酸化物半導体 ・耐熱性が高い ・安定性、安全性に優 れる ・比較的安価 熱電半導体には、 n型とp型の両方が必要 酸化物では右図のような ドーピングは難しい。 n型とp型とにわけて 検討する必要がある n型酸化物半導体 高い熱電変換効率へのアプローチ • 高い移動度を持つ物質 が欲しい。 • しかし、酸化物はSi-Ge などの半導体やBi-Te 系の合金に比べて移 動度が低い。 • それはなぜか? : 伝 導帯の状態密度が小さ い。 →伝導帯が広く状態密 度の大きな元素を選ぶ 5p元素! 結晶構造からのアプローチ • 金属-酸素-金属 間の 伝導パスを短くし緊 密にする • 辺ではなく稜を共有 するMO6八面体を格 子内に有する構造 ・ルチル構造 ・3重ルチル構造 ・スピネル構造 スピネル構造 Zn2SnO4 ZnSb2O6 MgIn2O4 ところが・・・ • 緻密な焼結体の作製が困難 • 微妙なキャリア濃度の調節が必要 プロセシングの工夫 => 原料粉末合成プロセスの検討 Zn2SnO4合成プロセスの開発 1.固相反応 => 相対密度:最大76% 2.凍結乾燥法 3.クエン酸錯体法 4.酒石酸錯体法 酒石酸錯体法による前駆体の調製 = O HO-C HO H C-C H O=C O C-OH Zn 2+ 脱水縮合 均一性の向上 高密度化 H O=C 縮合体の形成 Sn2+ C=O O HO-R-OH 95℃で加熱 O O C -O- R-O-C = H C-C OH C-C O O O HO H = 酒石酸錯体の 形成 = 前駆体調製過程 において溶液は 白濁しなかった。 H O O Zn 2+ H OH C-C C=O O O H Sn2+ 多くの縮合体からなる前駆体粉末 Znサイト置換の効果 o Temperature / C 1000 800 600 Al 2 (Zn0.9975M0.0025)2AlO4 -10°C / min, in air Cr 0 Fe -2 ・元素置換によっ て電気伝導度 が上昇 200 Ga In -1 log ( / S ·m ) 400 ・置換元素の種 類にはあまり 依存しない。 Sb ・Alの置換が最 高値 Zn2SnO4 -4 1.0 1.5 1000 T -1 2.0 / K -1 2.5 Al置換と酸素中アニールの影響 o Temperature / C 800 600 -1 : Al 0.25% (befor annealing) : Zn2SnO4 (befor annealing) 0 -2 200 -10°C / min, measured in O2 2 log ( / S ·m ) 400 : Al 0.25% (after annealing) : Zn2SnO4 (after annealing) -4 1.0 1.5 1000 T 2.0 -1 / K -1 2.5
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