2005年8月24日の磁気嵐を 引き起こしたフレア・CMEと、 活動領域NOAA 10798のアネモネ構造 浅井 歩1, 石井 貴子2, 柴田 一成2, N. Gopalswamy3 1: 国立天文台 野辺山太陽電波観測所 2: 京都大学 3: NASA/GSFC 2005年8月24日の磁気嵐 太陽の表面付近(光球~コロナ)を中心にこの磁気嵐 の原因となった活動領域について調べる 活動領域NOAA 10798の発生と成長 SOHO/MDIによる光球磁場ムービー emergence! NOAA 10798の大域的磁場構造 「ヘールの極性法則」とは 逆向きのペア! ねじれた磁場が下に埋まっ ている!? 一見すると単純 な活動領域だが、 実は複雑な活動 領域 次のサイクル で超巨大フレア (X17)を生じる S S N N NOAA 10798 N S S N フィラメントの形成 • Ha画像では、南向きの軸磁場を持つフィラメントの形成 が確認できる NOAA 10798のコロナでの様子 • SOHO/EIT (195A) • NOAA 10798はコ ロナホールの中央 に浮上している!? • 沈む前にMクラス のフレアを発生 (8/22~23) コロナの磁場構造 – アネモネ アネモネ構造 sea anemone (イソギンチャク) CH SOHO/EIT 195A image • アネモネ構造はコロナホール中に発生する活動領域 • (巨大)ジェットの発生源、そんなに活動的ではない ハロー型CME SOHO/LASCO C3 CME1 フレアに引き続いてハロー型CMEが発生 速度がめちゃくちゃ速い C2 – EIT CME1: 1200 km/s CME2: 2400 km/s CME2 • • • • C3 diff 惑星間空間擾乱 • ACEによる物理量の プロット • ショックは: 8/24 05:30UTに到着 • 非常に強い南向き磁 場(–50 nT) 50 n [cm-3] 700 V [km/s] 50 |B| [nT] Bx [nT] • merging of 2 CMEs? • CIR + shock? By [nT] • 磁気嵐が発生 (Dst = -216nT) Bz [nT] –50 まとめ • NOAA 10798では – 非常に複雑な磁場構造を(潜在的に)持っており、光球面 磁場強度も強い – コロナホール中に浮上し、アネモネ構造を形成 – 2005年8月22日に2つのLDEフレアが発生 – 南向きの磁場を持つフィラメントが形成 という特徴を持っている • また、 – 3つのM-クラスフレアをリム付近で発生 – ハロー型CMEがそれに付随(非常に高速のCME) – 2つ目のCMEは特に速い(2400 km/s) 大きな磁気嵐が発生(2005年8月24日) アネモネ構造とフレア/CME • 通常のアネモネ領域: 小さなAR,大きなCH CHはジェットをコリメートする ように働く(巨大ジェット) • NOAA 10798では: 小さなCH、大きく複雑なAR 速く、広がりやすいCM Halo CMEs High speed CMEs AR: active region CH: coronal hole
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