スライド 1

λ-ファジィ測度を用いた推論による交
通事故事例に基づく危険度推定法
知能システム科学専攻
高橋/廣田研究室
04M35367
丹澤 直頼
[email protected]
審査員 高橋宏教授 廣田薫教授 室伏俊明助教授
Feb 20(Mon), 2006
ポスター発表会
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研究背景
既存研究と狙い
カ
メ
ラ
レ
ー
ダ
ー
Feb 20(Mon), 2006
車間距離 (危険性の判断指標)
交通状況の危険性を
総合的に評価する危険度導入
ポスター発表会
2 / 12
コンセプト
交通事故
希少性が高い
(偶然の重なり)
生起確率は低いが重要性の高い
事象を考慮した推論エンジン
特に運転初心者をフォロー
Feb 20(Mon), 2006
ポスター発表会
運
転
熟 運転支援情報
練
者
危険度
の
危
λ値
険
に (主観的判断)
対
遭遇確率
す
る (客観的判断)
感
受
センサデータ
性
通信データ
運
転
初
心
者
の
危
険
に
対
す
る
感
受
性
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システム構成
入力
第
一
段
階
走行速度
出力
ハンドル操舵角
走行位置
存在確率分布配置
遭遇確率
走行地形
入力
第
二
段
階
遭遇確率
出力
運転熟練度
ファジィ積分
路面状況
λ-ファジィ測度
交通事故事例
危険度
危険推論エンジン (1/4)
存在確率分布
1秒後の存在予想範囲を考慮
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危険推論エンジン (2/4)
遭遇確率
1秒後に両車が衝突する可能性を示す
1. 存在確率分布の重複部分の総和
2. 両者のMax値を遭遇確率として採用
Feb 20(Mon), 2006
ポスター発表会
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危険推論エンジン (3/4)
ファジィ積分による情報統合
主観量の導入
1. 遭遇確率
2. ドライバの熟練度
3. 路面状況
{遭} – 先の算出結果利用
{熟} – 値が高いほど未熟
{路} – 値が高いほど滑りやすい
・評価項目の重要度 (事故要因の重み付け)
{遭} = 0.5 {熟} = 0.4 {路} = 0.3
・現状の評価値
{遭} = 0.7 {熟} = 0.8 {路} = 0.2
[Choquet, 1953]
危険度 60
Feb 20(Mon), 2006
ポスター発表会
7 / 12
危険推論エンジン (4/4)
λ-ファジィ測度による状態評価
事故事例との類似度を考慮してλを変動
-1<λ< 0 – 統合値を高く算出 (悲観的評価)
0<λ<+∞ – 統合値を低く算出 (楽観的評価)
[Sugeno, 1974]
先の例
λ= -0.5
λ= 0.5
Feb 20(Mon), 2006
危険度 60
ポスター発表会
危険度 64
危険度 57
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検証実験 (1/3)
事故発生の有無で危険度推移の差異を考察
検証実験 (2/3)
事故事例を考慮したことによる有効性を考察
ルール: 熟練者の安全・高効率の運転知識
前件部
後件部
Rule1) 対向車が減速、単独走行
Rule2) 対向車が減速、後続車が存在
Rule3) 対向車が減速から加速に変化
Rule4) 対向車が加速を持続
Rule5) 自車がハンドルを大きくきった
Rule6) 対向車が交差点前で停止
Rule7) 対向車が右折レーンに進入
Feb 20(Mon), 2006
ポスター発表会
λ減少
(悲観的評価)
λ増加
(楽観的評価)
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検証実験 (3/3)
事故事例を考慮したことによる有効性を考察
Rule2) 対向車が減速、後続車が存在
Rule3) 対向車が減速から加速に変化
Rule4) 対向車が加速を持続
運転熟練者の万一を憂慮した危険度推移
まとめ
希少性の高い事象を重視する手法を提案
交通場面の危険性の評価へ応用
事故発生の有無による差異明示
事例から作成したルールで早期に事故発生を示唆
Feb 20(Mon), 2006
ポスター発表会
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