製図の基礎 - NIPPON INSTITUTE of TECHNOLOGY

製図の基礎
10回目
6/18
日本工業大学 製図の基礎
(1)前々回の課題
日本工業大学 製図の基礎
100
80
76
28
40
f10
24
M12
A
A-A
22
M10
φ8.3
18
10
f16
f14
A
これに
①寸法公差
②幾何公差
③表面粗さ記号
を記入する
(2)歯車とは
日本工業大学 製図の基礎
(2)-①インボリュート歯車とは?
2つの滑車は等速に運動を伝達
A
滑車1
ワイヤ
ねじ
滑車2
錘
ワイヤで繋がれた2つの滑車の運動
(静止系から見た場合)
日本工業大学 製図の基礎
(2)-① インボリュート歯車とは?
インボリュート曲線
ワイヤと
インボリュート曲線
は常に直角
滑車に巻きつけた
ワイヤをピンと張っ
た状態で解いた時
にそのワイヤの先
端が描く曲線
ワイヤで繋がれた2つの滑車の運動
(滑車1から見た場合)
日本工業大学 製図の基礎
(2)-①インボリュート歯車とは?
インボリュート曲線
ワイヤで繋がれた2つの滑車の運動
(滑車2から見た場合)
日本工業大学 製図の基礎
(2)-①インボリュート歯車とは?
インボリュート歯車
基礎円
このようにインボリュート曲線の歯形を用いることで
等速な運動の伝達を行うことができる
2つのインボリュート曲線
日本工業大学 製図の基礎
(2)-② 2つの歯車の相対運動の瞬間中心
静止系に対する歯車1
2つの歯が離れること
静止系に対する歯車2
の瞬間中心
なく運動 の瞬間中心
2つの歯車の相対運動の瞬間中心
歯車2
歯車1
ケネディの定理より2つの歯車の
瞬間中心はこの直線上にある
2つの歯がこの点で接触していなくても,
2つの歯車の運動は一定なので常にこの点が瞬間中心
日本工業大学 製図の基礎
(2)-③ ピッチ円
ピッチ円
瞬間中心は
歯車1(滑車1)から見ると
静止系から見ると
瞬間中心(ピッチ点)の軌跡は円になる
瞬間中心(ピッチ点)の位置は変化しない
日本工業大学 製図の基礎
(2)-④圧力角
圧力角とは?
スライダ
力
運動
圧力角a
レール
歯車の圧力角
力
運動
かみ合い圧力角
(2)-⑤歯車の作り方(創成法)
ラック
工具圧力角
歯車素材
創成:直線や円などを組み合わせて機械的に新しい曲線(あるいは曲面)を作
り出すこと
日本工業大学 製図の基礎
(2)-⑥ 工具圧力角
圧力角とは?
スライダ
力
運動
レール
圧力角a
ピッチ点でかみ合っている時の圧力角
力
運動
工具圧力角
(2)-⑦ ピッチ円と基礎円
ピッチ円(直径D)
基礎円(直径Dg)
Dg/2
ac
D/2
工具圧力角ac
Dg=D・cosac
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(2)-⑧ モジュール
円ピッチ t
ピッチ円
基礎円
円ピッチ t =
D:ピッチ円直径
法線ピッチ tn
pD
ピッチ円周長さ
=
歯数
法線ピッチ tn =
モジュール m =
z
基礎円周長さ
=
歯数
t
p
D
=
z
Dg:基礎円直径
無理数
p Dg
z
(2)-⑨ 歯先円直径
ピッチ円
歯先円
基礎円
モジュール
1.25×モジュール
歯底円
歯先円直径 = ピッチ円直径 + 2 ×モジュール
歯底円直径 ≦ ピッチ円直径 ー 2.5×モジュール
(2)-⑩ 歯車諸元の解析
またぎ歯厚の測定1
またぎ歯厚
E2
またぎ歯厚
E3
tn
E2
E3
法線ピッチtn = E3 – E2
日本工業大学 製図の基礎
(3)対称図形の省略
日本工業大学 製図の基礎
(3)対称図形の省略
対称図記号は上下2か所
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(4)歯車の製図
日本工業大学 製図の基礎
(4)歯車の製図
日本工業大学 製図の基礎
(4)歯車の製図
要目標
日本工業大学 製図の基礎
(5)本日の課題
日本工業大学 製図の基礎
(5)本日の課題
歯先円直径の公差
上の寸法許容差: 0
下の寸法許容差: -0.1
最大許容寸法:30.021
最小許容寸法:30.000
単位は全てmm
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(5)本日の課題
標 準
5
16
165
0
11.25
38.02
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(5)本日の課題
青い面が基準軸に直角な
0.02mmだけ離れた
平行な2平面の間にある
円筒面の中心軸を基準
ピッチ円周の
円周振れが0.05mm
円筒面の中心軸を基準
日本工業大学 製図の基礎
(5)本日の課題
青い面が基準軸に直角な
0.03mmだけ離れた
平行な2平面の間にある
赤い面を基準
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(5)本日の課題
歯面:1.6mm
歯先円周: 3.2mm
円筒面の内側1.6mm
①全ての面で除去加工
②値は全て算術平均粗さRa
③表示していない面は全て6.3mm
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