販売サイクル概説 販売計画 セールス活動 田宮治雄 販売サイクルと情報フロー • 業務サイクル – 販売サイクル – – – – 購買サイクル 製造サイクル 財務サイクル 会計サイクル 販売サイクル 販 売 計 画 セ | ル ス 活 動 受 注 出 荷 請 求 回 収 販売計画 販 売 計 画 セ | ル ス 活 動 受 注 出 荷 請 求 回 収 販売計画とマーケティング • マーケティングは以下を決定するために情報分 析を行なう – 取り扱う商品 – 販売する市場 – 販売方法と販路 • 販売計画 – 定められた商品、市場、販売方法でいかに売るか期 間計画を立てる 販売計画の仕事(1) • 販売目標の設定 • 販売環境の分析 – 得意先の購入量の予測 – 新規得意先獲得件数の予測 – 取引がなくなる得意先件数の予測 • 販売目標の立案 – 商品供給に不安はないか – 経営者の方針に沿っているか 販売計画の仕事(2) • 経営計画との調整 • 経営目標に達しない販売量である場合 – 原因の分析 – 対策の検討 – 目標の修正 • 販売予算 – 当該期間に達成すべき販売量としてトップマネジメン トの承認を受け、確定する – 全社に徹底される 販売計画に対応する情報システム • 典型的な計画システムの一つ • 担当者が仕事の流れに応じてプログラムを工夫 しながら使用するアプリケーションシステム • 表計算ソフトウェアなどを使用したエンドユー ザー・コンピューティングとなるケースが多い • 大規模なシステムは不要 • 外部データを購入することが有効な場合もある 販売計画に対応する情報システム (2) • SCM(Supply Chain Management) – 小売,卸売り,製造などの機能を企業の枠を越 えてネットワークで結び,販売,製造,在庫などの 情報を共有することで効率化を推進する仕組 • SCMに組み入れられた企業 – 顧客企業から数ヶ月先までの納品予測データ を入手でき、販売計画の正確さの向上を図る ことができる セールス活動 販 売 計 画 セ | ル ス 活 動 受 注 出 荷 請 求 回 収 セールス活動の仕事(1) • セールス活動の目的 : – 良質な顧客の獲得 • 既存の顧客のニーズの把握 • 潜在的な顧客のニーズの把握 – 潜在的な顧客リストの入手 • 人のネットワークの維持、向上 セールス活動の仕事(2) • 引合 • 見積書もしくは提案書の提出 – 顧客のニーズをいかに充足するか、自社および商品 のアピールを行なう – 顧客の事情を反映する – 見積書、提案書の標準化 • 買い手の調査 – ただ売ればよいのではない – 買い手の信用状況や資金力をさりげなく調査する セールス活動の仕事(3) • CRM(Customer Relationship Management) – 商品の売買だけではなく、保守サービス、問い合わせ やクレームへの対応など、顧客との対応に関する情報 を一貫して管理し、 – ニーズにきめ細かく対応することで、顧客の満足度を 高め、非価格競争力を高め、リピートオーダーの確率 を上げて収益率の向上を図ること – 顧客との関係を長期的に維持しながら収益性の高い 優良顧客に – 評価が高まれば新規顧客獲得にも効果が期待される セールス活動の仕事(4) • One to One Marketing – 顧客の購入履歴やニーズを把握して、顧客ごとに異 なる情報を提供するなど、個別の情報を生かした マーケティング活動 – まだ気がついていない商品等に顧客の目を向けても らうことが鍵 – 顧客に見えていない顧客を知ることがコンサルティン グ能力の向上に結びつく – リサーチや配慮が不足すると、かえって不評を買う 事にもなる セールス活動に対応する情報システム (1) • 顧客情報のDB化 – セールス活動で収集したデータの蓄積が基礎となる • 共有化、標準化が課題 • 文字情報の活用 – 個人的な経験や勘だけに頼らないセールス活動の ためのツールとする • 検索能力の充実が鍵 - ビックデータの発想に通じる • CRMや one to one marketingの基礎情報ともなる • セールス活動の進捗管理 セールス活動に対応する情報システム (2) • 外部データの利用 • 目的 – 新規顧客のプロファイルの入手 – 与信限度の設定 • 例 – 信用調査機関からデータを購入 – 各種名簿の活用(プライバシーへの影響に注意) – 地図情報の活用 セールス活動に対応する情報システム (3) • 情報システムの存在を前提とした手法 • データ・マインニング – 膨大なデータの中に隠れているデータ同志の関係を 抽出する手法 • ビックデータに対するツールとしての位置づけ – One to One Marketing実現に効果 • CRM(Customer Relationship Management) – 組織的に整備された顧客DBが有力な武器になる – 検索ノウハウの蓄積と柔軟な検索能力が鍵
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