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ⅱ 株式会社の沿革・歴史
①大航海時代が生んだ特許株式会社 16世紀~18世紀
②近代的会社の成立 19世紀
③アメリカ巨大企業の台頭 20世紀
④政府と財閥が牽引した日本 19世紀~20世紀
X-part
ⅱ 株式会社の沿革・歴史
X-part
①大航海時代が生んだ特許株式会社
大航海時代
コロンブス(1451~1506)
マゼラン(1480~1521)
ヴァスコ・ダ・ガマ(1469~1524)
特許会社
特許状
独占貿易権
ⅱ 株式会社の沿革・歴史
①大航海時代が生んだ特許株式会社
モスクワ会社
最初の特許株式会社(1555年~)
ロンドン-アルハンゲリスクの独占
X-part
ⅱ 株式会社の沿革・歴史
X-part
①大航海時代が生んだ特許株式会社
オランダ東インド会社(VOC、17人会)
1602年 国が発起人となり、オランダ商人と共同出資で設立
1611年 世界で最初の常設証券取引所(アムステルダム市場)開設
全社員の有限責任(特許状に明記)
取締役17名の存在
株主総会の欠如!
監査機関の設置
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①大航海時代が生んだ特許株式会社
東インド会社
1600年12月31日 エリザベスⅠ世より特許状
高収入 1611年の航海では148%の利益
取締役24名
専門委員会
(会計、購買、通信、船舶、財政、倉庫、私貿易)
株
主
総
会
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①大航海時代が生んだ特許株式会社
東インド会社
1657年10月19日 Oliver Cromwellによる改組
土地所有権
宣戦布告権
1680年には50%配当を実施!
1874年6月1日 特許状の期限切れに伴い消滅
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②近代的会社の成立
パートナーシップ(合名会社)
18世紀 奴隷貿易、工業部門
圧倒的に無限責任の合名会社
資金調達の限界
共同出資者が死んだら終わり
特許株式会社は政府の介入を受ける。
合資会社、株式会社
19世紀 進む自由化
1807年 フランスで合資会社認可
1824年 イギリス団結権認可
1830年 リバプール-マンチェスター間鉄道開通
大規模な資本集積が必要
株式への需要高まる
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②近代的会社の成立
有限責任をめぐる論争
賛成派:John Stuart Mill
反対派:Adam Smith
事業リスクを融資者に
転嫁するだけ
貧しい人が事業を起こす
一助となる。
ろくでもない奴が事業に
参入してくる!
1856年 イギリス株式会社法制定
1862年までに25,000社設立
ヨーロッパ全土へ広がる株式会社
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③アメリカ企業の台頭
特許会社を用いてのインフラ整備
1798年 ニューヨーク証券取引所で株式公開(ニューヨーク保険会社)
1800年には335の特許会社
奴隷貿易など事業の中心はパートナーシップ
鉄道会社の大企業化
1860年 5万km
際限無い資金調達
取引株数
ほとんど鉄道株
1910年 39万km
ニューヨーク証券取引所の近代化
1830年代
1850年代
1886年
数百株
数十万株
初の百万株超え
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③アメリカ企業の台頭
小売業の発展
鉄道網を最初に利用
1850年代~1860年代 巨大卸売業者出現
1870年代~1880年代 近代的量販業者出現
NY メイシーズ、ロード&テイラーなど
製造業の発展
南北戦争、技術革新で生産拡大
大量生産、大量販売を一つに取り込む
20世紀には統合型会社がアメリカ成長産業を支配
ⅱ 株式会社の沿革・歴史
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④政府と財閥が牽引した日本
政府主導による急成長
1868年 幕藩体制が終わり、開国
事業奨励、株式会社法整備、規制撤廃
第一国立銀行頭取渋沢栄一の500社に及ぶ起業
三菱への政府助成金
東京電気(東芝前身)設立
財閥の支配
多岐に渡る事業内容
必要に応じて特定の市場に集中することも
規模の経済を利用することもできた。
三井、三菱、住友、安田(4大財閥)が日本経済を牽引