧自給率は、カロリーベース総合食
料自給率で39%、生産額ベース総合食料自給
率では69%となっている。
 各都道府県のカロリーベースの食料自給率で
は、100%を超える都道府県は北海道と青森県、
岩手県、秋田県、山形県のみである。北海道
は192%と全国一の値を誇る。一方、一番低い
東京都は、約1%となる。
 また、穀物自給率は28%となっている。これ
は、173カ国・地域中124番目(2002年時点)
となっている。
 日本国民の意識としては、7割の人が食料自
給率を低いと感じている。

なぜ自給率が下がってるのか
1 長期的な低下の原因
 日本の食生活の大きな変化
 日本の食料自給率が低下した主な原因
は、長期的には、我々日本人の食生活
の大きな変化と考えられる。
 1人1年当たりの供給純食料で見ると、
ほぼ昭和40年間に、米の消費量がほ
ぼ半分になったのに対し、肉類は5倍、
油脂類は3倍と大幅に増加している。
なぜ自給率が下がってるのか
2 短期的な原因
 需要や用途の変化に国内生産対応できなく
なっていること
 近年、食の外部化・サービス化が進む中で、
均一・大量かつ安価な輸入食品への需要が
高まり、相対的に国産の農産物への需要が
減少する傾向にある。
 さらに、国内では、農地の減少や耕作放棄
地の増加、生産者の高齢化など、農業生産
の基盤の機能が低下している。
自給率はなぜ高くないといけな
いのか
本来自給率の高さのメリットは普段輸出して
金が儲かり多少凶作でも輸出を減らす程度で
済むいつでも安心な点。
先方の事情(豊作・不作・干ばつ・水害など
の自然災害、動植物の病気などの被害、飼料
や原料や石油などの高騰)売買する二国間の
関係、条約、国際情勢、輸入するルート
(海・空)の治安などがグラつけば呆気なく
輸入停止、または制限または値段高騰するか
ら。
どのように向上させるか
 消費面での取組み
1.分かりやすく実践的な「食育」と
「地産地消」
の全国展
開
2.国産農産物の消費拡大の促進
3.国産農産物に対する消費者の信頼の
確保
どのように向上させるか
 生産面での取組み
1.経営感覚に優れた担い手による需要
に即した生産の促進
2.食品産業と農業の連携の強化
3.効率的な農地利用の推進
農林水産省の7つの政策
1.食育の推進
平成17年6月21日に「食事バランスガ
イド」が作られた。
2.地産地消の推進
3.国産農作物の消費拡大の促進
4.国産農作物に対する消費者の信頼の
確保
5.経営感覚の優れた担い手による、需
要に即した生産の推進
6.食品産業と農業の連携の強化
7.効率的な農地利用の促進
食料自給率とTPP
農水省の試算によると
 カロリーベース自給率:40% → 27%
 生産額ベース 自給率:70% → 55%
