情253 「ディジタルシステム設計 」

情366 「情報社会と情報倫理 」
(3)SocietyJobHistory
ファイヤー和田
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琉球大学工学部情報工学科
株式会社はどのように生まれてきたのか[P48]
• 株式会社の始まりは1600年にオランダで設立された「東イ
ンド会社」
• 大航海時代に、オランダやイギリスは先を争って東洋の香辛
料や繊維を求めた。その航海は大変な危険を伴うもので、航
海から戻って来られれば莫大な利益がもたらされるが、失敗
終わることもあった。
– 大航海時代:15世紀中ごろから17世紀中ごろまで続いたヨーロッパ
人によるインド・アジア大陸・アメリカ大陸などへの海外進出をいう
• 皆で資金を出し合って、船団を仕立ててリスクを低減し利益
を分かち合った。その資金を集めたのが「東インド会社」であ
り、資金を出した出資証明が「株券」であった。
• 株は投資家に対する借用証明のようなものですが、出資金
を返済する必要はなく、収益に見合った配当を受けとっとた
り、株主総会に出席して、会社の運営に参加できる。
会社のとらえ方[P48]
• 営利組織としてのとらえ方
– 「営利を目的として利潤を追求する組織」
– 一般的に言われる企業
– 社会のひとつの機能のようなもの
• 共同体としてのとらえ方
– 「同じ目的を持つ人々の集まり=集団」
– 会社を人ととらえた法人
• 日本人の会社の考え方
– 「会社は社会。社会とは生きる場である」
– ウチの会社、生活の場
会社に流れる基本的考え方[P49]
• 人に信念や志があるように、会社にも創業者が起
業したときの「精神や理念、哲学」がある。
– 企業理念、経営理念、社是、社訓
• 会社という集団のなかで、多様な価値観の集団の
考え方を最終的にまとめる共通の規範
• マグナ社の創業理念
– 過激に挑戦し、全てを切り開き、変えていく。
– 新たな世界に立ち、さらに次の世界を見る。
– 次世代通信用高性能LSI, IP, Systemを提供し、社会に
貢献する。
– 個人能力を最大に発揮し、世界レベルの技術で、市場を
確立する。
よい会社とは[P51]
• 資本金、売上高、社員数、社歴は多様であり、会社の質を単
純に比較できない。
• しかし、世の中には「あの会社は良い会社だ」と評価され、賞
賛される会社は確かにある。
• 賞賛される会社の共通点
① 商品・サービス、生産や販売などすべての事業活動において、また
それに携わる人々も含めた会社のすべてが、社会全体から尊敬さ
れている。
② 全社員が社会から何をもとめられているか常に敏感であり、そのも
とめに応じる事業を展開している。
③ 経営者がまじめな経営をし、全社員が質的に向上し成長している。
④ 会社が人(社員)を育て、人(社員)が会社を育てるという相互作用
がうまく循環している。
•
社員一人ひとりの考え方と行動、その積み重ね。
日本の電子・情報産業
• 電気機械は日本を代表する加工産業。
• 民生用電化機器(白物家電)
– エアコン、扇風機、冷蔵庫、洗濯機、掃除機など
• 民生用電子機器(AV機器)
– ステレオ、CDプレーヤー、MD、テレビ、ラジオ、
カセットレコーダー・プレーヤー、VTR、ビデオカメ
ラ、DVD
• 家庭電化製品を主力商品:
– 松下電器産業、シャープ、三洋電機
• AV機器を中心:
– ソニー、パイオニア、ビクター
• 重電機器出身の総合電機メーカー:
– 日立製作所、東芝、三菱電機
• 通信・コンピューター機器:
– NEC、富士通
• コンピューターの主要企業:
– 総合電機大手(日立製作所、東芝)、通信機器大手(NEC、富士通、沖電気)、
専業の(日本NCR、日本ユニシス、日本IBM )
• コンピューターの海外の主要企業:
– AT&T、IBM、HP(ヒューレット・パッカード)、モトローラ、インテル、コンパッ
ク、DEC、TI(テキサス・インスツルメンツ)、アップル、マイクロソフト
• 日本の電子部品メーカーは、高い国際競争力を誇る:
– 村田製作所、京セラ、ローム、TDK
• 電気通信サービスの高度化と自由化:
–
–
–
–
NTTグループ
KDDI、AU
ソフトバンクモバイル
NTT、KDDI、日本テレコム、光通信、NTTドコモ、JSAT、インテックコミュニ
ケーションズ、トーシン、フォーバルテレコム、インプレス、アイネット、NTT
データ、ベルシステム24、ピー・エー・シー、DCS、オークネット、データ通信
システム、シーイーシー、日立ソフトウェア、日本コンピューター・システム、S
RA、トランスコスモス、ジャステック、住商情報システム、CSK、インテック、
NSW、日立情報システムズ、アイネス、TKC、富士ソフトエービーシ、エム
ケーシー・スタット、TIS、日本システムディベロップメント、日本電子計算
• 系列・子会社
• 人材派遣会社
– ある会社に正社員になるという形態から、最近では人材派遣会社に所属し、
派遣される形態が増加している。(人気での上昇ではない。)
系列・親会社・子会社
• よく、就職を控えた学生達に、なるべく親会社に行った方が良いのではと
