在宅訪問活動の実情 ー障害者を対象としたパソコンの 訪問指導体験よりー *ALSでのコミュニケーション支援などから* *生活現場から立ち上げる技術の教育と支援* コミュニケーション支援 • 神経難病 (特にALS)の患者様と接した 中での心がけていることを幾つかお話しさ せて頂きます。 • 日本ALS協会近畿ブロック • 久住 純司 現在に至る自分歴 • • • • • • • • • 氏名 久住純司 (ひさずみ じゅんじ) 1952年7月21生 ・性別 男 職歴:電子部品製造会社勤務 技術職 自営で設計施工 電子機器、制御機器、電設設備など 電子機器製造会社勤務 電子回路機器設計 03-6/12 筋萎縮性側索硬化症 告知 その後、勤務継続するが身体維持が困難で04-4退職 失業保険、障害年金、現在 障害年金のみ 03-7~ 同病患者との交流を図り、03-10有志 患者での患者会結成 • 患者パソコン関係のメンテなど支援しつつ交流を広げる • 日本ALS協会近畿ブロックよりPC支援の要請 ALSが書き換えた物語 【おおまかに】 • 自分に関わる全てに • 家庭・家族・社会的 身体の変化 精神的失望感 【結局は】 • 経済的問題 • 想定外の人生への岐路 求められることへの感謝 【新たな】 • スローな中にもタイムリーを 他者にも自分にも • 目線が変わる 当たり前が!・・・ • 社会観 人との関わり 人間愛 自身の体験から 支援などの皆様に一言 • • • • • • • • 神経難病での適応 疾患名、症状、で療法・対処を決めないで 技法を工夫してクリエイティブに 組み合わせと新技法 適正な教育で運動機能を 辛い負荷を緩和 良策であれど、押しつけは避ける 患者毎に様々で同じは殆ど無い PC操作の指導などで • なんでもないと思われることでも意外な盲点があ ります。 • 教える・指導 でも同時に相手からお教わること も多いです。 • 動作を観察して下さい。 • ペースを合わせて。 • 環境は様々ですので、その適合が、、 • 興味をおぼえ、自己意欲を引き出す • テクの押し売りは禁物 • 唯一自身の身元での啓発手段 訪問での支援 • • • • • • • • • 臆することなくご様子を確認する気持ちで KP,家族方の協力は どのように扱われているか教えてもらう 操作上での改良点が無いか、 何が困っておられるのか 何を求めておられるのか 不具合などは指摘ではなく改案を 教室でのセミナーではない 心身の疲れを与えない PC、意思伝達装置、入力支援 • • • • Win操作が主体なのか(Mac利用も) 伝の心?オペナビ?それぞれの特徴を 有用なカスタマイズ スキャン操作の場合でもマウス操作で要点を シュミレーションしてから、実操作で確認 • 改案を有するが策が?の場合は宿題で検討 • フリーソフトでも実用性・有効な物も • 重度障害の方こそコミュニケーションの要 身体機能の不思議 自身での維持改善 専門職からの施術 本能的に改善効果 関節可動域の確保 運動系(神経・筋)の教育作用 痛みの緩和 他動での補助 進行性といえど、改善の効果を諦めない。 早期の導入・施術で改善効果は期待できる。 局部的でも、運動機能の保持を有する患者さんも多い 。 症候とは 理療専 • Clinical Findings(所見) Manifestations(発想) Features(特徴) • Symptom(主観的証拠:主観的症候) • Sign (客観的証拠:徴候) (SymptomとSignを合わせて症候という) 疾患別理学療法→症候別理学療法 理療専 理学療法は対処療法である→疾患を治療する技術は何一つ無い Etioligy Disease (原 因) Loss of f unction 症状:訴え Anatomy Pathology (構造) (疾病) Physiology Impairment Disability Symptom (症候) Sign (機能) 徴候:検査に出る Handicap 理療専 理療専 神経難病・・何とも曖昧な • • • • • • 正確な表現が困難 同病でも容体や経過は、さまざま 公開情報は、あくまでも参考 正確な受容が運命を 関わる方々の理解と信頼 患者自身もKPも ピアサポートで 過去ではなく、今を・先を • • • • 原因不明・・後悔する要因がない 失望・あきらめは拭えないが、あらたな・・ 欲を持たなければ、希望もみえない 残存機能の維持・教育 ROM確保 *関節可動域(Range Of Motion) • 機能低下・・・>不全(運動機能・・五感) • 蘇る、代替機能などの効果も無ではない コミュニケーション1 • • • • • • 全ての始まりと、信頼へ 応答は様々 Yes/Noを読み取る 曖昧な問いはNG 触れる、施術(手当)もコミュニケーション 平常での対面・応対を コミュニケーション2 ローテク 文字盤 • 口文字盤 • 空文字 • 舌打ち言葉 • 目線・コマンド表・表情筋での日常要求 • マグネット・ホワイトボード • 文字練習盤(幼児向け玩具) • 先読み・先行判断は、禁物 コミュニケーション3 ハイテク • 身体の動的部位を検出できない患者様 脳波スイッチ;マクトス:(株)テクノスジャパン 脳血流式:日立製作所 • スピーキングバルブ • 電子機器 代表例 伝の心・レッツチャット(意思伝達装置) オペレートナビ(入力支援ソフト) • レッツチャット(携帯型簡易意思伝達装置) • その他の入力支援ソフト スイッチでのポイント • • • • • • PCでのポインター操作の可否で判断も なるべく操作感を得られる 症状に応じて、機能維持を重視 高価で高性能が、全てではない 操作部位はさまざま、検出法も 押す、引く、触れる、微動、思う 顔センサースイッチ例 • 額(ピンポイント光)・頬(タッチ) ピンポイント光センサー実例 頬タッチ(ヘッドバンド)例 ピンタッチ実装例 ボタンスイッチ 小型スイッチ例 左下肢 第3指で オーバープルでも の例 空気スイッチ例 • 僅かな加圧で動作と長押しが可能です。 フットスイッチ式 ジョイスティックコントロール足操作 IT環境例 その他の環境例 その他の実例
© Copyright 2024 ExpyDoc