環境トピックス 環境トピックス - 大王製紙

環 境トピックス
E
N
V
I
R
O
N
M
E
N
植林事業を
通じた
森林保全活動
の取り組み
T A
L
T
O
P
I
C
環境に配慮した森林事業
S
大王製紙グループの植林事業では、
生物の多様性保全に配慮するとともに、
地域社会に貢献する事業活動を行っています。
植林事業のリサイクル
∼生長した分だけ収穫∼
植林事業では植栽年数ごとに土地を区分し、毎年、計画的に植栽・保育・収穫のサイクルを回しており、安
定した生長と収穫が可能です。
収穫年数に達した成木を収穫し続ける
“持続可能な森林経営”
を実践しています。
10年目
収穫
苗植付
植林地紹介
1
9
年目
年目
8
オーストラリア・ビクトリア州植林
プランテーション・プラットフォーム・オブ・タスマニア社
豪州南部のビクトリア州において、自社
で土地を購入し、2007年からユーカリ・
グロビュラス植林を実施しています。
「産業と自然環境との共生」を目指すあらゆる業種の企業に植林の
事業地区:オーストラリア ビクトリア州
植林面積:600ha(2009年度末)
年目
植林事業の
リサイクル
7
場を提供する「植林プラットフォーム」として当社が提唱し、ニッセン、
3
年目
年目
ナカバヤシ、ウイルコ、日経BP社、光文社、凸版印刷、商船三井、
6
植栽10年後(高さ 30m)
JFE商事、以上の8社が資本参加しています。また、環境マネジメ
5
年目
植林地内にあるユーカリ等の天然木は、伐採
せず全て保護しています。
生息動物:フクロモモンガダマシ ❶
(ビクトリア州固有種、絶滅危惧種)
ポッサム、ウォンバット❷
(オーストラリア固有種)
エミュー ❸ 、黒鳥 ❹ 、リトルペンギン
(オーストラリア固有種)
固有植物:セイタカユーカリ、マルバユーカリ、
イエローボックス
❶ (オーストラリア固有種、ユーカリの一種)
❸
❹
4
苗木の植付(高さ 30cm)
年目
年目
ントシステム ISO14001を取得しています。
(2002年)
生物多様性への配慮
❷
2
年目
事業地区:オーストラリア タスマニア州
設立年月:1999年 6月
植林面積:4,800ha(2009年度末)
森林認証:PEFC認証
(2004年)
【F S C 森 林 認 証 制 度】 1993年に世界的な森林管理基準を制定して非政府組織を母体に設立された世界的な制度。2010年5月現在、約1.3
億ヘクタールの森林が認証を取得。
【PEFC森林認証制度】 1999年に持続可能な森林管理の促進を目的として設立された非政府組織が運営する世界最大の森林認証制度で、
PEFC認証制度が定める各国独自の認証を取得することでPEFC認証を取得したことになる相互認証制度。
2011年2月現在、約2.3億ヘクタールの森林が認証を取得しており、当社植林事業があるチリ
(CERTFOR)とオース
トラリア(AFS)は相互認証の対象。
生物多様性への配慮
希少動植物や保護動植物が存在している
場所には植林していません。
生息動物:タスマニアデビル ❺(タスマニア州固有種、絶滅危惧種)
オオフクロネコ❻、コアラ(オーストラリア固有種)
オナガイヌワシ ❼(絶滅危惧種)
オトメインコ❽(タスマニア州固有種、絶滅危惧種)
黒鳥(オーストラリア固有種)
固有植物:セイタカユーカリ、スノーガム
(オーストラリア固有種、ユーカリの一種)
タスマニアンマートル(オーストラリア固有種)
セロリトップパイン(オーストラリア固有種)
❺
生物多様性保全の取り組み
チリのフォレスタル・アンチレ社では、アレルセなどの天然林に影響を与えてしまうことがないよう、家
❻
❼
❽
畜やごみの除去を毎月行っています。また、天然林に生息するウイジン(カワウソの一種、絶滅危惧種)やシ
スネ・クエジョ・ネグロ(黒襟白鳥、在来種)など、その地域にしか生息してない固有の動植物の生態状況を
定点観測により調査し、その動植物の生態が維持されていることを確認しています。
フォレスタル・アンチレ社で実施しているモニタリング事例
フォレスタル・アンチレ社
優良樹種の選定と最先端の植林技術により、世界トップレベ
