地域別年齢別登録人口データの地方自治体による公表状

地域別年齢別登録人口データ
の地方自治体による公表状況
について
山田 茂(国士舘大学)
日本人口学会 2013年6月1日
1
目次
1 改正住基台帳法施行と登録人口データ
2 一般の市区町村による公表
3 政令指定都市による公表
4 都県による公表
5 自治体が独自に作成する理由
2
1 改正住基台帳法施行と登録人口データ
• 2012年7月9日から施行
外国籍住民:住民基本台帳に登録
3か月以内の在留者を除く
・自治体による登録人口データの公表開始
「基準日の翌日~1か月後」~年鑑収録分
・月次:7月末(8月1日)現在分~
・四半期・半年周期:9月末現在分~
・年周期:9月末・1月1日・3月末現在分~
3
考察の範囲と注目点
• 個別地方自治体がネット上で公表したデータ
(一部問い合わせ)
• 2013年7月末現在以降のデータ
未入手:4月1日現在分の一部・年鑑収録分など
• 公表内容の注目点
改正住基台帳法施行以前との変化
地域特性 大都市圏内外 政令都市とその他
東京圏 登録外国人 全国の39%
4
注目点2:ストック中心
・外国籍住民数の別掲状況
・年齢の区分状況:細分
最高齢層の下限
・公表の頻度(月次・四半期別など)
・3月末以外の基準日 例 9月末 1月1日
・市域内の地域(校区・町丁など)別集計
5
2 一般の市区町村:周期
・13年5月時点 7月末以降分:約500 うち町村:約40
・人口規模が大きい都市ほど公表
・周期短縮:年⇒半年⇒3か月⇒月
月:353(2009年270) 3か月:39 1月・4月・10月:7
・1月・4月現在の理由:都県へ報告が必要
・半年周期:4月・10月の1日(3月・9月末と実質同じ)
(世帯人員別:府中・高槻)
6
年齢別登録人口を公表する市区
50万人以上
40~50万人
公表
非公表
30~40万人
20~30万人
10~20万人
5~10万人
3~5万人
~3万人
0
人口規模は2012年3月
50
100
150
200
250
300
単位:政令市以外の市・特別区
7
1・4・10
月 半年
年
周期 全国
526市区
東京圏 130市区:
東京都と
周囲3県
年
半年
1・4・10
月
3か月
3か月
月
月
8
2 一般の市区町村:国籍別集計
・日本人・外国人を区分しない合算集計:約400
• 国籍:日本人限定:約30
3区分(合算・日本人・外国人):約55
2区分(日外)(合外)(合日):約40
外国人の国籍別年齢別集計の公表はなし
• 12年6月以前外国人別掲⇒合算:市川市・あきる野市
市川市6月末 :合算470968人のうち外国人12134人
9
国籍集計の区分
2010年
9月
合算
日本人限定
2・3区分
2013年
5月
0
100
200
300
2013年 年鑑収録分など未入手
400
500
単位:市区町村数
600
10
0
新宿区
大阪生野
江戸川区
足立区
川口市
江東区
豊島区
港区
大田区
板橋区
*東大阪市
豊橋市
荒川区
世田谷区
*横浜中
北区
葛飾区
豊田市
練馬区
台東区
市川市
*神戸中央
尼崎市
*船橋市
品川区
中野区
*松戸市
*川崎川崎
杉並区
*浜松中
伊勢崎市
#姫路市
万人
外国人登録者 1万人以上市区 2011年末
3
年齢別集計の公表
*合算 #日本人限定集計
2
1
11
国籍 全国
東京圏
3区
分
2区
分
3区分
除外
2区分
除外
合算
合算
12
2 一般の市区町村:年齢区分
• 各歳別:約420 5歳階級別:約60 3区分:4
• ~6歳:那珂・光・周南・福津 65歳~:南あわじ
• 施行前との相違 細分 3区分⇒5歳階級別⇒各歳
• 最高齢層の下限:
100歳以上:約450
70/75歳:約10
80-99歳:約25
65歳:約20
• 「年齢不詳」2013年3月末現在
8人:宇都宮
3人:寝屋川
2人:市原・厚木・座間
1人:旭川・青梅・知立
13
最高齢層の下限
全国
65歳
70歳・
75歳
東京圏
80歳・
85歳
90歳・
95歳
70歳・ 80歳・
65
75歳 85歳
歳
90~99
歳
100歳
101歳
以上
101歳
以上
100歳
14
年齢区分
5歳
全国
4区分
3区分
5歳
65歳
10歳
4区分
東京圏
3区分
65歳
10歳
各歳
各歳
15
域内区分 全国
東京圏
その他 :行政区・校区等
町丁
町丁
その他
区分
なし
その他
区分
なし
16
3 政令指定都市
・周期・基準日:秋に基準日
・月:6市
・四半期:5市
・最新月のみ:堺
・半年:6市 ・1/4/10月:相模原
・国籍別集計
合算のみ:11市
・毎年9月末:福岡
日本人・外国人別掲:9市
・市域内区分集計:13市が町丁別まで
3市:行政区
・(世帯人員別:名古屋市・京都市)
