第 4 章 : 一般回路の定理 4.1 重ねの理 キーワード : 重ねの理,線形 学習目標 : 重ねの理を理解する. 1 4.1 重ねの理 回路の電圧や電流を表す式が 1次式の場合,重ねの理を用いる ことができる. 回路(一般に「系」または 「システム」という)の動作 を表す式が線形である 重ねの理 線形回路でありかつ初期条件が 0 である場合,多数の電源によって 生じる各部の電圧や電流は各電源がそれぞれ単独に存在した場合 の電圧や電流の総和に等しい.ただし,一つの電源について考える ときには,他の電圧源は短絡,電流源は開放とする. *初期条件が 0 とは,時間 において,キャパシタンスにたまって いる電荷やインダクタンスの流れている電流等が 0 の場合である. 2 線形 [例1] 線形 [例2] 線形でない 3 [ 復習 ] 2.4.2 インダクタンスの性質 インダクタ(コイル) コイルの周辺に発生する磁束 電流 に比例する. [ウェーバ] は :比例定数 インダクタンス [H] 逆起電力 図 2.12 正弦波交流とインダクタンス 電圧は電流より位相が90°進んでいる インピーダンス 図 2.13 インダクタンス: V と I のフェーザ図 4 [例3] 線形 5 第 3 回レポート 出題日:11月2日(木) 提出日:11月9日(木) 8:50 まで 提出場所:河合教員室(電気・環境都市工学科棟 3F )または教室 [1] 教科書 4 章演習問題 [4.1] [ ボーナス ] 教科書 4 章演習問題 [4.2] 6 (1) 電圧源 について 電圧源の端子2-2‘間を短絡 電流源の端子3-3‘間を開放 負荷電流 (1) (2) 電圧源 について 電圧源の端子1-1‘間を短絡 電流源の端子3-3‘間を開放 負荷電流 (2) 図 4.1 回路網と重ねの理 7 (3) 電流源 について 電圧源の端子1-1‘間を短絡 電圧源の端子2-2‘間を短絡 負荷電流 (3) 図 4.1 回路網と重ねの理 (4) 負荷電流 (4) 図 4.1 回路網と重ねの理 8 [ 例題 4.1 ] 負荷抵抗 に流れる電流 図 4.2 重ねの理の例 9 [ 問題 1 ] 電流 を重ねの理を用いて求めよ. 図 4.a1 交流回路 10 [解] 図 4.a2 の回路について 図 4.a2 交流回路 図 4.a3 の回路について 図 4.a3 交流回路 11 より より を 両辺に に代入 をかける 12 を に代入 を に代入 13 同様に 重ねの理より 14 を に代入 を に代入 15 第 4 章 : 一般回路の定理 4.1 重ねの理 キーワード : 重ねの理,線形 学習目標 : 重ねの理を理解する. 16
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