ルの植林木の生長量を誇っています。
事業地区:チリ共和国 第10州、第14州
設立年月:1989年 6月
事業面積:59,000ha
(東京都23区 62,145h a)
植林面積:29,600ha(2009年度末)
森林認証:FSC認証(2002年)
PEFC認証(2008年)
モニタリング
により
生態状況を
確認
conama.lp
アレルセ(希少植物)群生林
生息動物:ウイジン(チリカワウソ、絶滅危惧種)
シスネ・クエジョ・ネグロ(黒襟白鳥、在来種)
ガルザ(サギの一種、在来種)
固有植物:アレルセ、ニッケイ、コイウエ(希少植物、天然常緑種)
05
シスネ・クエジョ・ネグロ(在来種)
天然常緑種のアレルセ群生林に設置
した定点観測地
生物多様性への配慮
植林事業地内の天然林や絶滅危惧種が生息する可能性がある地域
を保護区に設定し、定期的にモニタリング調査を行うことで、その
動植物の生態が維持されていることを確認しています。
ウイジン(絶滅危惧種)
調 査 対 象
対象面積
1
4,590ha
2
584ha
モ ニ タリン グ 内 容
頻 度
1 )生態に影響を与える家畜・ごみの除去、違法伐採等の監視
毎月
2 )調査区画6箇所で、自然に落ちた種子の発芽や樹木の根株
からの萌芽等による樹木の育成状況の確認、外来種除去。
年1回
1 )生態に影響を与える家畜・ごみの除去、違法伐採等の監視
毎月
2 )モニタリングにより生態状況を確認
年1〜2回
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06
環 境トピックス
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海外植
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環境に配慮した森林事業
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林地
アンチレ 社での
フォレスタル・
活動 ”
献
貢
会
社
域
“地
社員、施業業者への
アルコール、麻薬に関する研修
フォ レスタル・アンチレ
社員や施業業者に対し、麻
薬やアルコールによる健
康被害の実態を紹介する
研修を実施することで、健
全な社会の維持・発展に貢
献しています。
美観に配慮した伐採
環境に
配慮した
木材原料調達
の取り組み
木材原料の調達を通じ、森林資源を有効かつ
効率よく利用し、環境と調和した持続可能な
森林経営の推進に取り組んでいます。
木材原料調達理念と基本方針
当社は、2006年から木材原料調達理念と基本方針を策定し、環境に優しい
木材を使った製品需要の高まりや国等による環境物品等の調達の推進等に
関する法律(グリーン購入法)の改正にも対応しています。
地域住民への山林火災防止啓蒙活動
当社ホームページにて、
「木材原料調達理念と基本方針」の全文を開示しています。
アクセス
http://www.daio-paper.co.jp/index.html
木材原料の合法性証明
観光地に向かう幹線道路沿い
の山林では、伐採する際に部分
的に植林木を残して景観を損な
わないように配慮しています。
林道に散水車を配置し、木材
輸送の際に発生する砂埃の飛
散を防止しています。
木材原料調達方針に合致しない木材の購入を防止するため、全ての木材
天然林と共生している当社南米チリの植林地
原料サプライヤー(国内材201社、輸入材14社)に対して伐採地域、流通経路
フォレスタル・アンチレ社を含む南部の大手植林会社
3 社で、山林の近隣住民に対し、山林火災の危険性に関す
る講演や、火災防止を常日頃から意識してもらうために
カレンダー等を配布するなどして山林火災防止の啓蒙
活動を行っています。
に関する調査を実施し、全て合法的に伐採されていることを確認しています。
【間伐材購入量】
間伐材の利用促進
大王製紙(株)では、林内への陽光量が増加して幹や根が太く育ち、
地表に雑
2008年度実績・・・・・・・・・・ 153絶乾トン
