特許制度

特許制度
2002・10・18
特許の条件1
• 1.自然法則を利用した技術的思想の創
作のうち高度なもの
– コンピュータ問題
• 2.産業上利用可能
– ビジネス方法特許(p.22)
• 3.新規性(cf. p.47ジベレリン)
– 学会発表
• 4.進歩性
特許の条件2
• 5.先願主義
– アメリカと日本
• 6.反社会的でない
– 兵器
日米の相違
• 先願主義:同じ発明について異なった日に
2以上の出願があった場合は最先出願人
のみが特許を受けることができる(39条)
• 先発明主義:最先の発明者に特許を与え
る(アメリカだけが維持)
• 保護期間:日欧は出願日から20年、アメリ
カは特許発効日から17年
先発明主義
• 先願主義への移行は、出願費用が制約要
因とならない大企業に有利
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↓ ↓
• 個人発明家、中小企業、大学関係者から
反対される
出願公開制度
• 特許出願は出願から18ヶ月を経過した後
に公開される(64条)
• (審査の遅延により公開が遅れることを解
決する)(模倣のリスクにさらされるので、
「補償金請求権」が与えられる)
• サブマリン特許が生じうる(アメリカ)
• ただし、1999年11月に公開制度ができた
サブマリン特許
• ジェローム・レメルソン:自動車ワイパー特
許
• 1950年代に出願されていたが、特許公開
が行われないまま80年代後半に突如特許
が成立、大手自動車会社が特許侵害で訴
えられた(1台1.5ドル)
• 一旦出願した特許を次々修正して特許成
立を意図的に遅らせ、標準装備後訴訟
サブマリン特許の実例
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1チップマイコンの基本特許
出願日1969.11.24 特許成立日1990.7.17
工場の総合的自動化FMSの基本特許
出願日1965.9.13 特許成立日1985.11.17
視覚センサーを用いた製品検査基本特許
出願日1954.12.24 特許成立日1985.4.16
レーザー応用基本特許
出願日1959.4.6 特許成立日1988.5.24