◎ショップ制 →「企業に雇用されること」と「組合に加入すること」の 関係を示したもの。組合への「入り口」を規定するもの。 ①オープン・ショップ・・・ 「企業に雇用されること」と「組合 に加入すること」が無関係。 ②ユニオン・ショップ・・・ 「企業に雇用されること」を維持する には「組合に加入すること」が必要。 ③クローズド・ショップ・・・ 「企業に雇用されること」に「組合 に加入すること」が必要。 日本の8割以上の企業が②を採用。 また、②には組合員を正規従業員に限 定する「逆締め付け条項」がある。 ◎組合員の範囲 ・・・役職や職能資格によって決められている。組合か らの「出口」を規定している。 ◇経営側の立場にある人の組合加入は禁止。 ◇「課長相当の職能資格」を目安に範囲を規定。 一定の職位や資格に昇進・昇格することで、 企業別組合から離脱していく。 ◎組織率の低下とその対応 要因①:企業内未組織層の増大 ◆非正規従業員の増大・・・「逆締め付け条項」による。 ◆正規従業員に占める非組合員の拡大・・・「使用者 の利益を代表しない管理職・専門職」の増加による。 対応①:組織範囲の拡大 ◇「使用者の利益を代表しない管理職・専門職」の 組織化 要因②:企業グループ内人事異動 ◆出向者の扱い・・・所属は出向元だが、出向先 で管理職になり非組合員扱いにされる。 ◆転籍先に労働組合がない・・・企業規模による 組織率の差。関連企業を含まない。 対応②:企業グループへの組合拡大 ◇準企業内労働市場をカバー・・・企業グループ レベルの連合会や協議会 →統一労働協約の締結、労働条件の統一。
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