2009年度実績・・・・・・・・・・ 322絶乾トン
2010年度見込・・・・・・・・2,790絶乾トン
木が生育して、風水害に強い健全な森林にする効果がある
「間伐」を、全社有林
実習生の受け入れ(職業訓練プログラム)
地元消防隊への表彰
で行っています。
間伐作業後の伐採した木を林内に放置すると、
大雨で下流域に流れて被害を
チリでは消防隊の活動は
ボランティアによって成り
立っており、活動費用等は、
企業や個人の寄付によって
運営されています。当社で
は毎年2月に消防隊の日頃
の活動を表彰しています。
林業分野での職業訓練の機会を提供する目的で、近隣
の学校やCORMA(チリ木材協会)からの研修生を受け入
れています。
及ぼしたり、
地表の植生の生育を妨げる原因となるため、
当社では、
伐採木が放
置されないように自社林以外の間伐材の購入量を増やす取り組みをしています。
すいげんかんよう
植 林 に よ る 貢 献
水源涵養
CO 2の吸収・固定
飲料水の提供
当社山林の近隣の学校
から良質の水が無く、困っ
ているとの相談があり、当
社の水源を提供しています。
地域の学校への講演活動
木は光合成を行うことでCO 2を
若木の場合
二酸化炭素の
吸収し、酸素を放出しながら生長
吸収量 > 排出量
しています。生長量に注目すると、
生長の旺盛な若木の時期により多 CO2
O2
くのCO 2 が吸収されます。植林で
は若木を育て成木を伐採すること O2
CO2
からCO 2を効率よく吸収・固定す
二酸化炭素を
ることができ、地球温暖化の防止
吸収して生長
に貢献します。
成木の場合
二酸化炭素の
吸収量 ≒ 排出量
CO2
O2
CO2
O2
その他の貢献
フォレスタル・アンチレ社
を含む南部の大手植林会社3
社が協力して、人々の生活と
森林の関係、
山林火災が環境、
社会、経済に与える影響など
を子どもたちに伝えています。
絵を多用したテキスト
07
◎天然林をバルディビア市の大学に
研究対象地として提供しています。
◎地域住民、
学校、
市役所に対し、
ユー
カリナイテンスの苗木を無料で配
布しています。
◎近隣地域で行われている活動への
景品提供を行っています。
森林の表土は、落ち葉や枝など
が分解され多くの栄養分を含んで
います。しかし、焼畑跡地など森林
が伐採され表土が剥き出しになっ
た土地では、雨によって表土が浸
食され、次第に植物が育ちにくい
土地となっていきます。植林により、
枝葉が雨をさえぎり、表土の流出
を防止します。
森林内の土壌はスポンジのよう
に水を一時的に貯える機能があり
ます。この貯水機能のことを水源
涵養と言います。
この水源涵養によって貯えられ
た水は、地下水となって時間をか
けて河川まで流れていくため、雨
水が一気に流れ込むことを防ぎ、
洪水や河川の氾濫など自然災害の
発生防止に貢献します。
地表流
地下水
裸地・草地
森林地
生長ほぼ停止
間接的な天然林の保全
自社植林木は植栽から使用に至るまでの流れを一括して管理でき
るため、天然林を違法伐採した材が混ざる余地はなく、間接的に天然
林の保護のつながります。
土壌流出防止
絵画コンクールで受賞した
子どもたちと入賞作品
間伐している森林
間伐していない森林
地元雇用の創出
植林地
荒廃地
雨を遮るものが無いため
土壌は浸食され続ける
植林施業は多くの人出作業によって成り立っています。例えばア
ンチレ社では、植栽前の潅木などの除去を目的とした林地整理や、植
栽後の施肥、下草刈り、間伐作業など月間ではピーク時に650人、年
間では延べ7,000人を超える人手を必要とします。
これらの作業を地域の人々と協力し行っていくことで、地元雇用
の創出に貢献しています。
子ども弦楽オーケストラへ楽器提供
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08
環 境トピックス
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大王製紙
グループ全体
の削減実績
N
T A
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T
