知的財産制度

知的財産制度
2002.10.18
知的財産権
• 工業所有権
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特許権(出願日から20年以内)
実用新案権(出願日から6年)
意匠権(登録日から15年)
商標権(登録日から10年)更新可
• ★半導体回路配置利用権、植物新品種保
護権、商号権、不正競争防止法上の権利
種苗法における品種登録
• バイオテクノロジーにより、従来にない新
品種が多く現れるようになった
• 品種登録可能な条件
– 他の植物体と区別される(区別性)
– 同世代異世代を通じて安定して均一な品種が
得られる(安定性と均一性)
– 業として譲渡されていない(未譲渡性)
– 既存品種名と紛らわしくない(名称の適切性)
集積回路配置利用権
• 集積回路設計にはコストがかかるが、発明
とはいえない。85年に回路配置法が制定
• 有効期間は登録の日から10年間
• 権利を占有でき、侵害には差し止め請求
権がある
• 特徴:
– 2年以内なら、商業行為をしても登録できる
– 販売後の2次的商行為には権利は及ばない
商標権1
• 商品や役務に使用するマーク(文字・図
形・記号など)を保護
• ①登録主義
– 商標権は登録された商標を独占排他的に使
用できる権利(アメリカは使用主義)
• ②先願主義
• ③審査主義(登録要件の審査をする)
• ④審判制度(不服があれば審判請求)
商標権2
• 商号:ソニー株式会社、商標:SONY
• 商標の役割
– ①商品またはサービスの出所を表示する機能
– ②商品の品質またはサービスの質を保証する
機能
– ③商品またはサービスの広告機能
商標の例
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ポリバケツ(積水化学工業)
ヘアムース(資生堂)
タバスコ(ピー・ビー・アイ)
宅急便(ヤマト運輸)
ほかほか弁当(ホットフーズ)
「普通名称には商標権の効力が及ばない」
○○は××の登録商標です
不正競争防止法1
• 製造技術のノウハウや顧客リストなどの営
業秘密の不正な取得や使用
• 模倣品の製造・販売、商品などの品質・内
容を偽る表示
• 著名な他人のブランドを使う
• 以上の、営業上の利益を侵害することを規
制する
不正競争防止法2
• 営業秘密(企業秘密)
• ①秘密として管理されていること
• ②技術上または営業上の有用な情報であ
ること
• ③公然と知られてないこと
– ★秘匿情報、存続期間が無期限⇒営業秘密
を権利としては認めず、その不当な取得、使
用、開示を不正競争行為として規制
コカコーラ
• コカコーラの原液の成分
• 1886年にアトランタのJ.ベンバートンが売り
出した。この仕様書はアトランタの銀行の
金庫に保管され、コカコーラの重役会議の
決定以外にはカギを開けることはできない。
• 営業秘密にしたために、1世紀以上に渡っ
て秘密を独占できた。
不正競争防止法3
• 周知表示の混同惹起行為
– 広く知られた商品表示とよく似た表示をした商
品を作ったりして、市場において混同させる
• 著名表示の冒用行為
– 他人の著名な商品表示を自己の商品表示と
して使用する行為
• 商品形態の模倣行為
– 他人の商品の形態を模倣した商品を作る得る
iMac
• アップルが、iMacのデザインを違法にまね
たとして、不正競争防止法に基づいて、eoneを国内で発売したソーテックを訴える
• (iMacの意匠権を持っていなかった?)
• 地裁:誤認混同する恐れがある⇒製造、販
売を禁止する仮処分
• 和解:スケルトンはやめ、1000万払う
• ただ、銀色のe-one500を発売
弁理士
• 他人の求めに応じて特許、実用新案、意
匠若しくは商標または国際出願もしくは国
際登録出願に関する特許庁への手続き及
び特許、商標等に関して代理を業とする
• 弁理士制度:1899年「特許代理業者登録
規制」