だ液腺染色体の観察 アカムシユスリカの幼虫を用いた だ液腺染色体の観察 ユスリカについて ユスリカ … 双翅目ユスリカ科の昆虫。春か ら秋にかけてよく観察される「蚊柱」をつくるの はこのユスリカ。(刺す「蚊」ではない。) 幼虫 … 赤いユスリカの幼虫は「アカムシ」 と呼ばれ、よく釣りの餌として売られている。 これはアカムシユスリカという種の幼虫。 核相 … 2n=6 だ液腺染色体の特徴 巨大 … 通常の100~150倍。 特有の縞模様 … 縞模様は遺伝子の位置 を示している。 パフ … 遺伝子が活動しているところ。 染色体数は「n」 … 相同染色体は常に対合 している(二価染色体になっている)。 実験の準備 アカムシ(ユスリカ幼虫) … 釣りの餌として 売っている。 検鏡器具 … スライドガラス、カバーガラス、 ピンセット、メス、柄付き針、ろ紙、 など 染色液 … 酢酸オルセインなど 実験・観察の手順 1. 2. 3. 4. 5. 6. だ液腺の摘出 染色 押しつぶし 検鏡(低倍率) 検鏡(高倍率) スケッチ だ液腺の摘出 だ液腺染色体を摘出する。 こちらが頭部 このあたりに二対の だ液腺がある 点線付近をメスなど で切断し、柄付き針で 頭部より、しごき出す。 取り出しただ液腺 だ液腺はハート形をした無色透明の組織。ほ かの内蔵組織と比較すると盛り上がっている。 染色と押しつぶし 酢酸オルセインを滴下し5~10分ほど静置。 余分な色素をろ紙で吸い取る。 カバーガラスを静かに載せる。 カバーガラスの上にろ紙をかぶせる。 ろ紙の上から消しゴム付き鉛筆の消しゴム 部分などで軽くたたき広げる。 6. 最後に親指で強く押し広げる。 1. 2. 3. 4. 5. 観察(低倍率) まず低倍率(100~150倍)で検鏡 だ液腺細胞 だ液腺染色体がぼんや り見える。 縞模様は低倍率ではわ かりにくい。 観察(高倍率) 次に高倍率で観察 特 有 の 縞 模 様 が 観 察 さ れ ま す 。 スケッチ例 スケッチは「点と線」で…。 観察のまとめ だ液腺染色体は何本観察されたか…。 特有の縞模様は観察されたか。縞模様は何 に当たるか。 パフは観察できたか。パフはどのような場所 か。 だ液腺染色体はなぜ巨大なのか。 観察の反省
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