垂直多関節ロボットの製作

垂直多関節ロボットの製作
T19R014
笹野 博昭
垂直多関節ロボットとは??
 垂直多関節ロボットとは産業
用ロボットの一種で、単に産
業用ロボットと言えばこのタイ
プを指す。 軸数が4軸、5軸、
6軸のものがある。 軸数が多
いほど汎用性が高い。
…(Wikiped)
 右に6軸の垂直多関節ロボッ
ト(MSE社のRV-1A)の写真
を示す。
目的
 垂直多関節ロボットの制御方の学習。
 H8マイコンでのサーボモータコントロール
の学習。
達成条件
 垂直多関節ロボットが、初期値からある座
標に移動し、その点にある対象物を掴んで、
他の座標まで移動する。
垂直多関節ロボットの制御方法

各軸座標系
ベース座標系
–– 各関節の角度指定する。
原点(0,0,0)を設定し、座標(x,y,z)を入
ベース座標系
力すると、その座標まで逆運動学を利
用して移動する。
順運動学と逆運動学(その1)
 順運動の式。
順運動学は、各関節の角度から現在の先端
の座標を求めるものである。
r
am1  cos1  am2  cos(1   2 )

z 逆運動学は、現在の座標から各関節の角度
 am1  sin 1  am2  sin(1   2 )
x を求めるものである。
 r  cos 3
y  r  ysin  3
z
am2
順運動学
θ2
間接角度
先端座標
r
am1
逆運動学
0
0
θ3
x
θ1
θ3
x-y平面
順運動学と逆運動学(その2)
y
 以下の式を利用した。
r  x2  y2
y
 3  tan
x
2
2
2
2
r

z

am

am
1
2
 2  cos1
2  am1  am2
r
1
0
θ3
x
z
θ4
am2
1 z ( am1  am2  cos 2 )  x  am2  sin  2
1  tan
r (am1  am2  cos 2 )  y  am2  sin  2
θ2
am1
 4  90  (1   2 )
0
θ1
θ3
x-y平面
ハンド部分の制御
 回路図は以下のようになります。
モータドライバ: BA6238A(ローム株式
会社)を用いた。モータの正逆転、on/off、
モータに加わる直流電圧の制御が可能。
プログラムのフローチャート
メイン
START
初期設定
座標数値
入力
制御処理 座標数値
入力
目標値までの
距離の計算
サーボモータ
制御
(x,y,z)の
数値入力
終了
目標値までの内
分点を求める。
YES
NO
ボタン判定
YES
制御処理
ボタン8まで
NO 入力終了
逆運動学から
角度を求める。
NO
終了
YES
YES
制御処理
終了
座標数値
入力終了
NO
実演
 対象物2つを、目標座標まで移動させる。
対象物
目標座標
ボタン
上からのイメージ図
結果と考察
 今回の達成条件を、達成することが出来た。
 制作した垂直多関節ロボットは、バックラッシュ
が大きかった。原因はサーボモータ内の歯車
のがたつきと、制御回路にヒステリシス特性(電
気的あそび)を持たしているためと考えられる。
 それを解決するには、サーボモータ内の電子
回路を使わず直接ポテンショメータの値を、H8
マイコンに取り込み制御する方法が考えられる。