O
CO 2 削減対策
P
I
C
S
バイオマス燃料への転換に取り組み、
大王製紙グループ合計で
年間540 千トンのCO 2を削減しました。
大王製紙グループのCO2排出量削減実績
■ CO2排出量推移
4,500
4,000
4,046
3,905
540千トン
当社実績
京都議定書目標
14%
6%
3,219
3,214
2,911
2,500
1990
2005
2006
2007
2008
95
1. 高効率タービンの使用
2009 年度
97
94
93
90
85
85
2. 生産設備の集約化
80
一部の中・小型マシンを停止するなど、市場の需要に見合った生産体
制を構築しています。
1990
2005
2006
2007
2008
2009 年度
■ CO2排出原単位推移
トン/製品トン
2.00
化石エネルギー使用量
1.67
1.50
2009年度はCO2排出量を大王製紙グルー
3,231
100
100
自家発電用蒸気タービンの高効率化等の省エネルギー設備導入および
操業改善に取り組んでいます。
3,383
(対1990年度比)
100
組み項目と捉え推進しています。
3,769
3,500
3,000
■ 化石エネルギー使用量推移
(%)
三島工場では、CO 2排出量削減のため、省エネルギーを重点取り
4,046
3,352
3,360
CO2排出量の少ないバイオマス燃料への
転換をグループ全体で進めています。
大王製紙株式会社 三島工場
千トンーCO2 /年
3,893
グループ
各社の
取り組み
1.45
1.41
1.23
1.19
2005
2006
1.37
1.35
1.37
1.16
1.13
1.11
2007
2008
2009 年度
15%削減
1.42
プ全体で1990年度比540千トン(14%)削
スギの木
約3,860万本の
CO2吸収量に相当
減しました。これはスギの木約3,860万本
が1年間に吸収するCO2の量に相当します。
また、1997年に定められた京都議定書
1.00
いわき大王製紙株式会社
2008年10月に建築廃材などの木質燃料を主燃料とする2基目のバイオマスボ
0.50
1990
の目標1990年度比 6 %削減に対し、14%
イラーが稼動しました。
2001年に業界に先駆けて設置したバイオマスボイラー1 基に加え、新バイオ
大王製紙グループ計
と削減目標を大きく上回っています。
大王製紙計
大王製紙グループ計:グループ生産拠点26社の合計
か に
大王製紙計:三島工場と可児工場の合計
大王製紙グループの
バイオマスエネルギー構成比率
マスボイラー稼動後は重油ボイラーを停止することが可能になりました。
2009年度のCO2排出量は、いわき大王製紙(株)がフル操業した1998年の240千
■ 化石・バイオマスエネルギー構成比率推移
181千トン 75
重油削減量 62千kL 73
CO2削減量
構成比(%)
大王製紙グループ計
100
80
32
42
42
41
43
新バイオマスボイラー(2008年10月稼動)
トンから59千トンと75%の大幅な削減となりました。
(
(
45
%削減)
%削減)
60
古紙100%利用の取り組みに加え、バイオマスボイラー稼動に伴う化石燃料か
バイオマスエネルギー構成比率
40
【2009年度】
【1990年度】
大王製紙グループ計
大王製紙計
32%
37%
45%
47%
20
0
58
58
59
57
55
「NHKクローズアップ現代」の取材
ら木質燃料への転換により、CO2の排出量を削減した最先端の工場として高く評
価されており、2009年5月にはN H Kのクローズアップ現代で全国放映されると
1990
2005
2006
2007
2008
2009 年度
ともに、2010年2月には「福島議定書事業」製造部門最優秀賞を受賞しました。
(詳細は環境トピックス P14に記載)
■ 化石・バイオマスエネルギー構成比率推移
構成比(%)
大王製紙計
か に
100
80
37
48
48
46
大王製紙株式会社 可児工場
46
