2006年度 化学プレゼンテーション

2008年度
化学プレゼンテーション
担当: 高原 周一
自己紹介
担当科目: 化学熱力学(2年次後期),
化学実験(2年次後期),
物理化学実験(3年次後期),
卒業研究(表面化学研究室)
専門分野: 固体表面,吸着,相変化,
分子運動,水の性質
関連分野: ナノテクノロジー,触媒
講義内容
•
班編成
4人程度の班を作り,班ごとに化学に関係するテーマを自分
たちで決める.
•
読書感想文
各人は情報収集のために最低1冊は本を読む.その本の要
約・感想をレポートとして提出する.
長い本を班内で分担して読む場合は,読書感想文の提出形
態を高原と相談する.
•
発表
班ごとに情報収集し,成果を液晶プロジェクター+パワーポイ
ントを用いて発表する.
発表に使ったパワーポイントのファイルおよび発表原稿を提
出する.
注:
• 発表の際に撮影するビデオとすべての提出物は
ホームページ等で公開することがある.個人レポー
トの公開は匿名で行う.提出物等の公開について,
不都合のあるものは申し出ること.
• 評価は出席状況,班ごとの発表(受講生による評価
を含む),個人の提出するレポートによって行う.
→ 発表例のビデオ上映
授業の目標
プレゼンテーションを通じて様々な能力を身につける
テーマ設定力(問題発見能力)
調査力(データへのアクセス能力)
理解力(要約力)
批判力
ディスカッション力
構成力
プレゼンテーション力
質問力
文章表現力
コンピュータ(ワープロソフト,パワーポイントなど)の操作能力
これらの力は社会に出たとき必要とされる.就職試験にも直結.
受動的な学習からの脱却
自ら調べ,仲間と議論し深めるという能動的な学びを.
本を読む習慣をつける
•
•
•
•
「本を読まない人間に高等教育をしても...」
授業で教えることのできるのはほんの一部.
ひとつの事柄でも多面的な説明を知って初めて本当
に理解できる.
国語力はすべての能力の基礎である.
様々な能力をはぐくむ上でも読書は有効.
科学系の読み物を読む効用.
インターネットとの比較.
本は情報量が多く,質の高さもある程度期待できる
インターネットは情報検索が容易である.
せめて1ヵ月に1冊は「まともな本」を読もう!
知識・視野を広げる
• 化学(科学)の知識を広げる.
• 化学(科学)をもっと好きになる.
• 科学的態度について考えを深める.
「発掘!あるある大辞典」を反面教師とせよ!
• 社会に目を向ける.
• 自分の将来を考える.
「学士力」,「社会人基礎力」
テーマ(主題)選定について
テーマの範囲
• 化学に関係するテーマであれば何でもよい.
• 化学と関係の薄い自然科学一般(数学,情報,技術,科学
教育科学史など)に関するテーマでも許容する場合がある.
(具体的には高原に問い合わせる).
• 昨年度までのテーマと同様のテーマの場合は,より深い内
容にすること.(具体的には高原と相談)
• 複数の班でひとつのテーマについて分担して発表することも
可.例えば,「地球温暖化」について2つの班が「メカニズム」
と「対策」を分担するなど.
昨年度までのテーマ
2007年度のテーマ:
有機EL,超伝導,バッテリー,DNA鑑定,医薬品タミフル,医薬品飲料,
地球温暖化,スモッグ,ダイオキシン
2006年度のテーマ:
接着剤 ,ガン(PET) ,老化 ,花火 ,炭素の同素体 ,農薬 ,健康ブーム,
ゲルマニウム ,日焼け止め ,水質 ,旭川 ,温泉 ,コエンザイムQ10 ,天然ガス
2005年度のテーマ:
オゾン層の破壊,酸性雨,環境ホルモン,食品添加物,マイナスイオン,
化学兵器,入浴剤,燃焼の基礎知識,超臨界流体
2004年度のテーマ:
シックハウス症候群,花粉症,ダイオキシン,電磁波の人体への影響,
地球温暖化,メタンハイドレート,遺伝子組み換え食品,解熱鎮痛剤,
アルツハイマー,麻薬,血液型
テーマ選定に関する注意点
•
プレゼンテーションにおいてはテーマの選定が一番大切.
