マグマは変化する

マグマは変化する
3061-6028
山田 眞己人
マグマだまりを探る
噴火に先立って起こる火山性地震の観測
 マグマだまりの周囲に起こる小さな地震の
観測


遠くで起こった大きな地震の波の観測

火山の地殻変動の観測
噴火に先立って起こる火山性地震の
観測
マグマだまりの周囲に起こる小さな地震
の観測
マグマ内→地
震が起きない
マグマの周囲
→岩石の破
壊によって地
震が頻発
遠くで起こった大きな地震の波の観測
波が速い
固体
波が遅い
液体
火山の地殻変動の観測
浅いところにマグマが貫入してくると地面
が膨らむ
 噴火が終わると再び萎む

噴火の休止とマグマの進化
マントルから常にマグマを供給されてる火山
(キラウェア火山など)・・・マグマだまりは固
まらない→永続的
マントルからのマグマの供給が減る火山・・・噴
火が止む→マグマの成分が変わる
マグマの進化・・・マグマの化学組成が
徐々に変化していくこと
マグマは変化する
マグマは時間とともに次第に変化する
部分融解
 マグマの同化
 マグマの混合
 結晶分別作用

部分融解

部分融解・・・
固体マントルの
一部分が解け
て液体マグマ
が生じる現象
マグマの同化
マグマの同化・・・マグマだまりの周囲にあ
る岩石が溶けて、マグマの化学組織自体を
変化させていく現象
 この化学組織を調べることにより、地殻に
含まれる元素が分かる
 ストロンチウム同位体を調べることにより、
地殻物質がどのくらい取り込まれていたの
かが分かる

マグマの混合
マグマの混合・・・二つの異なる液体マグ
マがあって、中間の化学組成になる現象
例:アイスランドの溶岩
玄武岩:流紋岩:中間(安山岩)=85:12:3


均一に混じる場合とよく混じらない場合が
ある
結晶分別作用

結晶分別作用・・・マグマの中で固体の結晶
が出来て、マグマ自体の化学組成も変化す
る現象
マグマの成層構造
結晶が次々と誕生する
輝石・・・摂氏1180度
 斜長石・・・摂氏1160度
 磁鉄鉱・・・摂氏1065度

低
最初のマグマとは違うものになる
代表例・・・シリカ(二酸化珪素)
密
度
高
マグマをシミュレーションで再現

結晶分別作用の中で結晶が出来る過程は、
数値計算によってモデル化できる

最近では、実際のマグマだまり全体を想定
した結晶化を模擬できるまでになった
室内実験でマグマの挙動を再現
問題点
 何万年もかけて起こった現象を短期間で済まさな
ければいけない
 大規模な現象を小規模な室内でやらなければい
けない
スケール効果
克服の例:天然マグマより粘性の少ない液体を使う