スライド 1

簡易造波水槽の試作-砕波帯付近における波の変形-
1. はじめに
S-5-19 春名康宏
表 各地点における周期と波高の関係
(振幅6[cm])
・近年,水際を含む浅海域での対策がますます重要になってきている.
・水深が殆どない場所や波が砕波する浅海域に適した水中ロボットはなく,詳しい環境調
査や,運用等が困難.
・砕波帯で筐体が受ける力や挙動を調べるためには造波水槽が必要
・進行波の振幅と周期を任意に設定できる造波水槽とし,発生させる波の特性について調
べる.
地点[cm]
0
30
60
波長[cm]
波高[cm]
周期1.2[s]
2.8
3.2
4.2
60
周期1[s]
5.1
5.8
7.1
40
表 各地点における周期と波高の関係
(振幅10[cm])
地点[cm]
周期1.4[s]
2.6
0
3
30
3.5
60
75 波長[cm]
周期1[s]
8.4
10.5
12
50
波高[cm]
周期1.2[s]
7
9.1
11.2
-
周期1.4[s]
5.4
6.6
7.2
-
表 各振幅における周期と遡上高さの関係
2.実験項目
遡上高さ[cm]
振幅6[cm] 振幅10[cm]
1
41.9
56
1.2
27.3
41.1
1.4
13.2
27.6
1 回転ムラ
2 波高・波長
3 遡上高さ
4 砕波状況
周期[s]
図 造波水槽の完成図
Author: Yasuhiro HARUNA
図 各振幅における周期と遡上高さの関係
2.実験項目
1 回転ムラ
2 波高・波長
3 遡上高さ
4 砕波状況
図 実験1
(エンコーダによる周期性の確認実験の概要)
図 実験2(測定地点)
図 高速カメラによる砕波状況の観察
3. 実験結果
4. まとめ
表 各周期における角度と角速度の関係
(振幅6[cm])
角度[°]
0
90
180
270
回転ムラ[%]
周期1[s]
5.81
5.71
6.04
6.28
10
角速度[rad/s]
周期1.2[s]
4.69
3.97
4.91
5.06
23
周期1.4[s]
3.97
2.96
4.30
4.55
40
表3 各周期における角度と角速度の関係
(振幅10[cm])
角度[°]
0
90
180
270
回転ムラ[%]
周期1[s]
5.92
5.51
6.16
6.04
11
角速度[rad/s]
周期1.2[s]
4.30
3.24
5.06
3.93
42
周期1.4[s]
3.78
2.60
4.49
4.42
50
•振幅6[cm],周期1.0[s],1.2[s]の波と,振幅10[cm],周期1.0[s]の 波
については,波面に乱れはあるが,浅水変形,砕波,遡上が再現でき,
沿岸環境の研究や,ROVの縮小模型実験に適用可能であることが示さ
れた
•振幅10[cm]で周期1.2[s]・1.4[s]の波高測定では,反射波と進行波が重なっ
て波が変形してしまうため,消波板と波の乱れを抑える装置の改良が必要で
ある.