行政 医療 獣医療 農政 食品衛生 環境・自然保護 ・・・・・ 中国 学会 東北アジア 医学会 農学会 獣医学会 食品衛生学会 公衆衛生学会 ・・・・・ 鹿児島大学 新興感染症対策研究 プロジェクト 法人 団体 医師会 獣医師会 食品衛生協会 NPO ・・・・・ 生産団体 消費者団体 食品安全推進会議 環境・自然保護団体 ・・・・・ 東南アジア 鹿児島大学 新興感染症 対策研究プロジェクト プ リ オ ン 部 会 生態系保全 ヒトの感染制御 動物の感染制御 細 菌 部 会 ウ イ ル ス 部 会 動物部会 産業動物・伴侶動物 野生動物 感染症法において動物が占める位置(平成15年10月改正) 類型 動物由来感染症 保有動物 エボラ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱 重症急性呼吸器症候群 ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 サル 反芻動物、鳥類 ハクビシン げっ歯類 サル げっ歯類 2類 細菌性赤痢 サル 3類 腸管出血性大腸菌感染症 ウシ 4類 黄熱、 Q熱 高病原性鳥インフルエンザ 狂犬病 サル 反芻動物、鳥類 鳥類 犬、猫、キツネ、 スカンク、アライグマ 1類 ヒト感染症 痘そう コレラ 急性灰白髄炎 ジフテリア 腸チフス パラチフス A型肝炎 E型肝炎 マラリア その他の既に知られている感染性の疾病であって、動物又はその死 体、飲食物、衣類、寝具その他の物件を介して人に感染し、国民の健康 に影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるもの 感染症法において動物が占める位置(続き) 類型 4類 5類 動物由来感染症 保有動物 ウエストナイル熱 エキノコックス症 オウム病 コクシジオイデス症 サル痘 腎症候性出血熱 炭疽 ツツガムシ病 ニパウイルス感染症 日本紅斑熱 日本脳炎 ハンタウイルス肺症候群 Bウイルス病 ブルセラ症 野兎病 ライム病 リッサウイルス感染症 レプトスピラ症 鳥類 キタキツネ、犬 反芻動物、鳥類 げっ歯類 サル げっ歯類 ウシ、ウマ げっ歯類 コウモリ、ブタ げっ歯類 ブタ げっ歯類 サル ブタ げっ歯類 げっ歯類 コウモリ 各種動物 クリプトスポリジウム症 各種動物 ヒト感染症 回帰熱 デング熱 発しんチフス ボツリヌス症 レジオネラ症 インフルエンザ (鳥インフルエンザ以外) ウイルス性肝炎 (E型、A型以外) 後天性免疫不全症候群 性器クラミジア感染症 梅毒 麻疹 MRSA感染症 危険性の査定 危険性の管理 ( Risk Assessment) ( Risk Management) 1.危害の特定、2.危害の特性解 明、 3.暴露査定、4.危険性の特性解明 1.危険性の評価、2.管理措置の 査定、3.管理措置の実行、 4.監視と再吟味 各方面の専門家によって、実験や 調査に基づく科学的根拠から当該物 質によってヒトで起きる健康被害を予 測し、100万人に1人程度の確率に抑 え込むための管理措置と管理基準を 策定する役割 生産者が査定で提起された管理 措置と管理基準が実施可能なもの であるか否かを検討し、可能とな れば実行し定期点検等の監視体 制をとる役割 危険性の情報交換 ( Risk Communication) 査定と管理の連携が円滑にいくようにする企画・立案、組織化、進 行の調整、成果の評価を行う危険性解析における第三者的存在であ り、生産者と消費者の情報交換も担う役割 危険性解析の構図(Structure of Risk Analysis) 鹿児島大学 新興感染症対策研究プロジェクト 設立構想 BSE対策研究プロジェクトが2001年10月に発足して以来、学内外 における諸活動を続けてきたが、その間にもアジアでは、新型肺炎 と高病原性鳥インフルエンザが発生し、世界的脅威となっている。こ のような新興感染症は動物に由来すること多く、豊かな自然が残さ れ野生生物種の豊富なアジア・アフリカ・中南米の熱帯地域が発生 源となることが多い。これらの地域の多くは援助を必要とする発展途 上国であり、日本の科学技術力に期待が寄せられている。アジアに 拓く鹿児島大学が総力を挙げて取り組むに相応しいテーマである。 2003年10月には感染症法が大幅に改正され、新たに多数の動物 由来感染症が追加された。これまで医学・獣医学の分野で自主的に 取組んできたこれらの感染症に法的拘束力が加わったことにより、 関係者の責務が一層重くなった。新興感染症の発生には、野生動 物を含む多種の生物が関わっており、発生機序や予防・制御法の解 明には学際的協力を必要としている。総合大学としての力量を発揮 するに値するテーマである。 設立趣旨 1.社会的関心がきわめて高い新興感染症の大半は、動物由来感染症であ る。これにどう対処するかは、獣医学を初め、医学・歯学・理学・工 学・水産学などの自然科学分野のみならず、社会科学的判断も必要とさ れる。総合大学としての多彩な人材が集まることにより、他大学にない 独創的な構想が生まれる。 2.感染症のリスク・アナリシスは、日本でも未発達な領域であり、社会生 活実態を踏まえてこれに対処することは国民的課題となっている。総合 大学としての特色を打ち出して地域の問題に取り組むことが、国内のみ ならず国際的諸問題解決に立ち向かうことにもなる。 3.ヒトが罹患する可能性がある種々の動物由来感染症は、生物としての進 化速度が速い微生物界での出来事であり、予測できない未知の世界であ る。ただし、これまでの科学的知見を集約することで、緊急事態の発生 に備えることできる。 4.発生時の現場対応は担当行政組織が当るが、それに必要とされる科学的 知見を集積し、必要に応じて情報提供することは大学の責務である。ま た、行政組織が防圧措置を講じている間、リスク・コミュニケーション を担うことも大学の責務である。 設立呼びかけ 1.BSE対策研究プロジェクトが発足して以降、アジアでは新型肺炎と高病 原性鳥インフルエンザが発生し、世界的脅威となっている。このような 新興感染症は動物に由来すること多く、野生生物種の豊富なアジア等の 熱帯地域が発生源となってきた。これらの地域の多くは援助を必要とす る発展途上国であり、日本の科学技術力に期待が寄せられている。アジ アに拓く鹿児島大学が総力を挙げて取り組むに相応しいテーマである。 2.動物由来感染症であることから学際協力が必要とされるが、動物の疾病 を専門とする獣医学が設置されている大学は少なく、「新興感染症対策 研究プロジェクト」は、単一大学で学際協力を実施できる鹿児島大学の 可能性を伸ばすものとなる。 3.「健康で長寿」、「少子化と超高齢化」が社会的重要課題となっている が、感染症の多くは高齢者と若齢者で重症化する傾向にある。ハイリス ク集団が増加している現状では、新たに出現する新興感染症の病原性や 感染力の強弱に関わらず、重大問題化する。高齢化の進行が早く、南方 からの侵入門戸となりうる南日本で取り組むのに相応しいテーマであ る。 4.感染症法が昨年10月に改正されて、多くの動物由来感染症が4類に加え られた。これらに関する研究支援体制が組まれており、大型の公的資金
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