中級日本語 第6課 銀貨や銅貨はなぜ丸いか 吉林華橋外国語学院 日本語学部 製作 第6課 形式段落 第1段落(銀貨や銅貨の形に対する疑問) なぜ、銀貨や銅貨は丸いのだろうか。 第2段落(お金のあるべき形) お金は、取り扱いに便利な形がよい。 第3段落(三角や四角の形のお金の問題点) もし、お金の形が三角や四角だったら持ちにくく、数えるのにも不便で、 入れ物やお金自体がいたみやすい。 第6課 形式段落 第4段落(丸いお金の利点) 丸い形だと大変便利で、いたむこともずっと少ない。 第5段落(様々な昔のお金の形) お金の形は、初めから丸かったのではない。 第6段落(お金の形の変化) それらのお金は、使っているうちに、だんだん使いにくいこと がわかってきて、今のような丸い形になったのである。 第6課 意味段落 第1段落 話題提起 なぜお金はみな丸いのか 第2段落 考察① お金のあるべき形 第3段落 考察② 三角や四角のお金の問題点 第4段落 考察③ 丸い形の利点 第5,6段落 まとめ お金の形の変遷 第6課 本文 第1段落 私たちがふだん使っている銀貨や銅貨は、みな丸 い形をしている。銀貨や銅貨が丸いのは、日本だけ ではない。では、なぜ、銀貨や銅貨は丸いのだろう か。 第6課 本文 第2段落 お金は、物を売ったり買ったりする時に、いつも使う ものである。だから、できるだけ取扱いに便利な形 がよい。 第6課 本文 第3段落 もし、お金の形が三角や四角だったら、どうだろう。 そのような形だと、角があって手に持ちにくいし、数え るのにも不便である。財布に入れたり袋に入れたり するのにも、入れにくい。また、入れ物がいたみやす い。その上、お金の端が欠けたり割れたりするという 心配も出てくる。 第6課 本文 第4段落 ところが、丸い形だと、取り扱いに大変便利である。 また、お金がいたむことも、ずっと少ない。それで、お 金は丸い形に作られているのである。 第6課 本文 第5段落 お金の形は、初めから丸かったのではない。昔の 中国では、珍しい貝殻がお金として使われていたと いうことである。その証拠に、お金に関係のある漢字 を見ると、「硬貨」の「貨」、「財産」の「財」、「売買」の 「買」、「旅費」の「費」、「貯金」の「貯」、「貿易」の 「貿」、「資本」の「資」など、みな貝という字がついて いる。また、くわや刀のような道具を持っていて、そ れを欲しい物と交換していたということである。昔の お金がくわや刀の形をしていたのは、そのためであ ると言われている。また、やりの形をしたお金を使っ ている国もあった。 第6課 本文 第6段落 しかし、それらのお金は、使っているうちに、だんだん 使いにくいことがわかってきて、今のような丸い形になっ たのである。
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