1 労使関係の制度的枠組み

1.労使関係の制度的枠組み
*労働組合とは・・・「労働者が自らの仕事や暮らしの質
や条件を維持・改良することを目的として自主的に組織し
た民主的な団体」
*労働者はなぜ労働組合を結成するのか
個人で交渉するよりも多くの成果を引き出すため。
*使用者が組織活動を妨害したり、労働組合との交渉を
拒否することはできない。
不当労働行為であり、労働組合法で禁じられている。
労働組合の組織形態
*産業別労働組合:同一産業に属する労働者を組織
*職種別労働組合:同一職種の労働者を組織
*合同労組:特定地域の労働者を組織
*企業別労働組合:企業を単位に組織
・「組合財政の独立」→カンパニー・ユニオンとの区別
・チェックオフ→法律に抵触しない範囲での便宜供与
*アメリカの産業別組合とローカル・ユニオンの関係と
日本の産業別組合と企業別組合の違い
①日本→労働者は企業別組合に加入。
産業別組合は企業別組合の連合体。
アメリカ→労働者は産業別組合に直接加入。
②日本→労働者は企業別組合に組合費を収める。
アメリカ→労働者は産業別組合に組合費を収める。
ショップ制と組合員の範囲
*ショップ制・・・「ある企業や工場の従業員たる地位の獲
得・維持と、特定の労働組合員資格の有無との関係」
*オープン・ショップ・・・組合員資格の有無が無関係
*ユニオン・ショップ・・・組合員でなくてはならない
*クローズド・ショップ・・・労働組合員であることを
雇い入れの条件とする
*労働組合員の範囲・・・「使用者の利益を代表する者」の
組合への加入を禁止する。(第二条)最終的な組合員の
範囲の妥当性は労働委員会が行う資格審査によって判
定される。