* 小塩隆士 * * なぜ、人はお金を持つ? →交換を効率化し、円滑にする役割を持つ →富を貯蔵する役割を持つ * お金の長所 →不確実性を伴わない →「すぐに使える」という流動性がある * * どこまでが「お金」? * * 利子とはなにか? →流動性を失うことの見返り (返すまでの時間が長いほど、高利子になる) →お金に対する需要が強まれば利子率は高まり、 需要が弱まれば利子率は低くなります。 * * お金は「天下の回り物」 →現金がお金の中に占める比率は非常に低い →お金の量とGDPの大きさは一致しない ・手元に残るお金がある ・同じお金が支払いのために何回も人手に渡る →名目GDPをマネーサプライで割った値…「貨幣の流通速度」 * * マーシャルのk →貨幣の流通速度の逆数 →マーシャルkが拡大…「金余り」 (余ったお金は、株式や土地の購入に) * お金が流れる2つの経路 →お金が足りない企業は、家計からお金を借りる →直接金融と間接金融 * * なぜ銀行は必要なのか →金融仲介機能(貸し倒れのリスク回避) →情報生産機能 (借り手・貸し手の取引相手探索の容易さ) (自社の経営の健全性を世間に知らせる) →会社の格付け (企業の財務体質のチェック・情報発信) * * お金の量は誰が決めるのか →民間の銀行は「無利子」で 日銀にお金を預けている…日銀当座預金 →世の中で必要とされる現金を 日銀が受動的に供給しているにすぎない * * 信用創造 →銀行Aが企業への貸し出しを増やすと それに応じて銀行B、銀行C…というように どんどんと預金が膨らむこと →預金の一部を日銀に預けることを義務化…準備預金制度 →預金のうち準備預金として日銀に 預けなければならない部分の比率…法定準備率 * * マネーサプライの“遠隔操作”はどこまで有効か →銀行が貸し出しを増やさない場合とは… ①「不良債権」を抱えている場合 ②景気の見通しが悪く、お金を借りてまで 事業拡大をしようとは思わない場合 * 日銀がお金を調整する手段 →極めて短期のお金の貸し借りにつく金利… 翌日物コールレート * * 脇役に後退した公定歩合 →わざわざ市場より高めの公定歩合で日銀から お金を借りる銀行…ワケあり銀行 →つまり、日銀の民間銀行への貸し出しは、破 綻した金融機関の救済、金融システムの安定の維 持である * * 「量的緩和」という実験 →利子率を引き下げるという金融緩和の段階を超え、 さらにお金の量を増やそうという政策 * インフレ・ターゲティングの発想 →「日銀は、一定のインフレ率の達成を目標として 掲げ、それを追求する政策を展開すべきだ」 →目標を宣言して追求した方が、経済の安定に貢献 できるという考え方 *
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