17
3 政令指定都市:年齢別集計
・すべて各歳別
最高齢層の下限:100歳~119歳
・「年齢不詳」:合算
北九州市:2013年3月末現在:5人、4区
(「320人」は集計ミス 5月13日訂正)
2012年9月末:6人
名古屋市:合算
13年4月:13人(うち女性7人、9区に1~4人)
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4 都県による公表:千葉県
13年(4月)分未公表
埼玉県
東京都
奈良県
年・1月1日
3月21日
同左
3月13日
年・10月1日
12月4日
地域集計 市町村・町丁別
市区町村
市町村
国籍集計 日本人
⇒合算のみ
日本人:継続
合算:新規
外国人:新規
合算のみ
:継続
年齢区分 各歳別
日本人:各歳別
合算:5歳階級
外国人:同上
各歳別
最高齢層 100歳
の下限
日本人:103歳
合算 :100歳
外国人:100歳
115歳
周期
公表日
19
県による年齢別人口推計
• 前回国調人口の加除に利用する原データ:
前回国調±転出入の届出=推計人口
日本人+外国人⇒住基台帳人口
• マイナス発生:
前回国調時の「非カウント」人口の転出届出
• 各歳別に発生:青森・岩手・秋田・茨城・新潟・長野・
滋賀(外国人)・鳥取・島根・長崎・大分・宮崎
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5 自治体が独自に作成する理由
・総務省自治行政局
・3月末現在だけ ・5歳階級、80歳以上一括
⇒7月末公表(2013年3月分)合算の見込み
・法務省:外国人
年齢区分:上記と同じ 年末時点・県別まで
・個別自治体:上記以外の時点・外国人も
年齢細分 域内細分
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地域別年齢別登録人口データ
・自治行政局公表: 5歳階級 3月末:曜日バイアス
3・4月は年間移動の約3割
• 地方自治体:3月末以外も
年齢層別サービスなどの対象者数
例 保育・就学:5歳階級でなく各歳別が必要
• 利用上の要請:
次年度の準備など⇒早期利用
22
46
13年 日
12年 土
11年 木
10年 水
09年 火
08年 月
07年 土
06年 金
05年 木
04年 水
03年 月
02年 土
01年 金
00年 金
%
99年 水
98年 火
56
「3月・4月の移動者合計」に対する
3月のシェアと3月末の曜日
54
52
50
48
23
外国人合算などに伴う問題
• 外国人:移動率が高い
政令市の転出入:横浜・川崎は年齢別
外国人別掲:仙台・川崎・新潟・堺・広島
合算:札幌・さいたま・横浜・静岡・浜松・
名古屋・京都・大阪・神戸
日本人限定:福岡
・総務省統計局 「住民基本台帳人口移動報告」
日本人限定(7月以降も従来と同じ) 月次
5歳階級、90歳以上一括
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年齢別有権者数
• 日本人・3か月以上住基台帳登録・20歳以上
• 約30市区町が2010年以降年齢別公表
• 投票日現在
• 定時登録:3月2日から3か月毎
• 住基台帳人口の代用?
• 国調の把握数との関係
25
愛媛県新居浜市 2010年 男性
5,000
住基6/30
参院7/11
住基9/30
国調10/1
知事11/28
住基12/31
4,000
3,000
2,000
1,000
0
20代前半
20代後半
30代前半
30代後半
26
1,000
800
石川県野々市町 男性
2010年10月
600
住基
国調日本人
400
200
-
27
400
300
青森県つがる市 女性 2010年10月
住基
国調日本人
200
100
0
70歳 72歳 74歳 76歳 78歳 80歳 82歳 84歳 86歳 88歳
国調 社会施設 683人 病院・療養所302人
28
2500
2000
0~4
5~9
10~14
15~19
20~24
25~29
30~34
35~39
40~44
45~49
50~54
55~59
60~64
65~69
70~74
75~79
3000
島根県浜田市 男性 2010年10月
住基
国調日本人
1500
1000
500
0
矯正施設 1692人
29
むすび:公表方式の変更後
・利用可能地域:人口規模が中以上の市区
・住基人口データ:集計項目は少数
特色:年齢区分・市域内の小地域・国籍区分
・弱点:届出遅れ・合算の場合に外国人の移動の影響
(以上)
スライドのプリント以外の配布物
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