日本の高校における英語の授業は 英語でがベストか? 2014/12/01プレゼン A12LA157 湯浅友希 高校における英語の授業の目標 外国語を通じて,言語や文化に対する理解を 深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとす る態度の育成を図り,情報や考えなどを的確に 理解したり適切に伝えたりするコミュニケーショ ン能力を養う。 (高等学校学習指導要領 平成21年3月 文部科学省) コミュニケーション能力の養成に重点 実践が必要不可欠=授業は英語で! 授業を実際の コミュニケーショ ンの場に! 英語に触れる 機会の充実 複言語主義 複言語・・・「一人の人間の中に複数の言語能 力があり、現実の場において必要 に応じて言語を切り替えながら社会 的な課題を解決する状態」 多言語主義 複言語主義 未知、もしくはなじみの薄い言語に出会った際、既 習の言語知識を活用してその場の状況に対応しよ うとする、柔軟な知性や態度を重視 英語のみで英語の授業を行うことは多言語主義の マルチリンガル的な考え方に沿っており、複言語 主義的な言語能力は身につかないのではないか 参考)Hall,G.&Cook,G.(2013)の調査 実際の教育現場では、英語学習において学 習者の自言語が効果的に使用されている。 ・・・英語と自言語との文法の対比によって Language-awarenessが! Input仮説 ・ 理解可能なInputを十分に与えられることで 言語を習得していく ・ ここで重要なのはOutputではなくInput それなら、英語で授業をして、たくさんのInputを 与えれば英語を習得できるのでは? ※情意フィルターの存在 英語のみで授業を行うと、学習者が教師の話している内容 を理解できず、自信の喪失や学習意欲の低下につながる 可能性 十分なInputが 与えられていても・・・ 学習者がインプットを取り込むことの妨げに! 情意フィルターを低くするために・・・ ・主な文法事項を学習している間は日本語を介 在させる ・英語のみの授業は、文法事項や基 礎的な語彙、思考能力を身に付けたあとでも 遅くない まとめ 英語コミュニケーション能力の育成には、もちろ ん実際に英語を使用することも必要であるが、 それは、コミュニケーションの全てに英語のみを 使用するということではない。 高校という、英語の構造の学習の途中段階に おいては、母語である日本語をうまく介在させ ることで、学習者の意欲を保つことや、言語の 多様性を通しての両言語への気付きを促進さ せることが大切である。 参考資料 ・文部科学省HP (http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm) ・原田依子『日本における複数言語主義教育の 可能性について── 学生アンケートから見られ る日本人大学生の外国語観──』2012年 (http://www1.tcue.ac.jp/home1/kgakkai/ronsyuu/ronsyuukeisai/54_4/harada.pdf) ありがとうございました
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