第 3 章 : 正弦波交流回路 3.4 整合回路 キーワード : 整合条件,共役整合負荷, 固有電力(有能電力) 学習目標 : トランスの整合条件を理解する. 1 3.4 整合回路 3.4.1 整合条件 電源の内部インピーダンス が固定 されているとき,負荷インピーダンス を可変して負荷で消費される電力の 最大値とその条件を求める. 電源から負荷に最大電力を供給するとは 図 3.22 最大電力の供給 内部インピーダンス 負荷インピーダンス 電流 2 平均電力 (電圧)×(電流の共役) 3 かつ のとき 固有電力(有能電力) を与える条件 かつ または 共役整合負荷 与えられた電源(信号源)から 最大電力を負荷へ供給される とき,電源(信号源)と負荷は整合 しているという 4 第 3 回レポート 出題日:10月26日(水) 提出日:11月7日(月) 13:00 まで 提出場所:河合教員室(電気・環境都市工学科棟 3F )または教室 [1] 教科書 3 章演習問題 [3.18] [ ボーナス ] 教科書 3 章演習問題 [3.19] 5 3.4.2 理想トランス整合回路 :電源の内部抵抗 :負荷抵抗 :巻数比 端子 A-A’ における整合条件 端子 A-A’ 間より右を見たインピ ーダンスと電源の内部抵抗 が等しい 図 3.23 理想トランス整合回路 6 [ 例題3.7 ] (1) 図 3.23 理想トランス整合回路 (2) 端子 A-A’ 間より右を見た抵抗は内部抵抗に等しい 負荷抵抗 に供給される電力 7 第 3 章 : 正弦波交流回路 3.4 整合回路 キーワード : 整合条件,共役整合負荷, 固有電力(有能電力) 学習目標 : トランスの整合条件を理解する. 8 付録 9 3.3 相互誘導回路 3.3.1 相互インダクタンス コイル 1 に電流 を流したとき,電流 に 比例した磁束 が発生しその一部はコイル 2 を貫通する. 鎖交磁束 :相互インダクタンス :自己インダクタンス 図 3.16 2つのコイル間の磁気的結合 10 コイル1 の電流 が時間的に変化するとコイル2 の鎖交磁束 も変化しようとする.この変化を 妨げる方向に逆起電力 がコイル2 に誘導される. 変圧器(トランス) コイル間に相互誘導作用のある回路 11 3.3.3 理想トランス コイルのインダクタンスはコイルの巻数の2乗に比例 コイル1 とコイル2 との間の相互インダクタンス コイル1 に の電流を流したときに発生する コイル2 の鎖交磁束に等しい. は, 漏れ磁束のない理想なトランス 理想的場合 一般の場合 12 1 次側 2 次側 より 1次側回路 2次側回路 図 3.16 相互誘導回路 へ代入 13 アドミタンス を用いる を用いる 14 理想トランスの条件 が より十分に大きい場合 理想トランス 漏れ磁束が無くかつ1次側の自己インダクタンスが無限大 とみなせるトランス 15
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