子どもの成長過程における発達資産についての 調査研

<別紙1>
子どもの発達資産とは
子どもたちが発達段階に応じて獲得することが望ましい事柄
【 発達資産 】
子どもの社会化(社会の一員としての成長)にとって好ましい具体的、常識的な経
験及び特質。子どもの選択に影響を及ぼすとともに、子どもが思いやりがあり、責任
ある大人になるのを支援する。
【 外的資産 】
外的資産は、子どもがまわりの世界から受け取る、好ましい経験である。これは、
子どもを支援し能力を養成すること、規範を決めそして期待をかけること、及び子ど
もの生活の構えに関係している。外的資産は、家族、学校、地域社会や団体等が子
どもの健全な発達を促進する際に果たすことができる、重要な役割を明確にしている。
【 内的資産 】
内的資産は、子どもの好ましい内部成長および発達を反映する特性や行動を明確
にしている。これらの資産は、好ましい価値観や自己確立、社会的能力及び学習に
関係している。内的資産は、子どもが思慮深く好ましい選択を行うのを助けるととも
に、子どもがその人生において自己の内的強さや自信に挑戦するような状況におか
れた際の効果的な準備となる。
発達資産
積み上げ
家庭の発達力
家庭の教育力
支援
相互支援
地域の発達力
地域の教育力
学校の教育力
家庭、学校、地域社会が支
援したり指導したりする力
学校の発達力
子どもの発達力
子どもが、発達資産を自ら獲得し、積み上げて
いこうとする力、またその結果得られた力
家庭、学校、地域社会が自ら
を向上させようとする力、また
その結果得られた成長の力
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子どもの発達力
外
的
資
産
容認と支援
エンパワーメント
規範と期待
多様な活動の場
家庭
から
家族の支援
地域社会の承認
家庭の規範
創造活動
他の大人の援助
子どもの社会的役割
家庭外の規範
家庭外活動
地域
から
子どものことを気に
かけてくれる地域社会
奉仕活動
(ボランティア活動)
大人の規範としての役割
自然や生命との
ふれあい
親身に気遣う学校
安全・安心な環境
学校
から
仲間との交流
職業との出会い
年齢にふさわしい
発達への期待
保護者の地域活動
への協力
消費活動
健康活動
好ましい価値観
内
的
資
産
好ましい自己確立
社会的能力
学習への傾倒
計画性と決断力
達成への動機づけ
思いやり
自己統制力
社会的正義感
自己肯定
誠実さ
人生の目的
抵抗力
宿題や課題への挑戦
責任感
将来への希望
争いの平和的解決
読書の喜び
コミュニケーション能力
健全な日常生活
人権の理解
所属感
自己情報を管理する力
相互作用
相互作用
家庭の発達力
学びへの意欲
地域社会の発展
学校の発達力
地域の発達力
地域社会に住む人々
家庭、近所、学校、団体・グループ、企業・NPOなど
家庭の教育力
地域の教育力
円満な家庭
子どもの主体的活動の場の提供
受容的な雰囲気
遊び場を提供する
好ましい生活習慣の確立
地域行事の場を提供する
ルールの確立
子どもの見本となる行動
地域の人との交流
有害情報から子どもを守る
健康・安全への配慮
安全・安心な地域づくり
学校の教育力
信頼される教師
教師の毅然とした態度
児童と教師の人間的な触れ合い
協力しあう雰囲気
開かれた学校づくり
地域との連携
安全・安心な学校づくり
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行 政 の 支 援