河川復元工事が環境に与える影響調査

河川再生工事後の環境回復に
関する研究
17214016
長瀬 拓也
目次
1.
2.
3.
4.
5.
背景
方法
結果
要約
結論
背景
水辺に成立する植生は・・・
• 種の多様性が高い
• その地に適応した固有種
背景
河川はヒトにより治水・利水のために改変
• 植生減少
• 外来種の侵入
• 水質悪化
植生を再生し,「多自然川づくり」を目指す
庄内川、矢田川では・・・
ビオトープの造成
背景
庄内川と矢田川では,外来種を除去すると
いう目的のもと,同時期に同様の整備が行わ
れた.
ほとんど同じ条件の両調査地では植生にど
のような違いが出るのか。
調査場所
• みずとぴぁ庄内前の河川敷
• 矢田川左岸河川敷
N
矢田川左岸河川敷の位置図
みずとぴぁ庄内の位置図
調査方法
• 2m×2mのコドラートを矢田川に13個,庄内
川に21個設置した。
1
5
2
3
4
1
3
1
1
4
水路
1
5
2
6
7
1
9
1
6
4
3
9
8
1
0
1
1
1
2
1
3
1
8
1
7
5
6
7
8
9
2
0
1
0
1
1
流れ
流れ
矢田川左岸河川敷
1
2
みずとぴぁ庄内前河川敷
2
1
調査方法
2m
2m
コドラート設置状況
調査方法
• 設置した全てのコドラートについて,植生調査を
行った.
2m
植生調査の方法
2m
被度
1 : 1〜10%
2 : 10〜20%
3 : 20〜40%
4 : 40〜60%
5 : 60〜80%
6 : 80〜100%
地形条件や風当たり,日光の当たり具合,土湿についても記録した.
庄内川
白色 : 在来種
黄色 : 外来種
赤色 : 要注意外来種
矢田川
白色 : 在来種
黄色 : 外来種
赤色 : 要注意外来種
結果
矢田川左岸河川敷
5
6
2
3
4
7
1
在来種
外来種
9
10
8
11
12
流れ
13
結果
みずとぴぁ庄内前河川敷
水路
1
在来種
外来種
15
13
14
2
19
16
4
18
17
3
20
21
12
8
5
7
9
10
11
6
流れ
結果
外来種率
種数でみた分類
外来
種
56%
在来
種
44%
庄内川
外来
種
52%
被度でみた分類
在来
種
48%
矢田川
外来
種
47%
在来
種
53%
庄内川
外来
種
56%
在来
種
44%
矢田川
どちらも都市河川の平均外来種率とされる30%を
大幅に上回った
結果
生活型による分類
被度でみた分類
種数でみた分類
41%
45%
43%
48%
39%
47%
51%
59%
9%
5%
庄内川
2% 4%
矢田川
1%
1%
2% 3%
庄内川
矢田川
一年生草本
多年生草本の割合が多い
二年生草本
一〜二年生草本
多年生草本
結果
矢田川左岸河川敷
みずとぴぁ庄内前河川敷
1
5
2
3
4
1
3
1
1
4
水路
1
5
2
6
7
4
9
8
1
0
1
9
1
6
3
1
1
1
2
1
3
5
6
流れ
1
8
1
7
7
8
9
2
0
1
0
1
1
1
2
2
1
流れ
同条件にあるコドラート6個ずつをピックアップして、比較した。
ヨモギ
ヤナギハナガサ
メリケンガヤツリ
被度
メドハギ
20
ミゾソバ
ホソイ
ヘラオオバコ
ヒロハホウキギク
ヒメムカシヨモギ
ツルヨシ
チャガヤツリ
セイバンモロコシ
スズメノヒエ
シロツメクサ
シソsp
コヌカグサ
ケイヌビエ
クサネム
カワラアカザ
カヤツリグサ
カタバミ
オナモミ
オオオナモミ
エノコログサ
イヌホオズキ
イヌタデ
アレチヌスビトハギ
アメリカタカサブロウ
アブラススキ
アカザ
erigeron sp
30
結果
25
庄内川
矢田川
15
10
5
0
まとめ
• 矢田川、庄内川ともに外来種率は高かった。
• 特に水際に外来種が多かった。
• しかし,両調査地の水際に生えている外来種
の種類は明らかに異なった.
結論
外来種を除去する工事を行って
も,外来種は侵入してしまう.
河川によって種組成が異なるの
で,同じ整備をしても違う種類のも
のが生える
外来種を管理し,生物多様性に配慮した多自然河川の管
理をしていくべき.
ご清聴ありがとうございました