情報処理

情報処理
浮動小数点形式と固定小数点形式
コンピュータ回路の特性として・・・
計算は・・・
足し算(加算)しかでき
ない!
<例>コンピュータ回路の場合
3 + 1 = 4
↓
加算(足し算)は可能
マイナス(-)を
使用できれ
ば減算がで
きる!
3
3 -
- 1
1 =
= ?
2
↓
減算(引き算)
は不可能
減算(引き算)専用
の回路を別に準備し
ないといけない!!
減算ができるようしたい
補数
を使えば加算装置で減算ができる
「負の数(マイナス)」を表現することもできる!
表記の方法
<例>「101」
(101)10
2進数なら⇒ (101) 2
10進数なら⇒
2進数の小数点の表示方法

(0.1)2 ⇒ (0.5)10
×2
×1
2 =0.5
(111, 1
(421,
1
1
1
0 . 5 0 . 2 5 0 . 1 2 5 0.625
)2
)10
表現方法について
固定小数点形式
浮動小数点形式
固定小数点形式
⇒小数点の位置を最下位(1番右)に固
定した表現
⇒最上位の桁は符号が入る。
<例1>(+21)10を2進数にする。
「+21」を2進数にする
1 0 1
0 0 0 0
0 0 1
0
小数点の位置
符号が+なら0
符号が-なら1
補数を使い(+00111101)2を負の数
で表現する方法
(00111101)2
1の補数
という
・符号部分を「1」にする
・符号部分以外を「0」と「1」を反転する
・符号部分は反転させない
(11000010)2
2の補数
という
「+1」を加算する
(01000011)2
<例2>(-21)10を2進数の固定表現
形式にする
「-」なので1
符号部分以外を
「0」と「1」を反転にする
「+1」加える
1 0
0
1
1 0
1
1 0
1 0
1 1
0 0
1 1
0
1
小数点の位置
表現方法について
固定小数点形式
浮動小数点形式
<例3>浮動小数点形式
整数から正規化までの手順
(+21.625)10
正規化
= 0.21625 × 100
= 0.21625 × 10
仮数部
指数
指数部
2
<例4>10進数21.625を2進数の
浮動小数点形式で表記する。
(21.625)10 = (10101.101) 2
正規化
符号部
5
= 0.10101101 × 2
(1ビット)
指数部
符号部,指数部,仮数部に分け
て表現する
仮数部
(7ビット)
(24ビット)
5 + 64
0 10
0 0 00 00 10
0 011
0 10
001000101000100 00 00 00 0 0 0 0 0 00 00 0000000000 0
1
1
▲小数点の位置
常に(64)10
を加えて表現する
仮数部はその
まま持ってくる
固定小数点形式と浮動小数点形式の
特徴の違い
固定小数点は
0 1
1
0 1
0 1
0 1
0 1
0 1
0 1
0
▲小数点の位置
①10進数なら0~ 255までしか表現できない。
②複雑な初期設定(フォーマット)がいらないため演算が
高速で行える。
③比較的に安価でハードを購入することができる。
固定小数点形式と浮動小数点形式の
特徴の違い
浮動小数点形式は2進数の下記の8ビットなら
0 1
1
0 1
0 1
0 1
0 1
0 1
0 1
0
▲小数点の位置
▲小数点の位置
10進数なら0.25~128まで表現可能
10進数なら0~
255まで表現可能
①表現できる範囲が非常に広い
②複雑なフォーマットが必要なため処理に時間がかかる
(固定小数点形式の10倍~100倍かかる)
③誤差(1÷3=0.3と表示など)が出やすく、誤差を事前
に分かっている科学技術の計算などに用いられる。
固定小数点形式と浮動小数点形式
のまとめ
固定小数点形式
・小数点の位置が固定
浮動小数点形式
・表現できる範囲が広い
・計算速度が速い
・計算速度が遅い
・比較的に安価である
・計算の誤差が出やすい