大王製紙グループでは、化石燃料から非化石燃料への転換を進
めており、1990年度に32%であったグループ全体のバイオマスエ
20
0
「福島議定書事業」製造部門最優秀賞の受賞
47
2009年4月に木屑を燃料とするバイオマスボイラーを新規稼動しました。
60
40
ネルギー比率は、2009年度には45%まで増加しました。 68
重油ボイラーからバイオマスボイラーに転換することで、CO 2 発生量を14千
63
52
52
54
54
1990
2005
2006
2007
2008
バイオマスエネルギー
53
2009 年度
化石エネルギー
トン削減できました。
14千トン 60
重油削減量 4.8千kL 92
CO2削減量
(
(
%削減)
%削減)
新バイオマスボイラー( 2009 年 4 月稼動)
09
D A I O PA P E R G R O U P S U S TA I N A B I L I T Y R E P O R T 2 010
10
環 境トピックス
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CO 2 削減対策
P
I
C
S
か に
大王製紙株式会社 可児工場
植林事業に
よるCO2の
吸収・固定
■ バイオマスガス化炉の稼動
これまで困難であった製紙用石灰焼成炉におけるバイオマスエネ
海外植林面積を拡大し、2009年度は、
グループ全体で排出するCO2の66%を
吸収・固定しました。 ■ 植林によるCO 吸収・固定量推移
2
ルギーへの燃料転換を実用化した国内初となるバイオマスガス化炉
千トンーCO2
の運転を2008年11月から開始しました。
2,500
現在、バイオマス燃料を使っての操業技術を確立し、連続的な安定
植林面積の拡大によるCO2の吸収・固定化
2,205
2,000
操業を行っています。
1,746
1,919
1,899
2006
2007
1,967
1,500
当社は、CO 2を吸収・固定する働きのある海外植林を1989年から
12千トン 7
重油削減量 4千kL 28
CO2削減量
行っており、2009年度は2,205千トンのCO 2を吸収・固定し、グルー
( %削減)
(
1,000
500
プ全体で発生するCO 2の66%を吸収・固定しました。
61
0
%削減)
バイオマスガス化設備(2008年11月運転開始)
焼成炉で重油と混焼することで化石燃料の使用量を削減しています。
12千トン削減しています。
2008
2009 年度
80
2,205千トン
2009年度は重油使用量を4千kL削減するとともに、CO 2 排出量を
2005
■ CO2排出量に対する
海外植林によるCO2吸収・固定率推移
(%)
植林によるCO2吸収・固定量
バイオマスガス化炉で発生するバイオマスガス及びタールを石灰
1990
65.8
60
43.2
49.1
46.9
52.2
2007
2008
40
■ 天然ガスへの燃料転換
20
灯油を燃料として使用していた家庭紙抄紙機の熱風乾燥設備において、灯油から環境負荷の低い天然ガスへの燃料
1.6
転換を2009年7月に全台完了しました。燃料転換により、CO2排出量を4.3千トン削減しています。
モーダル
シフトの
取り組み
0
グループ全体で製品輸送の改善に取り組み、
CO2排出量の少ない
クリーンな輸送を推進しています。
三島工場
製品輸送におけるモーダルシフトの取り組み
CO2排出量の多いトラック輸送から、CO2排出量の少ない船舶や
鉄道輸送に転換する「モーダルシフト」に継続して取り組んでいま
す。現在、輸送距離500km以上におけるモーダルシフト化率は89%
鉄道
船舶
(%)
100
80
89.8
10.3
88.9
10.7
88.7
80.8
79.5
78.2
75.8
2006
2007
2008
2009
12.9
40
さらにCO 2排出量を削減するため、中継駅まで鉄道輸送して、ト
20
0
2005
2006
2009 年度
22.3%
19.0%
■ ロシア
5.4%
4.9%
■ インド
3.9%
■ 日本
2.7%
■ ドイツ
1.9%
