製図の基礎 4回目 4/30 日本工業大学 製図の基礎 今日の講義内容 (1)前回の復習 (2)寸法記入の原則 (3)断面図 (4)寸法公差 (5)はめあい記号 (6)本日の課題 日本工業大学 製図の基礎 前回の演習課題 直径10mmリーマ仕上げ穴 ④ 8 24 直径10mmリーマ仕上げ穴 8 直径20mmの貫通穴 8 4つとも直径6mmドリルの穴 20 12 12 8 10 20 6 14 14 50 6 10 穴は全て貫通穴 日本工業大学 製図の基礎 10 4×6キリ 30 48 60 72 80 36 28 20 40 10 28 28 2×10リーマ 模範図面 80 模範図面2 72 60 48 4×6キリ 28 28 10 40 30 36 28 20 10 2×10リーマ (テキストP.38) (1)前回の復習 ①正面図の選び方 日本工業大学 製図の基礎 正面図の選び方 最も情報が多く含まれている図 (寸法を最も記入できる図) 特徴が表れている図 正面図 日本工業大学 製図の基礎 正面図の選び方 日本工業大学 製図の基礎 (1)前回の復習 ②必要な図の選び方 できるだけ少ない数の図で表現する 日本工業大学 製図の基礎 正面図だけの場合 厚さ10mm 厚みが一様な板で,側面に加工が無い場合 t10 (テキストP.69) 円柱の重ね合わせの形状(軸)の場合 日本工業大学 製図の基礎 正面図と右側面図の場合 右側面図の方が多くの情報を含んでいる場合 日本工業大学 製図の基礎 全ての図面が必要か? 平面図 正面図 右側面図 (1)前回の復習 ③第三角法 日本工業大学 製図の基礎 2×10リーマ 10 4×6キリ 30 48 60 72 80 36 28 20 40 28 28 10 間違い① 第三角法 第二角 第一角 第三角 第四角 (テキストP.24,25) 日本工業大学 製図の基礎 第三角法 平面図 右側面図 正面図 最も形状・機能を表す図 日本工業大学 製図の基礎 平面図の方向 日本工業大学 製図の基礎 (1)前回の復習 ④線の種類 日本工業大学 製図の基礎 線の種類① 表2-3 線の種類による用法(テキストP.19) 細い実線 日本工業大学 製図の基礎 中心線 (a)図形の中心を表す 細い一点鎖線(0.3㎜) ①円筒形状の場合 ②左右対称形状の場合 (テキストP.29) 日本工業大学 製図の基礎 10 4×6キリ 30 48 60 72 80 36 28 20 40 10 28 28 2×10リーマ 模範図面 中心線 (a)図形の中心を表す 細い一点鎖線(0.3㎜) ①円筒形状の場合 ②左右対称形状の場合 (テキストP.29) 日本工業大学 製図の基礎 10 4×6キリ 30 48 60 72 80 36 28 20 40 10 28 28 2×10リーマ 模範図面 (1)前回の復習 ⑤寸法数値の記入方法 日本工業大学 製図の基礎 10 4×6キリ 30 48 60 72 80 36 28 20 40 10 28 28 2×10リーマ 模範図面 寸法は寸法線 の上・中央 (1)前回の復習 ⑥精度を意識した寸法記入方法 日本工業大学 製図の基礎 並列寸法記入法 40 44 20 基準面 60 基準面 10 20 30 40 50 基準面は1方向に1つだけ 面積の広い面を基準面とする 80 100 並列寸法記入法 (テキストP.64) 日本工業大学 製図の基礎 20 24 40 並列寸法記入法 10 50 70 80 90 対称な向きは対称な場合の寸法の記入方を用いる 並列寸法記入法 (テキストP.64) 日本工業大学 製図の基礎 2×10リーマ 40 28 28 基準面 10 4×6キリ 30 48 60 72 80 36 模範図面 28 20 10 基準面 (1)前回の復習 ⑦穴寸法の記述方法 日本工業大学 製図の基礎 