言っている。これには、以下のような傾向があるからである。(絶対では
なく、あくまでも傾向である。)
1. 結局実際の仕事をするチームは会社ごとに編成されるのではなく、親会社のメンバー、
子会社のメンバー、その他協力会社のメンバーなどで組織される場合が多く。親会社
がリーダーであるプロジェクトである場合が多い。子会社系では、どうしてもリーダーと
して(実質のリーダーである可能性は十分あるが)活躍する機会が少なくなる。言い換
えると、有能な人ほど、自分が中心になってうまく運営したい欲求が強くなるが、そのた
めには活躍しやすい場に行くべきである。
2. 一般的に、上記仕事の責任のレベルの違いにより、給与に差がでやすい。通常、子会
社の社員はどうしても、親会社の社員より給与が低くなる。給与より、自己実現が優先
と言っているのに、この話は興ざめかも知れないが、逆に言うと、親会社の方が責任
の強い、やりがいのある仕事にめぐり合うチャンスが大きいということである。
3. 子会社の持ち主は誰か?これは、株式会社では株主が会社の持ち主となるので、子
会社は親会社の持ちものということになる。これは、社長や上部役員が、昇進で上がる
のではなく、親会社からの出向や転籍の場合が多いことを意味する。
4. しかし、個人の力で回りに影響を与え、次第に自分のまわりの状況を変えてゆくことも
もちろんできる。
5. このような「責任の強い、やりがいのある仕事」を任されるためには、成長(技術と精神
の両方)が必要であり、学生時代により大きい成長を目指してほしい。
日本の産業の発展
-高度経済成長・安定成長-
• 日本経済が飛躍的に成長を遂げたのは昭和30年代~40年代(1955年
から1974年まで)の20年間である。
– 1946年 資本金19万円で、義父の前田多門(終戦直後に文相)が社長、井深
が専務(技術担当)、盛田昭夫が常務(営業担当)、社員20数人の東京通信
工業(後のソニー)を創業。
– 1946年、静岡県浜松市山下町(後の山下工場)に本田技術研究所として開
設され、内燃機関および各種工作機械の製造、ならびに研究を開始。1947
年にはA型自転車用補助動力エンジンを開発した。 1948年に本田技研工業
株式会社として設立。
• 1972年に沖縄復帰
• 1973年の第四次中東戦争をきっかけに原油価格が上昇し、オイルショッ
クに陥ったことで戦後初めて実質マイナス成長を経験し高度経済成長時
代は終焉した。
• その後は安定成長期(1973年~バブル崩壊の1991年まで)へと移行し
た。なお、まれにバブル景気崩壊までを戦後の右肩上がりの時代として
「高度経済成長」と括る場合があるがあまり一般的ではない。
アジアの中の沖縄
旧満州
モンゴル
中国
チベット
北朝鮮
日本
韓国
沖縄(琉球)
台湾
沖縄のあゆみ
日本
中国
21世紀
沖縄
20世紀
1972
1945:WWII
1972
1945:WWII
琉球政府
(アメリカ)
沖縄
19世紀
1895:日清戦争
1879
1874:沖縄県設置
1853:ペリー沖縄へ
18世紀
17世紀
琉球王国
16世紀
15世紀
1429
台湾のあゆみ
日本
中国
21世紀
台湾総統民生
20世紀
19世紀
18世紀
1996
台湾国民政府統治
1949
1949
1945:WWII
1945 南京国民政府統治
日本統治
1895:日清戦争
1895
清朝統治
17世紀
16世紀
15世紀
1683
1662 鄭氏政権
1662 オランダ
1624 統治
満州
日本
中国
21世紀
20世紀
19世紀
中華人民共和国の支配下
1946:WWII
1946
1932 張作霖
1932
1911 (軍閥の支配下)
日本統治
清朝最後の皇帝であった
ロシア統治
溥儀を元首とす
1858・1860
18世紀
17世紀
16世紀
15世紀
中国全土が
満州族統治
(清朝)
満州族統治
参考:1951に中国はチベットを自治領としている.
朝鮮半島
日本
21世紀
拉致事件
戦後日本
20世紀
19世紀
日本統治
1945:WWII
1910
1904:日露戦争
大韓民国
北朝鮮
1948 連合軍統治
1945
1910
北:ロシア
大韓帝国
1897
南:アメリカ
18世紀
17世紀
16世紀
15世紀
朝鮮国時代(朝鮮王朝・李氏朝鮮)
沖縄周辺の近代のミニ歴史
• 大航海時代以降、東アジアの歴史はややこしい
• 琉球の歴史もややこしが、満州、チベット、台湾、韓
国、北朝鮮もややこしい
• なぜ、国の取り合いのようなことが多く発生したのか
?
• 現在は、なぜ、なんとか平和にやれているのか?
• なぜ、日本は高い経済力を維持できているのか?
• 自由主義?
HW3
webclass 情報工学科 情報倫理に用意したHW3に
以下の課題に対する記述式回答を入力せよ。
(a)会社という組織に対しての、自分の意見を述べよ。
(b)アジアのミニ歴史を紹介したが、このようなことを踏
まえて、今後の沖縄の自立に向けて方法論を述べよ。
締切:
5/11日(月)17:00まで それ以降は無効とする。
• http://webclass.cc.u-ryukyu.ac.jp/