スライド 1

「川柳」の授業で
村瀬公胤
子どもたちの姿から
 すべての子が学びに参加している
 学びのスタイルが定着している
 グループの中の豊穣な対話
 学び上手
学びの授業における教材観
 深い学びを生み出すには、深い授業研究
が必要である。
 子どもの発言は、教材の本質で受け止め
たい
“対話”を重視したときに、私たちはどのように
子どもの発言を聴き取ることができるのかが
問われる
 川柳とは何か、川柳を学ぶ意義は何か、
この川柳の本質は何か
子どもたちから教わったこと
 内と外、縁側
 この川柳の本質は、空気感であり、風の感覚
 空気に時間と音を内包させ、そこに情感を与えら
れる日本語の世界
 うちわはそのことを感じ、表現するための道具→
風で「やさしさ」を表現する
 「蝶のように」「羽のように」
川柳とは何か
 日本の定型詩の中で
短歌
狂歌
和歌
川柳
俳諧・俳句
川柳とは何か・2
 表現メディアとして、
短歌:叙情を詠いあげる
俳句:情景を切り取る
川柳:人生、人情の機微を縮約する
 川柳の独自性
諧謔、とりわけ俗っぽいかもしれないけれども
人生の一面の真実としての風刺、皮肉、おか
しみ、あたたかさ
江戸古川柳の世界
 寝ていても団扇の動く親心
 これ小判たった一晩いてくれろ
 孝行のしたい時分に親はなし
 通り抜け無用で通り抜けが知れ
 碁敵は憎さも憎しなつかしさ
 作品ではなく、集合知の表現型(作者不詳)
鑑賞とは何か
 作品と出会うことで、
 触発された情感を、
 表現する
=もうひとつの私の作品を作ること
授業をふりかえって
 しかけのおもしろさ
「いつどの季節に」、「誰が」、「どんな音が」
 川柳をもとにした映画作りのように
小道具の設定
(「風鈴」、「蝉」、「縁側」)
Detailへのこだわり
(音がどこから)
何と出会っていたのか
 友とともに、川柳からいろいろなイメージを
引き出せた自分と出会えた=本時の焦点
 この川柳と出会えていたか
この川柳の本質に近づけていたか
 川柳文化と出会えていたか
この子たちは川柳を自分たちで作れるか