穴寸法の記述方法(加工法を含む場合) 図3-70 穴の寸法の表し方 (テキストP.69) ※リーマの場合は寸法精度も記述する (例) 10H7リーマ 加工法を指定しない場合は,通常の直径の寸法の記入法を用いる 日本工業大学 製図の基礎 連続する穴寸法の記述方法 5×10キリ 穴の数 × 穴の直径 加工法 矢印の先端は 円周上 矢印の延長線が 円の中心を通る (テキストP.70) 日本工業大学 製図の基礎 連続する穴寸法の記述方法 4×6キリ 図の外側に 普通に読める向きに記入 4×6キリ 矢印の先端は中心線と 外形線の交点 日本工業大学 製図の基礎 10 4×6キリ 30 48 60 72 80 36 28 20 40 10 28 28 2×10リーマ 模範図面 (2)寸法記入の原則 日本工業大学 製図の基礎 (2)寸法記入の原則 ①正面図にできるだけ寸法を記入する ②重複する寸法は記入しない ③対称な形状は対称な寸法で記入する ④計算してわかる寸法は記入しない ⑤最大外形寸法は必ず記入する ⑥円の寸法は直径で記入する ⑦寸法は片側に極力記入する ⑧寸法線・寸法補助線は他の線と交差させない ⑨重複する場合半径寸法を省略する ⑩図と図の間に寸法を記入しない 日本工業大学 製図の基礎 36 28 20 10 間違い② 80 72 この領域には 寸法を記入しない 60 48 28 28 10 4×6キリ 2×10リーマ 40 30 (3)断面図 (テキストP.30) 日本工業大学 製図の基礎 (3)全断面図(テキストP.31) 断面はハッチングする 日本工業大学 製図の基礎 (3)部分断面図(テキストP.32) 図3-15 部分断面図 日本工業大学 製図の基礎 線の種類 表2-3 線の種類による用法 日本工業大学 製図の基礎 (4)寸法公差 (テキストP.72) 日本工業大学 製図の基礎 (4)寸法公差 正確な寸法のものは無い 世の中に 正確 : 誤差が零(ゼロ) 精密・高精度 : 誤差が小さい 精密(高精度)な寸法が必要とされる場合 許容する誤差の範囲(寸法公差)を指定する 指定方法 50 基準寸法(目標とする寸法,誤差が無い場合の寸法) +0.01 -0.02 寸法公差 寸法公差 最大許容寸法: 50mm+0.01mm=50.01mm 最小許容寸法: 50mm-0.02mm=49.98mm 日本工業大学 製図の基礎 (4)寸法公差 30 +0.01 0 最大許容寸法:30mm+0.01mm=30.01mm 最小許容寸法:30mm-0.00mm=30.00mm 公差域:0.01mm 0 -0.02 最大許容寸法:30mm+0.00mm=30.00mm 最小許容寸法:30mm-0.02mm=29.98mm 公差域:0.02mm 30 +0.03 30 -0.01 30±0.01 最大許容寸法:30mm+0.03mm=30.03mm 最小許容寸法:30mm-0.01mm=29.99mm 公差域:0.04mm 最大許容寸法:30mm+0.01mm=30.01mm 最小許容寸法:30mm-0.01mm=29.99mm 公差域:0.02mm 日本工業大学 製図の基礎 (5)はめあい (テキストP.81) 日本工業大学 製図の基礎 (5)はめあい 穴の中に軸をはめ合わせる 穴の寸法 最大 許容寸法 最小 許容寸法 軸の寸法 最大 許容寸法 最小 許容寸法 日本工業大学 製図の基礎 (5)-1すきまばめ 穴の寸法 軸の寸法 穴の寸法 最小すきま 最小 許容寸法 最大 許容寸法 軸の寸法 最大すきま 最大 許容寸法 最小 許容寸法 日本工業大学 製図の基礎 (5)-2しまりばめ 穴の寸法 軸の寸法 穴の寸法 最大しめしろ 最小 許容寸法 最大 許容寸法 軸の寸法 最小しめしろ 最大 許容寸法 最小 許容寸法 日本工業大学 製図の基礎 (5)-3中間ばめ 穴の寸法 軸の寸法 