経済学の最先端分野 企業の社会的責任

経済学の最先端分野
企業の社会的責任
企業戦略班:渡辺・飯塚・加藤
これからの”企業”のあり方とは…
自社の利益のみならず利害関係者全ての利益も考える
企業である。
社会全体に責任を果たしている企業。
企業の社会的責任(CSR)を徹底している企
業
がしかし、CSRは抽象的概念でわかりづらい…。
そこで指標として社会的責任投資(SRI)の登場。
結論として…
SRIの評価が上がること
CSRを徹底していることの証となる
ではSRIを上昇させる必要がある!!
企業の社会的責任(CSR)
社会的責任投資(SRI)の現状

わが国におけるSRIやCSRの新聞掲載件数の推移
2002 年 120件
2001 年 107件
2000 年 119件
1999 年 113件
1998 年 18件
1997 年 33件
1996 年 21 件
(資料)日本経済新聞社四紙(日経テレコン)
CSRとSRIの必要性
では、具体的に企業の社会的
責任について考える…
現在の企業の抱えている問題を考えると…
共通項を考えると
…
利害関係者に対して責任を果たしていない行動
によるものである。
では責任を果たす行動
とは…
倫理的行動をすることである。
では具体的に倫理的行動
とは…
コーポレートガバナンス
教育活動
マスコミによるチェック機能
などがあるが、我々企業戦略班は…
コンプライアンス(法令順守)
に注目した!!!!
コンプライアンスとは…
コンプライアンスを成立させるための6つの条件
①不正行為を未然に防ぐための基準を確立
②↑これを監督する責任者がいること
③不正行為を行う可能性のある人物に権限を与えない
④倫理教育やコンプライアンス研修への参加の義務化
⑤監査制度の確立
⑥賞罰制度の確立

この6つの条件を考慮して作成された規格が
ECS2000

である!
ECS2000を用いることで、効率的で確実な
が可能となる!
それではECS2000とは
具体的にはどのようなものであるか?
①「計画」(Plan)
②「実施と運用」(Do)
③「監査」(Check)
④「見直し」(Act)
という4つのプロセスを繰り返しながら改善していこうとするもの
① 計 画
(Plan)
④経営層
の見直し
(Act)
継続的
改善
③ 監 査
(Check)
②実施
と運用
(Do)
「計画」(Plan)
1.まず、倫理方針を決める
→倫理方針とは…
組織が行う仕事内容や規模、
モノやサービスなどを考慮したうえでの
倫理的目標のことである。
各社の経営理念、倫理規範、業務
上の注意を要する法令や各種の
ルールも含まれる 。
倫理方針を作成するために…
①会社の伝統や経営理念
に基づく倫理規範はあるのか?
③経営者のトップが組織の
倫理的な風土の継続的改善と
不正の防止に取り組むこと
を表明したか?
②自社の事業に関係する
法令やルールとは何か?
そして、倫理方針が固まったら・・・
2.コンプライアンス・マニュアル(行動指針)を作る
→コンプライアンス・マニュアルとは、
様々なビジネス状況の中で、各職員がどう行動す
ればよいかをまとめたもの である。
3.経営トップの決意表明を行う
→そうすることで
コンプライアンスの重要性と必要性を再認識する!
「実施と運用」(Do)
1.2.責任者を任命し、専門部署を設置する
コンプライアンスに関する責任者は経営トッ
プが信頼でき、しかも公平かつ誠実に仕事
ができる人物が好ましい。
3.コンプライアンス計画の実施
4.教育訓練を行う(社員に対して)
5.コミュニケーション活動を展開する
監査(Check)
1.監査方法
・チェックリストの活用
・無作為抽出によるインタビュー
・ジョブローテンション
2.監査の焦点
・法令違反リスクの大きな業務←過去に問題があった業務や部署
・報告や相談があった事項
・自社が業務を遂行するうえで関係する法令やルールの遵守状況
・自社の倫理方針やコンプライアンス・マニュアルの遵守状況
・実施計画の達成状況

監査の具体的実施手順
事前準備
監査計画
監査の実施
結果報告
・トップが監査人を任命
・監査範囲の決定
・具体的証拠集め
・チェックリストの実施
・インタビュー
計画や実施方法と実施計画を
文章化し記録として残す
監査の実施
問題発見
原因究明
ECS2000に問題があるのか??
問題なし
問題あり
各部署の問題として処理と予防処置を行う 社会全体の問題としてトップが見直しを指示
見直しを行う必要がある。
見直し(Act)
見直しには、2つのレベルがある。
・現場レベルでの見直し
・経営層での見直し
二番目が重要である!!

見直しには、3つのステップを経て実施する
着実に一
個ずつ・・・
実施計画への取り組み
対策の検討
問題の把握
すべてにおいて情報公開をすることが必要
ケーススタディ~松下電
器産業~
松下電器グループにとってのCSR
経 営 理 念
行
動
基
準
グループ各社及社員一人ひとりの実践
経営理念に基づき、経済的・社会的・環境的活動を
グローバルな視点で再点検し、その説明責任を果たし、企業価値を高めること
松下電器グループのコンプライアンス
経営理念の実践が基本
行動基準
・私たちは・・・
全員が同じ方向を向い
ていくことに思いに
込めている
社会の公器
社会のものでも
ある!
だけども
企業=私企業
たゆまぬ技術革新を通じて、人類の繁栄と幸福に貢献するという考えであり、
これは、「綱領」という形で現在も受け継がれ、経営理念の根幹を成している。
松下電器グループ 実績
柔軟性・社会性優良企業ランク
第1位
SRI優良企業 上位入賞
動物界第1位
コンプライアンスを徹底することで・・・
SRIの評価が上昇し・・・
社会的信用を獲得
企業利益の増加
結論として…
日本経済の活性化につながる!!