有形固定資産の取得原価

第8章
第2節
有形固定資産の取得原価
有形固定資産は、取得原価から原価売却累計額を
控除した金額で、バランスシートに計上。
取得原価は、取得の方法に応じて決定。
(購入 自家建設
現物出資
交換)
第8章

購入の場合
購入代価に付随費用を加えて決定。

自家建設の場合
適正な基準に準拠して算定された製造原価をもって決定。

現物出資の場合
受入資産の公正な評価額、出資者に対価として交付した株
式の公正な評価額、より信頼性の高いほう。

交換の場合
譲渡資産の簿価、譲渡資産の時価、受け入れ資産の時価。
第4節
流動負債
第10章
企業が行う主な営業活動によって
負担する債務

買掛金

支払手形

前受金
商品の仕入れなど、仕入先との通常の取引
にもとづいて発生した営業上の支払い代金。
約束手形の振出などで負担する、
手形上の債務。
商品や製品の代価を前もって受け取った場合、
将来商品を引き渡す義務が発生。
営業債務以外の流動負債

短期借入金

未払金
第10章
証明書を発行して行う金銭の借入、資金
調達の目的で振出した金融手形の金額など
固定資産や有価証券の購入など、企業の
主たる営業活動以外の取引から生じた金額。
営業債務以外の流動負債
第10章
期末決算に際して過度的に
負債に計上される経過勘定項目
一定の契約に従い、継続して
役務の提供を受ける場合、
未払い費用
既に提供を受けた役務に対して、
対価の支払いが終わっていない
前受け収入
いまだ提供していない役務
に対して、前もって支払いし
た
営業債務以外の流動負債

預り金
第10章
従業員給与に対する源泉所得税
社会保険料の預り額
取引先からの営業保証金預り額
短期の負債性引当金
第10章
負債性引当金のうち、決算日から1年以内に使用される
見込みのものは、流動負債として扱われる。




賞与引当金
修繕引当金
製品保障引当金、工事補償引当金
ポイント引当金
短期の負債性引当金
第10章
賞与引当金 従業員に関するものと役員に関するもの。
従業員に関して
役員に関して
6月と12月に支払う賞与のうち当期に負担すべき額を
決算時に見積もる必要がある。
従来は利益の処分とする会計処理、2006年5月決算期から
決算前に前もって引当金を見積もり、一般管理費に計上。
修繕引当金
機械装置などの有形固定資産の修繕には
修繕が必要。当期に修繕に使う見積額。
短期の負債性引当金
第10章
製品保証引当金
販売から一定期間内に商品製品の欠陥や故障
が発生した場合に行う無料修理の義務を、その
期間の売り上げに収益に対応する費用として計上。
工事補償引当金
建築会社が工事に関して設定するものを
とくに工事補償引当金という。
短期の負債性引当金
第10章
ポイント引当金
ポイントカードなどを発行し、
顧客が無償で利用できる制度を採用する企業が計上。
ヤマダ電機など
固定負債

社債

長期借入金

長期の負債性引当金
第10章
第10章
社債とは
有価証券の一種である社債券を発行して
資金調達を行ったことから生じる債務。
普通社債、転換社債、新株予約権つき社債。
第10章
長期借入金とは
企業が長期に利用する資金を債務の形で
調達するための伝統的な手段。
決算日の翌日から起算して、1年を超えて
返済期間が到来する部分が長期借り入れ金。
第10章
長期の負債性引当金とは


通常1年を超えて使用される見込みのもの
代表例 退職給付引当金
資産控除債務



第10章
固定資産の中に、それを習得、使用したものに
その資産を除去すべき義務。
原子力発電整備の解体義務、
鉱山の土地回復義務、など