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自殺者数の年次推移
ストレスの経過
警告反応期:適応力を獲得するために、生体を目覚めさせる時期
ショック相 -血圧低下、体温低下、血糖値低下、筋緊張低下、白血球減少
反ショック相-副腎皮質ホルモン分泌亢進、交感神経系機能亢進
血圧上昇、体温上昇、血糖上昇
抵抗期
:積極的にストレスに抵抗する時期
副腎皮質肥大、副腎皮質ホルモン分泌亢進が続き、生体の抵抗力が高まる
疲弊期
:適応のためのエネルギーが消耗され、再び抵抗力が低下、
ストレスに負けないための栄養
1.
2.
3.
4.
エネルギーを十分に摂取
良質たんぱく質を摂取
ビタミン補給
ミネラル補給
ストレスによる体重変化
ラットに床下電気ショックストレスを与えた場合
(立川ゆかり,岸恭一ら:徳島大学大学院栄養学研究科 栄養生理学教室 修士論文より)
ストレス時のエネルギー摂取
エネルギーは,糖質,脂質,たんぱく質から得られる。
ストレス時は消化機能が低下し,食欲低下を伴います。
ネズミにおけるストレス実験でもエネルギー摂取は低下し
ますが,糖質,脂質,たんぱく質の選択摂取量をしらべると,
糖質とたんぱく質は減少しますが,脂質は増加傾向にあり
ました。
少しでもエネルギーを確保しようとする反応?
(糖質およびたんぱく質1gは4kcal,脂質1gは9kcal)
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たんぱく質の役割
1.体をつくる(細胞・筋肉)
2.酵素の材料
3.ホルモンの材料
4.神経伝達物質の材料
5.免疫などの材料
6.エネルギー源
たんぱく質の質
食 品
アミノ酸価
和牛(肩ロース,脂肪なし)
100
全卵(生)
100
大豆(国産・乾)
97
まあじ(生)
94
えだまめ(生)
88
精白米
75
精白米(75g)+きな粉(5g)
85
精白米(75g)+枝豆(30g)
90
いんげんまめ(乾)
73
小麦(薄力粉)
48
とうもろこし
32
たんぱく質を構成する最小単位の化合物をアミノ酸という。
アミノ酸は
約20種類あるが,そのうち8種類は体内で合成できないため食品から摂取し
なくてはならない(必須アミノ酸)。このアミノ酸の量でたんぱく質の質は決定さ
れ,質の良いたんぱく質は,利用効率が高く,筋肉や生理活性物質になるが,
質の悪いとエネルギーにしかならない。
含硫アミノ酸の効果
構造中に硫黄を含むアミノ酸
(シスチン,システイン,メチオニン)
含硫アミノ酸は,体内活性酸素を消去するための抗酸化酵素の材料になるだけ
でなく,特にシスチン・システインはそれ自身も抗酸化作用を持っている!
※活性酸素とは,分子の電子状態が不安定で周りのものに結合しやすい(酸化)
酸素である。活性酸素によって異常に酸化された物質を過酸化物というが,組織
に 対して過酸化反応が起こると組織は破壊され,老化促進,発ガン促進 な
どにつながる。
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ビタミンの働き
ビタミンは,体内のあらゆる代謝調節に関わり,微量でその効果を発揮
するが,欠乏すると重大な症状を発生させる。
脂溶性ビタミン:ビタミンA,D,E,K
水溶性ビタミン:ビタミンB1,B2,ナイアシン,
ビタミンCなど
ビタミンA
1.組織の酸化による破壊を防ぐ(抗酸化作用)
2.細胞の増殖や成長
3.光感受性物質の材料
ビタミンAが欠乏すると,眼球乾燥などで失明したり,暗いところで目が見
えなくなる夜盲症(鳥目)になります。
ビタミンAと夜盲症
ビタミンA+たんぱく質
明順応
暗順応
ロドプシン
(光感受性物質)
抗酸化作用を持つビタミン
ビタミンA
ビタミンE
ビタミンC
ストレス時の生体反応
ストレッサー
(ストレス因子)
寒冷,熱傷,出血,外傷,
各種疾患,過度の活動など
肉体的
ショック
精神的
不安,抑鬱,怒り,
緊張,失望,焦燥など
中枢神経
大脳皮質(前頭葉)
情動のコントロール
大脳辺縁系
視床下部
副交感神経中枢
(前部)
下垂体前葉
交感神経中枢
(後部)
延髄
ACTH
(副腎皮質刺激ホルモン)
迷走神経
副腎皮質ホルモン
胃液分泌亢進
アセチルコリン ,ガストリン,
胃酸,消化酵素活動の亢進
粘液分泌の減少
脊髄
生成にビタミンC必要!
