土木計画学 第9回(12月7日) 最尤推定法 担当:榊原 弘之 母集団:直接すべて調べることができない集団 母数: 母集団の特性値 (平均,分散など) 正確に 真の母数を 知ることはできない 標本:調査可能な,限られた数の集団 母集団の一部 統計的推計手法:標本から母数を推定するための手法 不偏推定量 期待値が母数に一致するような推定量 =何度も標本抽出して当該の値を求めることを多数回 繰り返せば目的とする母数に近づいてゆくような推定量 xi x 母平均の不偏推定値=標本平均 n 母分散の不偏推定値 S 2 (x x) i n 1 2 点推定 母数をある一つの値として推定する 最尤推定法(Maximum Likelihood Estimation) 観測値:x1,x2,…,xn 母数がθの場合に, 観測値の組(x1,x2,…,xn)が 実現する確率 L( ) f ( x1; ) f ( x2 ; )... f ( xn ; ) 母数θのもっともらしさ...尤度関数 n f ( xi ; ) L( ) i 1 L(1) L( 2 ) 2 よりも 1 の方が標本が生起する確率が大きい 1 の方が母数として現実的(もっともらしい) 「もっともらしさ」が最大となる母数θを求める(尤度関数の最大化) 最尤推定法 対数尤度関数 n n lnL( ) ln f ( xi ; ) ln f ( xi ; ) i 1 i 1 実際は対数尤度関数を最大化 ポアソン過程 ベルヌーイ試行を連続な時間・空間上に拡張 1.事象は時間軸,空間軸上の任意の点で発生 2.事象の生起は他の区間に対して独立 3.微小区間Δtにおける生起確率はΔtに比例する. 時間tにおける事象の生起回数の分布 (t ) x t p ( X t x) e x! t 平均発生率 時間tにおける平均的な発生数 指数分布 事象が初めて発生するまでの時間の分布 確率密度関数 分布関数 fT (t ) et FT (t ) 1 et ベルヌーイ試行とポアソン過程の関係 ・ベルヌーイ試行では一定の長さを持った区間における 発生数は1回限り ・区間が無限小になると,ベルヌーイ試行はポアソン 過程と一致 平均再起時間 t e t 事象同士の平均的な時間間隔 dt e t te 0 t 0 t 0 e t dt t 0 1 t e 0 1 t dt 確率密度関数の関数形により,ポアソン過程に対しては 最尤推定法が容易に適用できる. より一般的な確率分布の場合は,解析的に (方程式を解くことにより)最尤推定法を実施することは 難しい場合もある. そこで,数値的解法により近似的に推定する方法が用いられる. 待ち行列理論 Queuing Model …… 行列部分 サービス部分 待ち行列の例 高速道路の料金所,銀行のATM,駅の窓口 レストラン... 窓口が一つで,到着・出発確率一定の場合 i (i 1) p0* 1 i (i 0) n p n* n 1 行列長さの期待値 L np n n 1 n 1 n 1 * n n n 1 n 1 2 n 1 1 リトルの公式 平均滞留時間 L 1 W
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