スローインの飛距離を決める要因について

スローインの飛距離を決める要因について
~飛ぶ人と飛ばない人の違い~
学校教育課程 保健体育専攻
0451204 桃野陽介
指導教員 横山直也
研
研
究
究
目
目
的
的
私は、こう見えてもスローインが
飛びます!!
なぜ?
そこで
本研究では、スローイン動作の上体に注目し、飛ぶ
人と飛ばない人とを比較・分析し、その違いを明ら
かにすることを目的とした。
研究
方法

被験者:本大学体育会サッカー部の学生6名を
対象とし、飛距離が19.5m以上の被験者を上位
群、飛距離が15mに満たない被験者を下位群
とし、それぞれ3名ずつとした。

対象動作:助走なしのスローイン動作を行った。
分析箇所
1 頭頂点
1
A
2 右手中心
B
3 右手関節
5
9
C
ア
4 右肘関節
5 右肩関節
8
4
6 左手中心
A .右(
左)
手中心の速度
7 左手関節
3
10
11
16
8 左肘関節
C.右(
左)
肘の速度
6
9 左肩関節
D.右(
左)
肩の速度
10 右大転子
ア.右(
左)
肘の角度・
角速度
11 右膝関節
イ.右(
左)
肩の角度・
角速度
12 右足首関節
13 右足踵
14 右足爪先
12
17
15 左大転子
16 左膝関節
13
18
19
B.右(
左)
手首の速度
7
15
2
14
イ
D
17 左足首関節
18 左足踵
19 左足爪先
ウ
ウ.右(
左)
腰の角度・
角速度
試技の様子
• VTRカメラと被験者の位
置と動作方向を示したも
のである。VTRカメラは
被験者に対して側頭面
に設置した。シャッター
スピードは1/2000秒
で撮影した。
投げる方向
被
験
者
9
0°
VTRカメラ
5
1
0
1
5
2
0
2
5
結
果
上体各部位の速度は上位群が下位群より大きい!
つまり
表 リリース時における上体各部位の速度の平均値
上位群は下位群よりも腕を速く振っている!!
水平方向
垂直方向
上
右手中心
1413.73±88.32cm/s
932.5±299.42cm/s
位
右手首
924.96±11.60cm/s
634.4±147.52cm/s
群
右肘
324.43±35.37cm/s
-190.57±6.23 cm/s
下
右手中心
1191.06±571.51cm/s
536.7±370.37cm/s
位
右手首
792.9±238.68cm/s
352.63±214.57cm/s
群
右肘
210.3±272.16cm/s
-46.03±46.75cm/s
右肘関節・右肩の角速度においては上位群が下位群よりも大きい!
右腰の角速度においては下位群が上位群よりも大きい!
つまり
上位群は肘・肩の関節動作が速い!
表 リリース時における肘・肩・腰の角速度の平均値
下位群は腰の角速度を腕に伝えきれていない!!
上
右肘
-553.16±767.50 °/s
位
右肩
-120.47±112.89 °/s
群
右腰
-186.0±67.54 °/s
下
位
右肘
右肩
-217.47±70.08 °/s
-39.9±139.31 °/s
群
右腰
-313.27±126.26 °/s
まとめ
スローインの飛距離を決める要因
・肘と肩の関節の動作を速く行い、腕を速く振ること
・腰の反り動作で生じた速さをうまく伝えること
皆さん、御清聴ありがとうございました♪