■ カナダ
1.7%
■ イギリス
1.7%
■ イラン
1.7%
■ 韓国
1.5%
■ イタリア
1.4%
■ メキシコ
■ オーストラリア 1.4%
1.3%
■ フランス
■ サウジアラビア 1.3%
1.3%
■ インドネシア
1.2%
■ ブラジル
1.1%
■ 南アフリカ
3.5%
■ EUその他
20.8%
■ その他
■ 中国
■ アメリカ
国別CO2排出量比率※1
2008年度の世界のCO2排出量は294億トンであり、中国とアメリカ
で全体の約4割を占めています。日本全体のCO 2排出量は、中国、アメ
リカ、ロシア、インドに次いで世界で5番目ですが、世界全体の3.9%に
過ぎません。
業種別CO2排出量比率※2
国内産業部門を見ると、1990年度のCO2総排出量は50,660万トン、
2009年度は42,170万トンで、産業部門全体では8,490万トン(17%)の
削減となっています。
業種別では、鉄鋼と化学工業で半数を占めており、製紙業界のCO 2
排出量は、2009年度で1,929万トンと業界全体の4.6%で、1990年度と
比べ625万トン(24%)の削減を図っています。
60
を継続して達成しており、製紙業界平均79%を上回っています。
ラック配送距離の短縮に取り組んでいます。
91.7
10.9
国別・業種別CO2排出割合について
1990
年度
「グリーン物流パートナーシップ普及事業」に認定
三島工場といわき大王製紙(株)は、荷主と物流事業者の協働での省エネルギー事業によるCO 2削減効果が認められ、
経済産業省と国土交通省から「グリーン物流パートナーシップ普及事業」に認定されています。
日本製紙連合会
2,554万トン 5.0%
日本製紙連合会
1,929万トン 4.6%
三島工場では、東大阪市の営業倉庫までの間、15トントラック輸送から20トントレーラーを使用したRORO船での海
上輸送に切り替えるモーダルシフトを実施したことが評価されました。
また、いわき大王製紙(株)では、作った製品を運送会社のトラックが運んだ後はトラックの荷台が空いていましたが、
復路にバイオマスボイラーの燃料となるR P Fを載せて輸送することで運行回数を削減、省エネルギーとCO2削減を図っ
たことが評価されました。
(※1)出典:環境省「世界のエネルギー起源CO2排出量(2008年)」 (※2)出典:日本経済団体連合会「CO2排出量に関する業種別動向概要」
11
D A I O PA P E R G R O U P S U S TA I N A B I L I T Y R E P O R T 2 010
12
環 境トピックス
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展示会への
出 展
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その他の環境トピックス
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環境に関する展示会へ出展し、
大王製紙グループの環境保全活動の
取り組みを積極的にPRしています。
エコプロダクツ2010 への出展
各社の
取り組みに
対する
外部評価
大王製紙グループの環境への取り組みは
以下のように評価されています。
「福島議定書事業」製造部門最優秀賞の受賞
2010年2月22日、いわき大王製紙(株)は、地球温暖化防止のための『福島議定書事業』※1において、製造部門の最優秀
賞を受賞しました。
今回の議定書事業では、重油ボイラーを稼動していた2007年を基準年とし、CO2排出量を60%削減することを目標に、
以下の取り組みを実施した結果、2009年度のCO 2の削減量が73.6%と非常に大きいこと、また全社員に温暖化対策の意
識向上を図っていることが高く評価されました。
当社ブース外観
ブース内は沢山の来場者で満員
当社の環境保全活動を題材とした
クイズ大会
工作教室は子どもたちに大人気
紙すきには外国人の方も興味津々
当社は、12月9日〜11日に東京ビッグサイトで開催された、日本最大級の環境展示会『エコプロダクツ2010』に初出展
