松江市教育委員会指定小中一貫教育推進モデル地域 八束中学校区小中一貫教育発表会 松江市立八束小・中学校 2015/10/1 1 小中一貫教育発表会発表内容 はじめに 主題設定の理由と研究主題 目指す児童生徒像と4・3・2区分 今年度の研究の4点の柱について ・発達段階に即した学びのスタイルの確立と指導法の工夫 ・中期における小中教職員の共同指導体制 ・学力を確かなものにするための取組 ・連続する生徒指導 ・生き方学習 5.小中一貫教育の成果 6.小中一貫教育推進のための配慮事項 1. 2. 3. 4. 小中兼務教諭 週1時間 滑らかな接続 複数の教員によ る指導 「指導方針」「領域 の系統性」等の共 通理解 読売新聞記事より 2009.6/26 八束小中一貫教育推進研究会 小・中管理職会 研究推進全体会 企画委員会 中・職員会議 確かな学力の定着 研究部 教務部 研究推進 共 同 指 導 異 学 年 各 教 科 教 育 課 程 編 成 学 力 向 上 すこやかな体づくり 生徒指導部 小 中 合 同 行 事 生 徒 指 導 児 童 生 徒 会 特 別 支 援 教 育 教 育 相 談 健 康 相 談 校務部 健 康 教 育 総 務 事 務 管 理 ・ 生 き 方 豊かな心の育成 ・ 企 画 委 員 会 小・職員会議 環 境 整 備 推 進 八束小中一貫校完成予想図 小中一緒の職員室・校長1名・教頭2名 一つの組織として機能するような学校づくり 授業力の向上 八束小学校・中学校の概要 八束小学校 ◇児童数 209名 ◇クラス数 10クラス ◇教職員数 17+(4)名 八束中学校 ◇生徒数 104名 ◇クラス数 4クラス ◇教職員数 12+(4)名 「豊かな心」と「確かな学力」を実現する 八束小中一貫教育の創造 数年前 現在 ・教室に入れない ・不登校はなし 子や場面緘黙 ・不登校 ・行事に積極的に 参加 研究主題 前期 小1~4学年 2015/10/1 中期 小5~中1学年 後期 中2、3学年 10 4・3・2区分 3期の分け方の根拠 身心の発達の加速化 学力形成の特質 生徒指導の諸課題の顕在化 2015/10/1 11 2015/10/1 12 目ざす児童・生徒像 ~自立力(自立、自律、共生)ある9年目の巣 立ちができる児童・生徒~ 自立・・夢や希望を持ち、生涯にわたって、自ら追究する 児童・生徒 自律・・社会的礼儀や他者への配慮の大切さに気づき、誠 意をもって行動する児童・生徒 共生・・他とのかかわりの中で、多様な価値観や生き方を 認めあい、つながりあって行動する児童・生徒 小中一貫教育の四つの柱 ★ 4・3・2区分をもとに小中9年間を見 通し、発達段階に即した学びのスタイ ルの確立と指導法の工夫 ★ 中期における小・中学校教職員の共 同指導体制 ★ 生き方学習、小中合同行事など特色 ある教育活動 ★連続する生徒指導 〈発達段階に即した学びのスタイルの確立と指導法の工夫〉 教科の 特性 学び合いを手 だてとして 具体的な 方法 各期のねらい 指導のポイント 中期(小5・6、中1) 小学校は、一部教科 担任制を取り入れ、ま た、滑らかな接続を目 指した小中TT指導の 実施を行うことで、一 人一人の学ぶ意欲を 高めながら学力の定 着を図る。 ○課題に向かって、意欲を持って学習できる。 【意欲】 ○粘り強く取り組む力を身につることができる。 【意欲】 ○体験や具体物操作を大切にしながらも、抽象思考も できる。 【方法】 ○自ら課題を見つけ、課題解決の方法を考えることがで きる。 【方法】 ○互いのよさを認め合い、学び合うことができる。 【共生】 9年間の学び合いをふまえた授業実践 各 期 課題把握 自力解決 課題設定 学び合い 成果の行動化 中 期 ○わからないとこ ろやきかれている ところに線を引い たり、かき込んだ りして問題をイメ ージ化する。 ○問題の意味がわ からないところを 進んで質問する。 (よむ力)(聴く 力)(理解力) ○話を最後まで 聞き、大事な言 葉をメモしなが ら聴いたり、自 分の感想を持ち ながら聴いたり できる。 (聴く力)(思 考・判断力)) ○図や言葉など 自分なりの方法 で、自分の考え をノートに書く ことができる。 (かく力)(表 現力) ○ 賛 成の 場合は 「 同 じ です 。」、 反 対 の 場合 には 、 「 違 う 意見 です 」 と 言 い 、全 体へ広 げ る こ とが できる 。 ○ ×を つ けたり 、 自 分 の考 えと比 べ た り しな がら聴 け る。 ○ 不 明な 点は聞 き 返 す こと ができ る 。 ( 話す 力)( き く力 )(かかわる力 ) ( 理解 力)( 思 考 ・ 判断 力)( 表 現力) ○理由となる事 実をもとに書い たり、話したり できる。 ・「つまり」「 このように」等 、資料や例、相 手の考えの引用 から、まとめた りする。 ・まず結論を言 って、次に理由 を言う。 (かく力)(話 す力)(思考・ 判断力 )(表現力 ) 学び合いを意識することによる言語活動の充実 学び合いのよさ 児童生徒が ○学び方を学び、主体的に学ぶこと ○課題解決できたという充実感が得られること ○多様な考えを聞く、自分の言葉で伝える、自分の考 えを確かめ、深めたり広げたりできること 意図的な学び合いを設定し、その改善を図っていく 言語活動の充実による言語能力の 育成 思考力・判断力・ 活用型学習活動の重視 表現力の育成 小・中学校教職員の共同の授業研究等の実施 (小中共同指導授業) 中学校 英 数学免許保 保 生 有教諭の少 健 語 数 音 体 き 人数加配 学 楽 育 方 小・中学校教員一部(算数・数学、音楽)の兼務発令 小学校 算 数 音 楽 英 語 活 動 体 育 学 習 小学校免許 保有非常勤 講師配置 体育・保健体育 音楽 算数・数学 発達段階に即した 学びのスタイルの確 立と指導法の工夫 基礎・基本の確実な 定着と個性の伸長 英語活動・英語 小・中学校教職員の共同指導授業 中学校での授業(中1数学) 小・中学校教職員の共同指導授業 小学校での授業(6年音楽) 中学校での小中共同指導授業のよさ 1、中学校の生徒にとって【小中の滑らかな接続】 ○小学校での学習の振り返り ○小学校で習った安心感→素直な気持ち ○成長の賞賛→意欲化 ○「小学校の頃の先生との出会い→自己存在感 2、中学校の教師にとって【中学校での指導に活きる】 ○学習の系統性の理解と小中一貫した指導 ○小学校教師からの生徒の学習面、生徒指導上の実態把握 3、小学校の教師にとって【小学校での指導に活きる】 ○学習の系統性がわかり、小中一貫した指導 ○中学での学習面、生徒指導上の実態把握 ※中学校での共同指導授業が小学生にも活きる。 小中学力向上対策 1.年間PDCAサイクルによる学力対策の実施 PD期:4月~7月 新P期:8月~9月 D期: 9月~1月 C期 1月 A期 2月~3月 新年度学力向上PJ1・実施 国・県学力調査分析・学力向上PJ2 学力対策実施 CRTテスト実施・評価 学力向上PJ2改善対策実施 2. 学習習慣の確立 ○ 家庭学習の手引き ○ 家庭学習・生活ぐんぐん表 確かな学力の定着を目指して ー保護者向け文書ー 連続する生徒指導 ・9年間のきまりの検討 ・小中一貫した生徒指導のルールづくり ・小中合同の支援委員会、生徒指導職員 会の実施 ・支持的風土のある学級づくりと「学習 する 集団」の形成度評価の実施と分析 及び対 策実施 小中合同の支援委員会 ・人間関係形成能力の育成(共生) ・豊かな人権感覚の育成(共生) ・意志決定し、行動していく能力 の育成(自立) ・規範意識の育成(自律) 異学年交流 一人一人 異学年集団で学ぶ意義 が大切に される経 験から先 輩のよう になりた い 中学生 小学生 自分自 身が役に 立つ喜び を感じ、 学習へ の意欲 が向上 学級活動(年間2時間) 異学年交流学習 人間関係形成能力 ・自他理解能力 ・コミュニケーションスキル リトルティーチャー・プロジェクト 4算数・中2総合的な学習の時間 年1回3時間 程度の交流 リトルティーチャー・プロジェクト 小2生活科・ 中3総合的な学習の時間 人間関係形成能力、自尊感情の高まり 学習規律、基礎学力の向上 授業中の協力や助け合いの増加 授業改善へのエネルギー 平成19年度学力調査の結果 平成21年度学力調査の結果 10 10 5 5 県との差 0 -5 -10 県との差 0 -5 小3 小4 小5 小6A 小6B -10 小3 小4 小5 小6A 小6B 中1 9年間のスパンの中で計画的・継続的に 教科指導や生徒指導を展開できる 小中の段差の解消 異なる学年同士の交流を通して,豊かな 人間性や社会性を育成することができる 自尊感情を高める 教職員の意識を変革することができる 授業の変容 学力の向上 9年間で子どもを育てる 小中一貫教育をすすめるために ・時程表、ハード面の整備 ・動ける研究組織 ・合同企画会・会議 ・教職員の創意工夫や授業 改善を支援する環境づくり (管理職の支援、小中兼務 教諭、非常勤講師、少人数 加配) ・9年間を見通した連携 ・小中の文化の違いの理解 ・情報伝達、授業を見せ合う ・共通のキーワードの設定 ・小中合同の活動を仕組む ・保護者・地域への発信、小 中一貫だよりの発行 ・カリキュラム、データの伝達
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