序章 企業と会計

序章
企業と会計
この章で学ぶこと:
①企業とは何か
②会計とは何か、決算書とは何か
③2つの決算書について
(ストック計算とフロー計算の関係)
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1.企業とは何か
1)企業は社会にとって重要な構成員
-生産活動の担い手、雇用の創出
2)株式会社のしくみ
①株式の発行をつうじた資金調達
②株主は出資者であり、オーナー
③経営のプロとしての経営者
(所有と経営の分離)
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2.企業活動と決算書
1)企業活動=営業+財務
2)会計は企業活動の記録、計算、報告
3)決算書とは:
①一定期間ごとの企業活動の総まとめ
②企業および経営者の成績表
③利害関係者(株主、投資家、債権者)
とのコミュニケーション手段
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3.会計と決算書
1)「ビジネス言語」としての会計
① 企業活動を会計用語・数値で表現
② 便利な情報伝達手段
-組織内のコミュニケーション
-距離を隔てたコミュニケーション
(対株主、投資家)
2)会計の前提
① 企業は出資者から独立
② ゴーイング・コンサーン
③ マネーの値打ちは一定
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4.ストックとフロー
例)人口増加をどう測定するか
1997
これがストック
1999
1998
126,486千人
男: 61,919
女:64,567
126,686千人
男:61,972
女:64,714
(ある時点の人口量
の内訳を示すもの)
出生児数:1,197千人
死亡者数:985千人
これがフロー
(その他増減▲12千人)
(1期間の人口増減
の内訳を示すもの)
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5.2つの決算書:B/SとP/L
1)財産法(ストック比較)
期末資本-期首資本=利益
18-10=8
P/L
2)損益法(フロー比較) 費用 収益
レンタル料
収益-費用=利益
運送料
12 収入
20-12=8
利益
8
期首B/S
資産
期末B/S
資産
20
8
期首
資本
資本
現金
利益
現金
10
10
18
10
6