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日本語 IB: 口頭発表
平成 19 年度 後学期
担当: 大島 義和
第 6 回 (11 月 8 日)
効果的な議論の展開

『論文ワークブック』 (pp.153-166) より





例を挙げる
対比する
注目させる
推論を示す
結論の補強
例を挙げる



例えば、病気を治療するための薬を製造するの
にバイオテクノロジーが用いられている。また、
農業や牧畜にも、バイオテクノロジーは利用され
ている。
例をあげると、宗教的な習慣などは、形にするこ
とができず、理解しにくいものであろう。
具体的には、終身雇用、年功序列などの習慣が
挙げられる。
対比する

A 地区と B 地区それぞれのデパートの売上げ
の、前年から今年にかけての変化を比較する。A
地区のデパートでは、前年と比べて売上げが
2.4 % 増加したが、B 地区のデパートでは
2.8 % 減少した。A地区のデパートでは衣料品、
食料品ともに売上げが上昇しているのに対して、
B地区のデパートでは、食料品の売上げは微増
しているものの衣料品の売上げが大幅に下がっ
ている。

デートの約束があるのに残業を命じられたらどう
するか、という問いに対し、残業すると答えた人
は、男性は53.4%であるのに対し、女性は
68.3%と、女性の方がデートよりも仕事のほうを
優先する人が多い。

日本酒は酵母として選別された酵母を用いるが、
ワインはぶどうに天然に付着した酵母を用いる。
また、製造過程も異なっており、日本酒では麹に
よるデンプンの糖化と酵母によるブドウ糖の発
酵の二つが行われるが、ワインではブドウ糖の
発酵だけが行われる。
注目させる


このように、戦後、民衆の価値観は大きく変化し
た。特に興味深いのは、男女の役割についての
考え方の変化が大きいという点である。これに
は、アメリカ文化からの影響が大きな役割を果た
していると考えられる。
この10年間で産業構造は大きく変わった。ここで
特に注目したいのは、軽工業の海外への流失
が著しいという点であるである。原因としてまず
考えられるのは、国内と国外の賃金の差が大き
いことであろう。

日本人の死因の第一位はガンである。特に重要
なのは、最近大腸ガンが増えているという問題
である。これは食生活の欧米化と関係があると
思われる。
推論する


65歳以上の人口は、1960年には5.7%, 1990年
には12%であった。これは、高齢者の人口は将
来も増え続ける可能性が高いということを示唆し
ている。
アメリカの文化は日本の文化に大きい影響を与
えている。したがって、アメリカ文化は日本以外
の国の文化にも大きな影響を与えたといえるの
ではないだろうか。(?)

マンガは庶民の生活を反映するものである。し
たがって、1970年代の庶民の生活を知るために
は、1970年代のマンガを検討すればよいという
ことになる。
結論の補強

人間が人間の死を決定することは、人道的な立
場から考えて許されない。確かに死刑の存在は
殺人などの凶悪犯罪を防止する働きを担ってい
るという見方は可能である。しかしながら、死刑
は国家による殺人であり、正当化することはでき
ない。やはり、死刑は廃止すべきである。

図書館の蔵書が学部の図書室や教官の個人研
究室に置かれているのは不便である。確かに一
般概説書と専門書の扱いは別にすべきだとする
意見もあるだろう。しかし、学部の一年生にも、
専門書を参照する必要が生じる場合があること
を考えれば、やはり、全ての本を一ヶ所に集め
た方が効率的だと言える。

実験により、外国語を学び始める年齢が低いほ
ど学習の効果が高いことがわかった。もちろん、
現時点では、小学生全員に対して必修にするこ
とには問題がある。しかし、外国語に対して興味
のある児童については、小学校一年生から外国
語学習の機会を与えるべきではないか。