研究プロジェクトの全体像

二次電池と社会システム・イノベーション
第1回フォーラム
二次電池利用による
不動産オフィスビルの環境対応モデル
住友不動産株式会社
事業企画本部 新規事業部長 阿部政樹
不動産オフィスビルの環境対応モデル
オフィスビルには非常用電源設備として
現状
UPS(無停電電源装
置)
自家発電設備
が設置されている。
UPSは鉛蓄電池(寿命12年程度、充放電を繰り返せない)を使用
自家発電設備は石油で発電
大容量
UPS(無停電電源装
置)
自家発電設備
一元化
リチウムイオン二次電池
(寿命20年程度、充放電可能)
①電気料金コスト削減
(昼夜間電気料金差、基本料金削減)
②CO2排出量削減
③設備投資減
不動産オフィスビルの環境対応モデル
メリット1.電気料金コスト削減
→基本料金削減(ピークカット)、昼夜間電気料金差
夏のピークカットモデル
電
気
使
用
量
基本料金
夜買電し、昼使用
大
ピークカット幅
小
昼
電気料金高
夜
電気料金安
時間
不動産オフィスビルの環境対応モデル
電力(MW)
ピークカットプラン
投資回収期間(年)
10.1
年
Plan A
10
6
9.9
Plan B
5
9.8
4
Plan A
9.7
Plan C
3
9.6
Plan C
9.5
2
Plan B
1
9.4
0
-0.1
9.3
9.2
9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00
-
-
-
-
-
-
-
-
-
10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00
時間
0.1
0.3
削減電力(MW)
0.5
不動産オフィスビルの環境対応モデル
メリット2.環境対応
• 東京都による環境確保条例の改定(2010年施行)、省エネ法等により、
不動産業の環境への取り組みが求められている。
①CO2削減
{LNG火力発電 608(g・CO2/kWh)} - {原子力発電 22(g・CO2/kWh)}
= 586(g・CO2/kWh)のCO2を削減できると仮定すると
CO2削減量(tonCO2/年)
Plan C
357.2
プランCの場合
オフィスビル10棟程に導入すれば、
3,600 ton-CO2/年程
削減できると考えられる
【出典】 電力中央研究所 -自由市場・地球環境・安定供給を支える技術開発-
不動産オフィスビルの環境対応モデル
②夏のピークカット
夏のピーク対策にて電力会社が稼動させている
化石燃料による発電を抑制可能
不動産業として
オフィスビルだけでなくマンション、戸建等への適応も可能
企業としての環境への取り組みから
各家庭の環境への取り組みへ
課題 • リチウムイオン二次電池のコスト
→二次電池利用促進による社会システムの成熟が不可欠
• 蓄電システムの成立
FIN.