穴の寸法 軸の寸法 最大しめしろ 最大すきま 最小 許容寸法 最大 許容寸法 最大 許容寸法 最小 許容寸法 日本工業大学 製図の基礎 (5)-4はめあいの表示の仕方 0.021mm テキストP.81 日本工業大学 製図の基礎 (5)-5はめあいの表示の仕方 (1)寸法公差を表す記号 ①穴の場合:大文字のアルファベット (テキストP.87) J K M N P R S T U V X Y Z ZA ZB ZC ABCDEFGH 基準寸法より小さい 基準寸法より大きい 最小の寸法公差を指定 最大の寸法公差を指定 ②軸の場合:小文字のアルファベット (テキストP.87) abcdefgh 基準寸法より小さい 最大の寸法公差を指定 すきまばめ側 j k m n p r s t u v x y z za zb zc 基準寸法より大きい 最小の寸法公差を指定 しまりばめ側 日本工業大学 製図の基礎 (5)-6はめあいの表示の仕方 (2)公差等級 (テキストP.93) ①1~18 の数字 ②数字が小さいほど高精度(公差域が小さい) 日本工業大学 製図の基礎 寸法公差・はめあいについてのポイント (1)寸法公差を指定していない寸法は±0.1mm程度の精度 (2)不必要な寸法公差は指定しない(加工費用が高くなる) (3)むやみに精度の高い寸法公差を指定しない (精度が倍になると加工費用は10倍になる) (4)はめあいは,穴基準のはめあいとすることが多い (穴の方が高精度な加工が難しいので) 日本工業大学 製図の基礎 演習課題 ⑤ 直径50mm 最大許容寸法 50.000mm 最小許容寸法 49.975mm 基準面 直径60mm 最大許容寸法: 60.015mm 最小許容寸法 60.002mm 5 軸径の 公差は はめいあい 方式で記述 直径30mm 最大許容寸法: 30.021mm 最小許容寸法: 30.000mm 基準寸法:25mm 最大許容寸法:25.000mm 最小許容寸法:24.980mm 基準寸法:45mm 最大許容寸法:45.010mm,最小許容寸法:44.990mm 日本工業大学 製図の基礎 チェック項目 (1)1:1の実寸大で描いている (縦・横の最大寸法を定規で測って寸法通りであるかを確認する) (2)外形線を太い実線で描いている (3)対称軸に中心線を細い一点破線で描いている (4)寸法線・寸法補助線を細い実線で描いている (5)寸法線の両端には矢印がある (6)寸法線がきちんと寸法補助線と接続している (7)寸法補助線が必要以上に長くない (8)寸法が寸法補助線の上に書いてある.(横向きの場合は左) (9)寸法の数値が読める大きさで書いてある(7mm程度) 日本工業大学 製図の基礎 チェック項目 (10)適切な正面図を選定している (11)必要最低限の図だけを描いている (12)第三角法に従って描いている (13)円・円弧の中心を示す中心線を描いている (14)必要な隠れ線を描いている 日本工業大学 製図の基礎 チェック項目 (15)寸法を正しく記入している ①正面図にできるだけ寸法を記入している ②重複する寸法は記入してない ③対称な形状は対称な寸法で記入している ④計算してわかる寸法は記入していない ⑤最大外形寸法は必ず記入している ⑥円の寸法は直径で記入している ⑦寸法は片側に極力記入している ⑧寸法線・寸法補助線は他の線と交差させないで記入している ⑨重複する場合に半径寸法を省略している ⑩基準面を適切に選択して並列寸法で記入している ⑪対称な場合は対称な場合の寸法記入法で記入している ⑫穴の寸法を加工方法を含めて正しく記入してある ⑬連続する穴の寸法を正しく記入してある ⑭寸法公差が正しく記入してある 日本工業大学 製図の基礎
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