簿記の仕組み

複式簿記とは
テキスト第2章
田宮治雄
1
複式簿記


取引を記録し管理する仕組み
会計情報を提供する源泉



取
引
の
認
識
財務諸表(貸借対照表、損益計算書など)
管理会計情報(報告書または検索画面)
簿記一巡の手続き
仕
訳
記
入
元
帳
転
記
試
算
表
作
成
決
算
整
理
試
算
表
作
成
元
帳
締
切
財
務
諸
表
作
成
2
簿記一巡の手続き
取
引
の
認
識
仕
訳
記
入
元
帳
転
記
試
算
表
作
成
決
算
整
理
試
算
表
作
成
元
帳
締
切
財
務
諸
表
作
成
3
仕訳記入(テキストpp.53-57)


取引を会計のルールで記録
商品を¥10,000で購入
(借方)商品 10,000/(貸方)買掛金 10,000


商品¥6,000分を¥7,500で販売
(借方)売掛金
7,500/(貸方)売上 7,500
(借方)売上原価 6,000/(貸方)商品 6,000


借方は左側、貸方は右側という意味
貸借平均の原理:借方と貸方の金額は一致させる
4
簿記一巡の手続き
取
引
の
認
識
仕
訳
記
入
元
帳
転
記
試
算
表
作
成
決
算
整
理
試
算
表
作
成
元
帳
締
切
財
務
諸
表
作
成
5
元帳転記(テキストpp.57-58)
(借方)売掛金
7,500/(貸方)売上7,500
(借方)商品10,000/(貸方)買掛金10,000 (借方)売上原価6,000/(貸方)商品6,000
商品
買掛金10,000
商品
買掛金10,000 売上原価6,000
買掛金
商品10,000
買掛金
商品10,000
売掛金
売掛金
売上7,500
売上
売上原価
売上
売掛金7,500
売上原価
商品6,000
6
簿記一巡の手続き
取
引
の
認
識
仕
訳
記
入
元
帳
転
記
試
算
表
作
成
決
算
整
理
試
算
表
作
成
元
帳
締
切
財
務
諸
表
作
成
7
試算表作成
元帳
試算表(テキストp.60)
商品
売掛金 7,500
商品10,000 売上原価6,000
資
産
買掛金
商品10,000
売掛金
売上7,500
売上
売掛金7,500
売上原価
買掛金 10,000
負
債
商 品 4,000
資
本
集計
1枚の表に要約
売上
売上原価6,000
7,500
費
用
100,000
収
益
100,000
商品6,000
8
簿記一巡の手続き
取
引
の
認
識
仕
訳
記
入
元
帳
転
記
試
算
表
作
成
決
算
整
理
試
算
表
作
成
元
帳
締
切
財
務
諸
表
作
成
9
決算整理(テキストpp.62-71)



期中の仕訳だけでは、会計の視点からは
完全ではない
会計的に望ましい発生基準(後述)に適合
させるために期中の仕訳に修正を加える
決算整理

テキストでは、売上原価の計算、有価証券の
評価、貸倒引当金の設定、減価償却費の計
上、前払費用などの計上
10
精算表(テキストpp.71-73)



正式な帳簿ではない
正式な帳簿記入をする前に、決算整理仕
訳が財務諸表に与える影響を把握するうえ
で大変に便利
実務で多用されている

特にパソコン(表計算ソフト)が威力を発揮する
11
簿記一巡の手続き
取
引
の
認
識
仕
訳
記
入
元
帳
転
記
試
算
表
作
成
決
算
整
理
試
算
表
作
成
元
帳
締
切
財
務
諸
表
作
成
12
財務諸表作成(テキストp.74)
貸借対照表
試算表
売掛金 7,500
資
産
買掛金 10,000
負
債
商 品 4,000
資
産
売掛金 7,500
買掛金 10,000
負
債
商 品 4,000
純
資
産
当期純利益
売上原価6,000
売上
7,500
費
用
100,000
100,000
収
益
純
資
産
損益計算書
費 売上原価6,000
用
売上
7,500
収
益
当期純利益
13
貸借が一致する理由
決算整理後試算表
赤枠
貸借対照表
資産
負債
純資産
(借)損益 xx (貸)繰越利益剰余金 xx
または
(借)損益 xx (貸) 資本金 xx
利益
青枠
損益計算書
費用
収益
14
損益計算書
損益計算書(勘定式)
費 売上原価6,000
用
売上
損益計算書(報告式)
7,500
収
益
売上
7,500
売上原価 6,000
売上総利益 1,500
当期純利益
当期純利益
15
仕訳と財務諸表への影響
資産の増加
費用の増加
(借方)売掛金 7,500/(貸方)売上7,500
(借方)売上原価6,000/(貸方)商品6,000
出荷と財務諸表
売上高
流動負債
売掛金
売上原価
ともに増加
商品
資産の減少
損益計算書
貸借対照表
流動資産
収益の増加
売価で
(または製品)
減少
増加
取得原価で
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