内臓神経
胃の幽門括約筋の収縮
胃粘膜の血流障害
ヒスタミンなど
消化酵素活動の亢進
筋層攣縮
(小野修平編「栄養学各論」光生館,p.168,1996より作成)
糖質コルチコイドの作用
1.糖新生促進
2.抗炎症作用
脳と血糖値
脳は主としてブドウ糖のみをエネルギーとして利用する
血糖値が十分
血糖値が不十分
ZZZ・・・・
ちょっと休憩
ヒロシです
毎日仕事が忙しく,
ストレスがたまって
いるとです・・・
ストレスへの抵抗のために
糖質コルチコイドの分泌増
(血糖上昇で神経活動up)
ストレスと胃潰瘍
ヒロシです
仕事が忙しくて,
胃炎だなんて言
えんとです・・・
糖質コルチコイドによって
胃粘液分泌の低下,胃酸
分泌の増加
ヒロシです
我慢しすぎて,胃
潰瘍で痛いよう
ヒロシです,ヒロシです,
ヒロシです・・・・・
胃の自己消化が進行
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ミネラルの役割
①骨・歯など硬組織の構築材料
Ca,P,Mgなどのように,骨や歯などの主成分で硬度を与えている。
②軟組織の構成
筋肉,皮膚,血液,臓器,神経など有機化合物の構成成分となっている。そ
の代表的なものとして,筋肉中色素のミオグロビンや赤血球色素のヘモグロ
ビンは,鉄とたんぱく質が結合したもの。
③生体機能の調節
Na,K,Cl,Ca,P,Mgなどは,細胞内液や細胞外液にイオンとして存在し,
浸透圧調節,酸・アルカリ平衡,神経・筋肉の機能維持に役立っている。
④酵素の構成成分または酵素反応の補助因子
Zn,I,Cu,Feなどは,酵素の構成成分となる場合があり,Mg,Mn,Ca,Cuな
どは,イオンとして酵素反応を促進する補助因子的働きをもつ。
カルシウム
名
称
カルシウム
(Ca)
生 理 作 用
骨・歯の形成
精神安定作用
神経・細胞内情報伝達
血液のアルカリ化
血液凝固の関係
心筋の収縮作用
欠 乏 症
骨・歯のぜい弱化
骨粗鬆症
神経過敏
血液凝固不安定
成長不全
筋収縮不全
多く含む食品
小魚
牛乳・乳製品
脱脂粉乳
緑黄色野菜
など
標準使用量でカルシウムの多い食品
食品名
牛乳
使用量(g) Ca量(mg)
食品名
200
200
干しひじき
ヨーグルト
90
100
チーズ
25
煮干し
使用量(g) Ca量(mg)
10
140
わかめ
5
50
150
小松菜
80
230
10
220
野沢菜漬け
30
50
干しエビ
10
200
豆腐
150
180
佃煮
10
150
おから
65
65
GABAとは
γ(ganma)-aminobutylic acid「γ-アミノ酪酸」の略式名称
GABAは哺乳動物の脳組織から発見されたたんぱく質には含ま
れないアミノ酸の一種で、そのままの形で主に脳や脊髄のような
神経組織に抑制性神経伝達物質として多く存在しています。
GABAに注目
その機能としては、神経作用を制御されることによっ
て血圧上昇を抑えたり、精神を安定させリラックスさせ
たりする事が知られており、機能性食品だけではなく
医薬品としても用いられています。
また,抗アレルギー作用や肝機能改善効果なども報
告されています。
※年齢と共に脳内のGABAは減少していき,様々な生活習慣
病の原因となります。例えば,アルツハイマー系の認知症患者
は、正常者に比べて脳内のギャバ量が極端に少ないと報告さ
れています。
血圧降下作用
血管中枢神経に作用して、血管に柔軟性を持たせかつ拡張して血圧を低下させる。
脳卒中後遺症、脳動脈硬化症、事故等による脳後遺症などの頭痛、耳鳴り、記憶障害、意欲低下
などの症状を 改善する。
糖尿予防と糖尿改善作用
糖尿を予防し改善する作用が最近の研究で明らかになってきている。
腎臓機能の活性化作用
腎血流を改善し腎臓機能を活性化する、高血圧の予防にもなり減塩食を強いられている高血圧症
の人には朗報となる発見です。
肝機能改善作用
動物実験の結果肝機能に効果が期待できると報告されています。
肥満防止作用
肝臓と血中の中性脂肪を顕著に低下させ、加えて腎臓機能の活性化により水太りや浮腫を解消す
る。
食欲中枢に抑制的に働き空腹感を 緩和するためダイエットや食事制限の方に強い味方です。
PMS(生理前症候群)改善作用・更年期障害改善作用・不定愁訴改善作用
PMSの緊張性や更年期の不定愁訴改善にγリノレン酸との併用はひじょうに有効です
睡眠障害改善・精神安定鎮静作用
睡眠障害、イライラなどを改善する精神安定作用が有り不安を鎮める作用が有ります。
緊張性の手の震えなどの改善効果があります。
更年期・初老期にみられる不眠や抑うつや自律神経障害にも有用。
記憶障害改善作用
脳の血流改善による頭痛、記憶障害の改善作用があり、学習能力向上、長期記憶促進作用。
消臭作用
体臭、口臭、生理臭、老人臭、尿臭などの消臭作用があります。
その他肩こりの改善、老化抑制作用、神経性の胃腸障害改善作用があります。
GABAを含む食品
GABAは茶,大根の葉などの植物をはじめ,自然界に広く
存在しています。
その中で,とくに発芽玄米やチョコレート(カカオ),アスパラ
ガスに多いことが知られています。
GABAの血圧低下作用
血中OVA特異的IgE濃度の経時変化
(アスパラガスGABA高含有エキスの抗アレルギー作用)
OVA:卵白オボアルブミン感作
アスパラガスGABA高含有エキスの
アルコール性肝障害に対する効果
【GOTの変化】
【GPTの変化】