平成23年度 弘前大学科学者発見プロジェクト 「お米は研がないとおいしく食べることは できないのか」 ◎青森県立青森南高等学校「チーム鈴川」 村川 詩歩 坂本 香苗 鈴木 沙織 関 和泉 田中 友理 ◎指導:弘前大学農学生命学部 生物資源学科 助教 前多 隼人 ◎始めに ☆テーマに至ったきっかけ 東日本大震災の際、青森でも停電・断水等 が発生。 お米を研ぐにはかなりの水が必要・・・ 研がずに済むなら節水等になる。 ☆お米を研ぐのは 単なる習慣? 味に影響するか?? 不都合な要素はあるか??? 研ぐにはかなりの水が必要・・・ 災害時や水不足のときにどうするか? 共同研究の開始 ☆研ぐ必要性 ※ぬかの除去 ⇒ においや味に影響 ※研ぎ汁の白色→ぬかが溶け 前多先生から講義をうけました!! 出したもの 【 【玄米】 米ぬか 肌ぬか 胚 芽 がついたまま 【精米】 肌ぬか がついたまま。 【無洗米】 白米状態 肌ぬかまで除去 ☆研いだら栄養分はどうなるのか 分析してみました!! 実際実験をしてみました。 →ヌカがとれると栄養分も流失しやすい →研ぎ汁を捨てると栄養分も捨てられる 洗米時のポリフェノールの流失量(mmol/L) 1 0.789 0.8 0.541 0.6 0.636 0.412 0.4 0.2 0 流失量 0.151 0.153 玄米 発芽玄米 精白米 無洗米 0.153 0.412 0.541 0.636 加熱玄米 加熱精白 0.151 0.789 ☆味にどれ位影響するか 高校生でモニタリング実験をしました!! 試食実験もしました!! 玄米 平均順位 1位 4位 1.9 4 0 ※各サンプル3合 研ぎ0回 3.2 1 ※同時に同型炊飯器で炊飯 研ぎ5回 2.0 4 研ぎ10回 2.9 1 ※モニター10名で挑戦 適度に研ぐと、確実に「おいしい」 5 2 3 (実験後のご飯は残さず食べました) 食べなれていないせいか「玄米」も人気 ☆無洗米はどうか・・・ 研がなくてよい 環境に優しい メリット 栄養価面では精米と違いがない 精米作業が多くなり割高になる。 品質に関する統一基準がない。 デメリット 専用の施設・設備が必要(青森県に専用施設はない) 全国の米流通量の1割程度(生協では6割程度だそうです) 良い物でも普及していない。 現状 ・・・宣伝不足? 普及のチャンス? ☆おわりに
© Copyright 2024 ExpyDoc