•
同じような問題意識を持つ者どうしで班を編成することが望ましい.
•
どうしても発表したいテーマが見つかるまで探し続けよ.
•
発信したいメッセージを明確にもつ.メッセージを一文であらわしてみる.
•
テーマをできるだけ一つに絞る.テーマはある程度具体的なものがよい.
•
聴衆がどういう人で何を期待しているか把握する.
今回の授業では同学年の人が面白がればよい.
•
主張が科学的であるかどうかを吟味すること.
•
テーマによっては,学内外で取材(研究室,企業訪問)することも視野に
入れる.
•
自分の将来の夢に直接関係するテーマを選ぶのもよい(「企業での薬品
開発」など).
•
自分たちで実行可能な実験やアンケートの結果を紹介してもよい.
お勧めテーマ
◎ 身近な製品の中の化学:
携帯電話,液晶ディスプレイ,冷蔵庫,電池
◎ 身近な現象の中の化学:
料理の化学(ゆで卵,ゼリーなど),錆の化学
◎ 論争があるテーマ:
地球温暖化
内分泌撹乱物質(環境ホルモン),リサイクル
◎ 安全性の評価:
化学物質の安全性はどのように判断されるべきか?
◎ ニセ科学?:
怪しい健康食品,怪しい浄水器,「水からの伝言」
※ 環境問題についての大学等に対する提案でもよい.
その他のテーマ例
• エネルギー関連技術: 燃料電池,太陽光発電,キャパシタ,ヒートポンプ
• 材料: 伝導性高分子,生分解性プラスチック,光触媒,ナノテク材料
• 環境・安全問題: アスベスト,ナノテク材料,放射線
• 生命科学:
酵素,視覚のしくみ,嗅覚のしくみ,薬が効くしくみ,老化
• 天文・地球科学:
元素の起源,海の水が塩辛い理由,鉱物資源の起源,年代測定
• 測定装置:
質量分析,赤外分光,NMR,X線回折,原子吸光分析(装置見学可)
• 科学教育:
若者の理科離れ,理科教育実践の具体例(高校教員等の紹介可)
スケジュール
• 1回目(4月11日) ガイダンス
• 2回目(4月18日) 班分け,テーマ調整・決定,
プレゼンテーション方法論講義(情報収集)
• 3回目(4月25日) プレゼンテーション方法論講義(内容と構成)
• 4回目(5月 9日) プレゼンテーション方法論講義(プレゼン技術)
• 5回目(5月16日) 予行演習準備
• 6回目(5月23日) 予行演習準備
• 7回目(5月30日) 予行演習(1)
• 8回目(6月 6日) 予行演習(2)
• 9回目(6月 13日) 予行演習(3)
• 10回目(6月20日) 予行演習(4)
• 11回目(6月27日) 発表会準備
7月4日,7月11日は発表会準備の予備日(任意参加)
• 12・13回目 補講 7月12日(土) 発表会,10144教室,9:00~13:00
(7月12日が代講日になった場合は7月19日?)
• 14回目(7月18日) まとめ
• 定期試験は行わない
注意事項など
• 本講義は発表準備,課題提出等のために講義時間外での作業時間が
多い.
• グループで課題に取り組むので,途中で脱落しないように.
• 課題提出は課題提出システムを用いてネット上で行う.
• 時々この授業のホームページを見ること.
http://www.chem.ous.ac.jp/~takahara/presen/
• 質問があれば13号館3Fの高原の研究室まで.もしくは下記までメールを.
[email protected]
<次回までに行うこと>
• 発表テーマについて考えておくこと.
• 一緒に発表できそうな仲間を集めておくこと.
本日の作業
• 化学プレゼンテーションのホームページにア
クセス.
• 課題提出システムにアクセス.課題1を時間
内に提出(4月16日まで修正可能).
• 班を決めていってもらってもよい.