しました。当社ブースでは、
「 限りある資源の有効利用〜循環型社会の形成〜」をコンセプトとして、古紙、森林、薬品等
のリサイクルの流れを分かりやすく紹介しました。
また、当社の環境保全の取り組みをまとめた映像を使ったクイズ大会や、紙すき体験、空のティシューボックスを使用
した紙工作教室等を実施し、小・中学生や親子連れ等、3日間合計で約15,000人もの幅広い年代層の来場者がありました。
ふくしま環境・エネルギーフェア2009への出展
2009年12月5日〜6日の2日間にわたり、福島県郡山市
のビッグパレットふくしまにて『ふくしま環境・エネル
ギーフェア2009』が開催されました。ふくしま環境・エ
ネルギーフェアは福島県が地球温暖化の防止と環境・
エネルギー産業の振興を図る目的で行われています。
いわき大王製紙(株)では古紙100%の新聞用紙巻取
りや環境啓発に関するパネルを展示し、来場者に当社の
環境保護の取り組みについて認識していただきました。
バイオマスボイラー新設による非化石燃料への転換を進め、化石燃料
1)に替えて木質チップなどのバイオマス燃料を使用することで、CO 2 排
出量を2007年度比73.6%削減した。
従 来 から取り組 ん できた 古 紙 、燃 料 、焼 却 灰 のリサ イク ル に 加 え 、
2)2009年9月からは他社で廃棄処理されていた廃酸・廃アルカリを受
け入れ、排水処理薬品として再利用する取り組みを開始した。
地球温暖化に対する社員の意識向上を図るため、全社員に福島議定書
所定のエコチェックシートを配付・回収して家庭で温暖化防止を考える
3)機会を設けるとともに、社内でのクールビズを実施した。
また、社外にリサイクルの取り組みを知ってもらうため、ふくしま環境・
エネルギーフェアといわき市環境展に参加した。
岐阜県労働局長奨励賞の受賞
岐阜県労働局では全国労働衛生週間中に労働安全衛生分野において優秀な成
績を上げた事業所を表彰しています。今回、エリエールテクセル(株)の労使一体
となったリスクアセスメントの取り組みや、管理職や操業員だけでなくスタッ
フや外注業者を含めた全員参加での安全パトロールや安全集会等の取り組みが
評価され、岐阜県労働局長奨励賞を受賞しました。
日本政策投資銀行からの環境格付で最高ランクの評価を取得
2009年度日本政策投資銀行(DBJ)の環境格付で最高ランクの格付を取得し、
製紙業界として初めて『無利子融資制度』※2を活用した融資を受けました。2010
年度についても2011年2月に環境格付融資を受け、格付結果は「環境への配慮に
対する取り組みが特に先進的」と評価され、最高ランクの格付と評価されました。
か に
可児市環境フェスタへの出展
か に
『可児市環境フェスタ』は市、事業者、市民が協同して
環境に対する意識向上と活動の輪を広げることを目的
に毎年開催されています。当社も実行委員として加わり、
事前準備から当日の運営に携わりました。2月24日、25
日に開催され、ティシューお絵描きコーナーを設け、子
どもから大人まで約700人の参加がありました。
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評価ポイント
難リサイクル古紙の再資源化技術を確立し、古紙利用率の拡大を実現する
1)とともに、バイオマス・回収ボイラーへの転換や、再生填料技術による古
紙パルプ製造工程で発生する廃棄物の自社リサイクルを可能としている点。
「まじ軽っ!」に代表される環境配慮型製品の開発に取り組み、環境配慮
2)型製品の売上高比率を拡大している点。
当社は、2011年2月日本政策投資銀行(D
BJ)より環境格付融資を受けました。格
付結果は「環境への配慮に対する取り組
みが特に先進的」と評価されました。
D A I O PA P E R G R O U P S U S TA I N A B I L I T Y R E P O R T 2 010
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